2007.03.16

【新刊】関西地学ガイド・湧き水めぐり


忙しいと言えば忙しい.blog書いている余裕もあまりないのだけど,湧き水新刊とくればこれは言及しないわけにいきますまい.というわけで急ぎ書き込み:

湧き水めぐり〈1〉 関西地学の旅シリーズ
湧き水サーベイ関西著
東方出版 2006年10月
ISBN(10):4862490352
¥1680

近畿圏から116箇所の紹介だそうです.pH,水温,硬度はもちろん,面白いのはFe(鉄)のデータも記載しているとのこと.さすが「地学の旅」シリーズ.

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2007.01.13

書籍「青の革命」を読む

こういう本を注文:

Ian R. Calder 著
"Blue Revolution: Integrated Land And Water Resources Management"
Earthscan Pubications Ltd; 2005年11月
ISBN-13: 978-1844072392

楽しみ楽しみ.

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2006.11.09

「『水からの伝言』を信じないでください」

物理学者,田崎晴明氏(学習院大学)が,「水からの伝言」について非常によくまとまった解説記事,もっと言うと批判記事,を書きました.

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/

です.必読.

なお,上の文章は児童生徒でも分かるように書いてあります.田崎氏によるもうすこしカタい文章は

http://d.hatena.ne.jp/hal_tasaki/20051217

で読めます.

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2006.09.01

Scienceに沖・鼎論文

旅行日誌を書こうとおもったら,またもやニュース:

東大生研沖・鼎チームが総力を挙げて行った研究の一つに,グローバルな水資源アセスメントがあります.

その成果が,ひょこっっとScienceに載りました.2006/8/25号です.

Taikan Oki and Shinjiro Kanae: Global Hydrologic Cycle and World Water Resources, Science, 313. no. 5790, pp. 1068-1072, 2006.

要旨はこれ.そして,フルテキストやそのPDF版は東大生研・沖・鼎研Webからのリンクで読めます.

この内容の中で,特に図2にはそれなりにあがたしもかかわっていますので,我が事のように嬉しいです.

# って,今度は自分がAuthor(著者)になりたいものですが.

ちなみにいろいろな学生の修士研究の結果が反映された内容も含みます.修士論文がScience に反映!これは学生にとって夢を与えてくれますね.

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2006.07.02

文献紹介20060622-いつまでもエルニーニョ,火星の太古の川,アラビアの森etc.

●お題:終わらないエルニーニョ?●
A. V. Fedorov, P. S. Dekens, M. McCarthy, A. C. Ravelo, P. B. deMenocal, M. Barreiro, R. C. Pacanowski, S. G. Philander
The Pliocene Paradox (Mechanisms for a Permanent El Niño)
Science, 9 June 2006:
Vol. 312. no. 5779, pp. 1485-1489
DOI: 10.1126/science.1122666
当該号目次要旨

コメント:Pliocene(鮮新世)はおおよそ530万年前から160万年前の期間のこと.えらく前のように感じるけれども,もうとっくに恐竜は滅びていて(恐竜絶滅はおおよそ6500万年前),人類の源がもう発生した頃.さて,その前半,具体的には500万年前~300年前,地球は温暖期にあった.ところがこの温暖期は,大気の二酸化炭素CO2濃度の上昇を伴わないものであった.CO2濃度は現在のものと大差なかったのである.この謎は鮮新世パラドクスと呼ばれる問題である.このパラドックスをめぐる諸研究を紹介し,とくに「永続的エルニーニョ」がこの時期に起こっていた可能性を強調している.

●お題:火星の河成地形● 
#寒いダジャレで失礼
Balme, Matthew; Mangold, Nicolas; Baratoux, David; Costard, Francois; Gosselin, Matthieu; Masson, Philippe; Pinet, Patrick; Neukum, Gerhard
Orientation and distribution of recent gullies in the southern hemisphere of Mars: Observations from High Resolution Stereo Camera/Mars Express (HRSC/MEX) and Mars Orbiter Camera/Mars Global Surveyor (MOC/MGS) data
J. Geophys. Res., Vol. 111, No. E5, E05001
要旨
コメント:二種類の火星の地表面データを使って,火星南半球のガリー(ここでは,流水による侵蝕によってできた小さな谷をさす)の向きの特徴を調査.緯度帯によって異なるそうです.

●お題:降雨のモードを探せ●
Chen, Ge
A novel scheme for identifying principal modes in geophysical variability with application to global precipitation
J. Geophys. Res., Vol. 111, No. D11, D11103
コメント:GPCP降水量データを使って,「モード」(平たく言えば時間的かつ空間的な周期性のようなもの・・・というと専門家は怒るかな)を抽出している.1.5~7.7年の間の周期を持つモードが6つ,さらに13.9年周期のモードも発見.ENSOがもたらす降雨パターンの構造は意外と複雑のようだ.
要旨

●お題:アラビアの雲霧林●
Hildebrandt, Anke; Eltahir, Elfatih A. B.
Forest on the edge: Seasonal cloud forest in Oman creates its own ecological niche
Geophys. Res. Lett., Vol. 33, No. 11, L11401
コメント:オマーンには,かつてアラビア半島を覆っていた「季節的雲霧林」の名残が一部に残っているという.これは自ら霧を「つかまえて」自らを養う水分を得ている森である.しかし一部の森は家畜によるストレスを受けている.
 「ソンナのありですか」という森を紹介してくれる論文である.しかしこれ,Natureだったらもっとよかったんじゃないか.
要旨

●お題:古いデータはお宝です●
Brunetti, Michele; Maugeri, Maurizio; Nanni, Teresa; Auer, Ingeborg; Böhm, Reinhard; Schöner, Wolfgang
Precipitation variability and changes in the greater Alpine region over the 1800-2003 period
J. Geophys. Res., Vol. 111, No. D11, D11107
要旨

Vinther, B. M.; Andersen, K. K.; Jones, P. D.; Briffa, K. R.; Cappelen, J.
Extending Greenland temperature records into the late eighteenth century
J. Geophys. Res., Vol. 111, No. D11, D11105
要旨

コメント:2本で合わせ技.古い気温記録のデータセットを作っています.アルプスは1800年から,グリーンランドは1785年から!それにしてもずいぶん昔までさかのぼれるものです.

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2006.06.09

日本は本当に科学技術大国なのか[再び]

ちょうど常温核融合スキャンダル:迷走科学の顛末を読み終わった後に,二つの出来事.ひとつは,筑波大で行われたゼミで,「確かにScience 誌の信頼性は高いけど,たまに変な論文が載るよね」「そうそう常温核融合とかね」という会話が行われたこと.そしてもう一つ,apjさんところの掲示板ブログにあるように,

言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響

というぶったまげた題名の発表がなされるというニュースが載ったこと(元ネタを探したのだけど,WWWでは見つからず.一応年次大会自体のサイトはできています.したがって,このニュースはあくまでも伝聞). それにしても,その要旨のすさまじいこと.言葉が水の結晶形態に影響を及ぼすということだけでも十分トンデモなのに(正確には,それをサポートする実験事実があまりに貧弱),今度は元素転換を言い出すらしいという観測.元素転換といえば,容易にその(トンデモ)説は常温核融合に結びつく.そして行き着く果ては「生体内の常温核融合」.夢を追いかけるのも結構だが,それを確信している人は,それなりの実験結果を出してもらわないと・・・ ちなみに,Amazonで「常温核融合」をサーチしていみると,肯定的(と著者は思っている)な本も結構みつかりますね.

常温核融合騒ぎが起こったのはあがたしが学部2年から3年にあがるとき.実は,当時そんなニュースは全然全くコレッポチも知りませんでした.一応理学部なのにねぇ. まぁ入ったところが地学科だからそんなものでしょうか.でも,上記「常温核融合スキャンダル」には,白亜紀末期の恐竜滅亡の原因をめぐる有力仮説の一つ「隕石落下説」に関係するルイス・アルヴァレスの名も登場するので,まぁ無関係ではないですね.といっても,繰り返しになるけど当時はそんなニュースは耳に入っておりませんでした.

余談ながら,この白亜紀末期のミステリーと,アルヴァレス親子(そう,物理学者のルイスだけでなく地質学者のウォルターの両アルヴァレスが登場するのだ)は,白亜紀に夜が来る:恐竜の絶滅と現代地質学という本に詳しい.松岡正剛氏の書評もご参考に.

閑話休題,この白亜紀に夜が来ると,常温核融合スキャンダルを読み比べてみると,この二つの「新説」はわずかな(見かけの共通点)の他は,あとは何もかも違いますね.見かけの共通点は,
 ・まず最初は学会に賛否両論の嵐を巻き起こした 
で,違うのは
 ・隕石落下説は物理・化学・地質学的に整合的なデータが次々に発見され,そしてアルヴァレスらの言葉(「どこそこの何何という地層を調べれば○○が高濃度で発見されるはずである」など)の大部分は第三者の手によって実証された. 一方常温核融合は,できた人ができたと言っただけ(「熱」と「中性子」と「トリチウム」のどれか一つのみの検出という例がほとんどだったが)で,他の人が実験するとできない.「これじゃ他人がそばにいると技を発揮できない(超能力”プレーヤー”の)ユリ・ゲラーみたいだ」
というところが最大かな.長い間の実証データの積み重ねが,学説の価値を決めるとすれば,最初はともすればトンデモ扱いをされ学界の大御所から猛反発を受けたにしても,隕石落下説はそれなりの「地位」を現在は固めており,一方常温核融合はいまだにキワモノ扱い・・・でもなぜこれが「人気」なんだろう?

それはそうと,冒頭のような学会発表.これは何をねらっているのだろうという疑問も・・・自然科学の専門家なら,

学会で発表した?だから何か?

と言うところなのですが(発表自体に審査が必要になる学会ばかりではないので,「学会発表」という事実を入手することはいとも簡単.), どんなトンデモ発表をし会場のあきれた白眼視を浴びても,「学会発表」という「箔」がほしいのでしょうか.

そういえば以前東大生協売店に「学会で発表!」というふれこみの文房具が置いてあったっけ.だれかだまされて買ったのかなぁ.もしそういう学生がいたら学会発表・論文提出・論文審査・論文掲載etc.のプロセスを床に座らせて小一時間説教だ(笑) それにしても,東大ですらこんなPOPが堂々と掲示してあるとは...まぁ商売上しょうがないんでしょうか.

皆さん,だまされてはいけないです.そこで声をそろえて,さあ言ってみましょう:

「学会で発表!」という宣伝文句には,「だから何?」と返しましょう 学会発表したことと,「科学者からのお墨付き」を得たこととの間には,長い長~い距離があるのです.

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2006.05.30

文献紹介20060530-新ドリアス期,IPCC第四次レポートほか

ふと書いてみたくなった,最近題名を知った論文の紹介・・・

●お題:新ドリアス期は洪水によって始まったのか?●
Wallace S. Broecker .
Was the Younger Dryas Triggered by a Flood?
Science, 312. no. 5777, (26 May 2006): 1146-1148.
コメント:Broecker & Dentonの論文を米倉先生のゼミで読んだのはM1かM2のときだったかな.妙に感心したことをよく覚えています.要するにThe Day After Tomorrowの世界の,過去(1.3~1.1万年前)の実際の話版. ただし,最終氷期が終わって急激に温暖化しつつある中で起こった寒冷化のことです.というわけで現代の気候とはちょっとセッティングが違う.それはともかくとして,この概説文では,最終氷期(氷河期とは言わない.念のため)が終わった後急速な温暖化が進む中で北米大陸のど真ん中にあったAgassizという名の湖の水が,いったいいつどこを通ってどこに消えてしまったのかという謎を紹介しています. 懐かしいテーマが,しかしまだまだ科学者を引きつける謎を十分秘めているというわけです.

●お題:IPCCの評価報告書ドラフトがネットで公開される(というか流出?)●
Jim Giles
US posts sensitive climate report for public comment
Nature, 441, 7089, 6-7, doi:10.1038/441006a
 →目次

コメント:Natureの「NEWS」欄より(5/6号だからちょっと古いか).2ページ見開き.北極の氷を描いた大きなイラストが目を引きます.それはそうとニュースの内容はちょっとびっくり.IPCCの第四次評価報告書(4th Assesment Report, 略してAR4)はいまドラフト(暫定版)のレビュー期間中.まずは専門家へ,そして各国政府へ・・・というわけなのですが,米国政府はこれを一般公開してしまった!ニュースの内容に該当するのは,科学的根拠をもとに気候変動を論ずるワーキンググループ1(WGI)が担当した章のドラフトで,米国のClimate Change Science Program(CCSP)という機関がそのWWWサイトで当該ドラフトをダウンロードできるようにし,同時にコメント受付のアナウンスをしているというわけなのです(ついでにFederal Registerでも呼びかけしている). 現在では(コメント受付期間が終わったので)リンク切れになっていますが,それに変わって,WGIのつぎにドラフト回覧をしているWorking Group 2 (WGII.社会への影響を論ずる)について,同様のことをしているというわけなのです. 普通は政府は少数の専門家にコメントを求めるところ.IPCCにとっては寝耳に水(ちなみに,こんなコメントを出しています.ドラフトなんでまだ未確定部分がとても多いということに注意してね,といった内容). 米国政府には膨大なコメントが集まるでしょうが,そのうちどれを取捨選択するのでしょう.ちなみに各国からIPCCへのコメント締め切りは6/2です(最終的な出版・発表は2007年2月.→参考:WGI全体のタイムスケジュール).というわけでもうすぐですね.

●お題:Landsat-7 ETMデータを用いたチベット高原中央における地表面熱フラックスの空間分布および季節変化(の解析)●
Ma, Yaoming; Zhong, Lei; Su, Zhongbo; Ishikawa, Hirohiko; Menenti, Massimo; Koike,
Toshio , 2006 :
Determination of regional distributions and seasonal variations of land surface heat fluxes from Landsat-7 Enhanced Thematic Mapper data over the central Tibetan Plateau area.
J. Geophys. Res., Vol. 111, No. D10, D10305
→要旨

コメント:小池先生グループ相変わらずがんばってるな~

●お題:ケネディー宇宙センターにおける1997-2005年の大気電場(かな?)の観測:温暖化の影響と宇宙船による変化はともに見られず●
Harrison, Halstead 2006:
Atmospheric electric fields at the Kennedy Space Center, 1997-2005: No evidence for effects of global warming or modulation by galactic cosmic rays.
Geophys. Res. Lett., Vol. 33, No. 10, L10814
→要旨

コメント:10年以下の観測で温暖化の影響が出てくると予想したのだろうか?

●お題:グリーンランド氷床の減少が加速●
Thomas, R.; Frederick, E.; Krabill, W.; Manizade, S.; Martin, C. 2006:
Progressive increase in ice loss from Greenland
Geophys. Res. Lett., Vol. 33, No. 10, L10503
→要旨

コメント:1990年代半ばから加速したらしい

●お題:過去の気候記録から,地球温暖化と大気CO2濃度のポジティブ(正の)フィードバックを読み解く●
Scheffer, Marten; Brovkin, Victor; Cox, Peter M.
Positive feedback between global warming and atmospheric CO2 concentration inferred from past climate change.
Geophys. Res. Lett., Vol. 33, No. 10, L10702
→要旨
コメント:正のフィードバックの効果を過去の気候から直接評価しようとしているらしい

●お題:20世紀の米国における干魃の傾向●
Andreadis, Konstantinos M.; Lettenmaier, Dennis P. , 2006
Trends in 20th century drought over the continental United States
Geophys. Res. Lett., Vol. 33, No. 10, L10403
 →要旨

コメント:いきなり大物登場.データセットは新たに作り直したのか,それともいままで(彼らが)作ったものを使ったのか? とりあえず干魃は減る傾向にあったそうですが,さて今世紀はいかに. ちなみにこの論文,2006/01/09投稿で掲載が2006/5/25.えらく早い.

●お題:急傾斜土石流発生域における水文地形プロセス●
Imaizumi, Fumitoshi; Sidle, Roy C.; Tsuchiya, Satoshi; Ohsaka, Okihiro
Hydrogeomorphic processes in a steep debris flow initiation zone.
Geophys. Res. Lett., Vol. 33, No. 10, L10404
→要旨
コメント:まさかそういう危険な場所で「実測」をしたのだろうか・・・ちなみにフィールドは静岡県・安倍川上流の大谷崩.

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2006.01.07

なぜここに国歌大観

昨日,縁談にまつわる偶然をいろいろ書いたのだけど,さらにひとつ書くべきことがありました:

いまの「直属の上司」にあたる教授の先生が今年度で退官.というわけで最終講義・退官記念パーティをひらくことになったのですが,その日程がなんと,安形の婚礼の前日.

これはむしろ偶然と言うよりはある程度の必然でもあります.日程としては2,3月がベスト(というかそれしかない).集まるメンバーといえば必然的に大学関係者が多くなるので多忙な時期は避けたい.そして新領域創成科学研究科環境学専攻は,3月に柏への引っ越しがあり他のイベントをやる余力はおそらくない.云々と選んでゆくとちょうどあたしの婚礼のころしかない,という結論になるのであります.

あがたしもじぶんたちの婚礼をこういう「消去法」で選ぶはめになったのです. 二つの大「イベント」の日程が近くなるのはある程度予想されたことではありました. でもまさか前日になるとは.まぁ当日でないだけマシとしますか.とりあえず翌日の新郎となるあがたしは前日は飲み過ぎ禁止(笑)

さて,その引っ越し関係で,搬送物品のリストアップをしています.そのため学生部屋や図書スペースなどを隅々まで見て回っていたのですが,「ありゃあ」と思うようなものが本棚の隅を占領しているのが発見されました.

「国歌大観」数十冊! (おそらくは全冊揃い?)

びっくりしました.聞いてみると,そのおやめになる先生の持ち物だそうです.念のため書いておきますが,その先生は別に国文学・和歌の専門家というわけではありません(少なくともその方面での活動は聞いたことがない).緑地創成・都市景観・人と緑のつながりetc.の研究者です.

あがたしの彼女がこちら方面に強いので,そういう大部の本がある(あまりに大部なので,最近ではCD-ROMで発行されている)ということを聞いていましたが,そのあまりにご立派なお値段(ちなみにCD-ROMもかなりの値段になる)も知って,これは一生身近に見ることはあるまいなんて思っていたのです.それがこんな近くにあるとはねぇ.

退官後この数十冊をどうされるおつもりなんだろう?もし寄付してくれるのならば,ウチにおいておくよりも彼女の親友が文学部で国文学関係のラボにいる助手なので(広い意味ではあがたしの「同僚」となりますね),そちらに保管をお願いしますか.でもそういうラボならもうとっくに持っているのでしょうけど,ちゃんと国歌大観を活用してくれる研究者・研究室を,人脈を使って探してもらってもいいですよね.

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2005.10.06

【新刊】あなたも掘れる掘り抜き井戸

修了式・入学式が無事終わってほっと一息.

Book-Mapの,地方小出版・今日の新刊で発見.すごい題名,すごい内容(たぶん).思わず注文してしまいました.夢があっていいな~:

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902254093/

タイトル:手づくり井戸に挑戦!
副題  :自分で掘れる打ち抜き井戸
著者  :曽我部 正美
価格  : ¥1,890 (税込)
出版  :文葉社 2005年9月
ISBN  :4902254093

あがたしは常日頃の本探しは,この地方小出版DBと,あとは紀伊国屋BookWebですね.後者では最近でた本の中から「水」が題名・副題に入っている本をリストアップするということを定期的にやっています.

全然関係ない本,たとえば「水着写真集」(笑)も大量に引っかかるのですが,名水・わき水本さがしには実に役に立っています.

あと,検索ネタなんですが,Amazonで「名水」をキーワードに検索するとなぜかこの本がヒットするのです.なぜなんでしょう? まるであがたしが結婚式の司会を頼まれたみたいではありませんか.どちらかというと,頼むほうの立場なんですけどねぇ.

付記:
さっき気づいたんですが,実はこの本だけでなく,大量のウェディング関係の本が,ジャンル別リスト「飲料水」に入っているのです.なんだか謎なのであります.あがたし向けにカスタマイズされた結果なのかもと思ったけど,あがたしは,すくなくともAmazonではウェディング関係の本は買ったことがないしそういった本の(Amazonでの)検索をしたこともないので,ますます謎ですねぇ.

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2005.08.21

略語三昧

ずいぶんと遅れての更新となりました.この間にも,暴風雨の中での水文観測実習・炎暑の大学院入試監督・鎌倉ぼんぼり祭り探訪・千葉佐倉の歴博24年ぶりの再訪・・・などいろいろなことがありましたけど,今日は,一昨日の出張の話題.

GAMEという国際プロジェクトがあります.いや,正確には,ありました.これはアジアモンスーン地域の気象・水文・災害・水資源etc.etc.にかかわる諸問題のうち,とくに科学的な方面について観測を充実し,知識を深め,人脈を確立し・・・という,日本が中心となって言い出してアジア各国を巻き込んで実行しているプロジェクトなのです.いや,だったのです.

ところが基本となるファンド(資金)はもう交付が終わってしまいまして,今後は各研究者の個別資金・個別行動の集合体として同様のプロジェクトを動かす必要があるわけです.というわけで今後の戦略をどうするね?という会合が必要となり,8/19に名古屋大学でそういう会が開かれたというわけです.

ちなみにあがたしはこのGAMEの中では,熱帯域についてのデータセンターの「所長」となり,各種気象水文データの収集公開を行っています.

それはともかく,やっと本題.19日たった一日の会議で;何十人の人が発表を行なったのですが,そこにでてくる略語がまぁすごい量!以下に列挙してみますね.要望が多ければ,全部について後日何の略か解説を行いますのでお便りお待ちしております.

ADEOS
CCN
DEM
DJF
ENSO
GCM
GMS
GPV
ISM
ISV
JJA
LAI
LEO衛星
LSM
MC
MJO
MPV
NAO
OLR
PBL
RH
RCM (最初RSMと書いてしまったけどこれは間違い.失礼!)
SRTM
SST
Tbb
TRMM

衛星名ははいっていますがプロジェクト名などの固有名詞は入っておらず,それが入ると,このリストは一気に二倍の長さになりますね.

それにしても全部すらすらと分かる人が世間に何人いるのか,と考えてしまいますね.8/19に名古屋大に集まった人が,その大半だったりして.

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2005.05.10

新刊「熊本の湧泉」は想像以上に大著だった

歴史本の読み解きはまだ一休みして,今日は名水大全掲示板より転載・・・


=====以下転載
【題   名】熊本の湧泉
【副   題】水は伝える
【編   集】熊本の湧泉研究会
【発   行】熊本電波工業高等専門学校出版会
【発行年月日】2004.9.7
【価   格】 ¥4000(税込み)
【サ イ ズ】 A4
【 ページ数 】 476

A4で476ページの大著.1333箇所の湧水調査(うち660箇所について水質データを記載).各湧水の伝承・保護活動・地元の人の談話についての記載があります.

なお,調査班は,それぞれ経済学・化学・国語を専門とする3名の熊本電波高専教員と同校の技官1名で構成されています.

「一冊の本にまとめるのに16年を要した」(あとがきより)大著.これは,買いです.

しかし全部を名水大全に反映させるのに,何ヶ月かかるだろう・・・(汗)
=====転載ここまで

それにしても想像以上に見事な本.湧泉の国熊本から,出るべくして出てきたといえるでしょうが,それにしてもすばらしい労作.嬉しくなります.こちら(名水大全書籍編の一部)でも,たっぷり持ち上げておきました.

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2005.05.03

【今日のことば】環境歴史学とは

一昨日紹介した本のうち,今度は飯沼賢司「環境歴史学とはなにか」を読み始める.

読み始めたばかりなので,詳しいことはまた後日.

・・・ってそれだけかい(笑) 

ここまで(半分くらい)読んだ範囲で,かいつまんで説明しておくと,まず基本的には

従来の歴史学は,人間が形成した社会の歴史であり,人間社会の外にある現象や人間以外の事物に対して,ほとんど関心を示すことはなかった.
(p.17)

という反省にたって,その「人間社会の外にある現象」のうち影響の大きかった「自然」環境とその変容を強く意識しながら歴史を読み解くという歴史学者の態度が具現化したものなわけです.ただし,

(あがたし注:環境歴史学が)他の環境史などと異なるのは,それまでの開発史研究の発展のうえに位置づけられており,気候変動や災害が歴史を一方的に規定する自然環境決定論ではない点である.
(p.9)

いまどきそんなナイーブな自然環境決定論を本気で信じている人が,当の自然環境変動論研究者のなかにもそうそういるとは思えないけど・・・しかし何はともあれ,歴史学という足場をしっかり固めた上で,自然環境とその変貌,およびそれらが人間に対して及ぼした影響,逆に人間が改変してきた自然環境というものをもきちんと視野に入れた,人間-自然環を論じようというものなのでしょう.

星野村(福岡県)の棚田など,なんだかどこかで聞いたようなネタもちらりとでてきて,あがたしのみならず我々自然環境コース全員にとっても興味深い内容といえそうです.

ただ,自然のことをきちんと視野に入れた議論で何が「真に新しく」分かってきたのか,という解説の部分はまだ読んでいません.本の後半にはちゃんと書いてあるのかな・・・ 楽しみにしましょう.なお,学際的活動・学融合に付随する,「知見・データの分野を超えた交流」に関して,カナリ耳が痛いことも書いてあったので後日紹介します.

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2005.05.02

【今日のことば】江戸のリサイクル社会

ひさしぶりの「今日のことば」は,昨日紹介した本のうち,吉田伸之「21世紀の「江戸」」から.

以上の点からみて,前近代における廃棄・再商品化システムの表層的な観察からえた知見だけに頼って,現代の大量消費・大量廃棄社会とこれらを素朴に対比させ,現代社会を批判したりするだけでは安易で一面的であるといわざるをえない. (p.98)

「紙屑買」の章の結語の一部です.江戸にみられた3R(リデュース・リユース・リサイクル)社会についての観察から,こういうことを言わしめているわけです.

これのもとになっているのは,同ページの前のほうにある次の文でありましょう:

つまり下肥・糠・石灰などをみると,都市の消費生活が農村部の生産活動と有機的にリンクする,一見すると高度にエコロジカルなシステムのようではあるが,しかし生産力の低位な段階が必然化した,即自的なシステムなのだといえよう.

あがたしが昔漠然と,江戸やそれからマタギの生活形態を礼賛する論調に対して考えていたことがありまして,それは「それって人口圧力が十分小さかったから成り立ったというだけなんじゃない?」というツッコミであります.

が,もちろん100ページくらいのこの概説書を一瞥しただけで,こういった突っ込みに対する答えが得られるような深いレベルまで物事がわかるわけではない. というわけで,p.99には章全体の結語として次のような文があるのです:

システム自体がもつ歴史的な構造,またシステムの諸過程にかかわる社会集団の性格,さらにはこれら社会構成の全体像の特質を十分把握しながら,過去から現代批判の視座を獲得しなければならないだろう.

「普通」の人の「普通」の生活とそれにかかわる社会構造・制度・規範・習慣等などを掘り起こしビビッドに再現するように把握するのを手助けするのがこの本の目的だそうです.まだツマミ食い程度しか読んでいませんが,知らないことばかりで面白いことこの上ないのであります.

なお,誤解のないように書いておきますが,著者は別に江戸のリサイクル・リユース社会像がマユツバだと言っているのではないのであります.現に,最終廃棄物の量は現代文明社会よりよほど少ないと明言しています.彼がイチャモンをつけているのは,付け焼刃・聞きかじりの知ったような「知識」(それを知識といえるならば)だけをもとに江戸の社会における消費・廃棄システムがどうのこうの言うのはヤメテクレ&ツツシモウゼ&イロイロベンキャウシヤウゼということなのでありましょう.


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2005.03.08

【雑誌】「一個人」の名水連載

またまた名水掲示板から転載.予算締め切りまえはいろいろと忙しいのです.

=====以下転載

一個人」という雑誌(KKベストセラーズ)に,「全国の名水・湧水を名車で巡る」という連載記事がありまして(カラー3ページ),取材協力ということであがたしの名前もこっそり紹介されています.

さて,今年に入ってからの紹介湧水(プラスアルファ)は,

1月号:
 湧玉+棚下不動滝(群馬県北橘村・赤城村)

 名水ファン・滝ファンにはよく知られているにしても,現地に行くと全然観光地でない(てか観光案内板もない)というふたつですね.インタビューは湧玉を擁する神社の方.
 ちなみに登場した車はトヨタ・アイシス1.8L 2WD(L).メイン特集は「仏教を愉しむ旅」

2月号:
 出流原弁天池+蓬莱八瀑(栃木県佐野市・田沼町)

 一応名水百選で周辺は観光地なんだけどいついってもポリタン族を見かけない不思議な水場ですね.組み合わせた渓谷(熊穴渓谷)は,マニアックな深い渓谷ですが,とりあえず入口だけを紹介.インタビューは佐野市教育委員会の方.
 車はスバル アウトバック L.L.Bean Edition メイン特集は「脳がグングン若返る脳力アップ読本」

3月号:
 弁天清水+真楽寺大沼池(長野県小諸市・御代田町)

 珍しく湧水二連発です.弁天清水は南さんのお気に入りの一つだったりします(http://homepage3.nifty.com/mizunotabi/10sen.htm).大沼池は,浅間山の湧水を調べている学生に「お勧めはどこ?」と聞いたら南麓のイチオシとして紹介してくれたといういきさつがあります.無名の巨人.インタビューは弁天清水の昔を語る,歴史な方.
 車は光岡自動車(輸入元) TD2000というなんともクラシックなもの.これで旧碓氷峠を越えれば気分は最高? メイン特集は「桜と花の絶景巡り」

4月号:
 滝の不動尊+豊英大滝(千葉県富津市・君津市)

 いろいろな名前で呼ばれる,千葉県代表の湧水.組み合わせられたのは,ナメの美しさでしられる豊英大滝.インタビューは,その水を今も守りつづける有志グループの代表の方.
 車は日産 フーガ 350GTスポーツパッケージ2WD.バッハ好きの安形氏には気になる名前か? メイン特集は「和の作法帖」

=====転載ここまで

車についてはエラそうに書いているけど実は全然分からないので単なる見た目の印象を書いただけ.けど,最後の「フーガ」(こんな名前の車があるなんて知らなかった)は,ホンダの「プレリュード」と並走すると,さらにバッハっぽくなるかもしれません(?)  ついでなら両方とも24台づつそろえて平均律行進といきますか!

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2005.03.06

【新刊】南正時さん久々の名水本

予算締めプラス締め切り仕事オンパレードにて,名水大全掲示板より転載にてお茶を濁す・・・

=====以下転載

http://homepage3.nifty.com/mizunotabi/book.htm

をご覧ください.南正時さん+淡交社という黄金コンビから,3/16に新刊の名水本が発売されます.題名は

関東・甲信越 とっておきの名水120

南さんによると「文は単なるガイドではなく、水の文化、風土、風俗、旅の要素を取り入れたものとなっています」とあります.もう単なるガイド本の時代は終わって,水にそれ以上の(あるいは別種の)「価値」を見つける時代になっているという主張なのでしょう.これは安形氏も同意です.

安形氏が取材協力している,雑誌「一個人」の名水連載ページのコンセプト(これは安形氏ではなく編集部が決めるもの)も,やはり同様に水自体の紹介に終わるのではなく周辺の歴史文化民俗自然環境etc…を広く触れるようにしているそうです.

なお,南さんは今年はこれに引き続いて続々と新刊を刊行されるとのこと.楽しみです.

=====転載ここまで

でも現実の「水場」には,この人たちには「単なるガイド本」で十分なんじゃないか?という悪質ポリタン族(たとえばここをみてね)が大勢来ているのも事実.でもこういった本や(それからもちろん,名水大全もね!)を頼りに,自分で静かな名水を探すというのも楽しいものです.

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2005.02.06

【WWW】ビールジョッキをいくつ持てるか

bring_me_beer常に世界の妙なネタを紹介してくれるMuseum of Hoax(あえて訳すなら,「悪ふざけの殿堂」?)で,ビールの記事が3件出ています.昨日書きたかったんだけど,しょうがない,今日紹介.タダ版のcolcologだと記事日時の操作が出来ないのです.とりあえず今日は下の一件.これはビール好きには面白すぎる記事です:

ジョッキ12杯同時!これ本当に人間が持てるのか

一人で12杯のジョッキ(記事中ではmugというのを消してsteinと書いている)を持っている女性の写真.ドイツのビールフェスティバルでのデキゴトらしです.これについて「本当かこれ?」という主宰者のコメントに対して,コメントが集中しているところです.

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2004.10.10

早く試合を終わらせろ

これまたapjさんの掲示板に書いたことの転載なんだけど,要するに10/7に書いたことの後日談というわけです.

=========以下転載

久々に家に帰って分かったこと.30分時間がずれていて,HDD録画が最初の20分間だけしか出来ていませんでした.

画像の最初には西武ダイエー戦が・・・野球放送の延長か!

○×◇♪!$#&=!(ありとあらゆる罵倒の言葉)

ところでこういう事態に自動的に対応できるHDDレコーダなりPCのソフトウェアってなかったでしたっけ?

=========

TV録画なんて久しぶり.野球による延長,という,あまりその試合自体には興味を持たない者に対しては理不尽以外のナニモノでもない仕打ちが,なるほど,衛星放送でも存在するのですか.貴重な教訓となりましたな.

もっとも,これがサッカーの延長戦により…だったらこれほど不快な思いをしたかどうか.勝手なものです(苦笑)

後日追記:上記掲示板で教えてもらったのですが,BS-1週間予定表を見ると,10/12および16に再放送が予定されている! これはチャンスです.ぜひ見てみます)

ところで,広島日記を結局書かずじまいだったけど,着いたその日はいきなり広島市民球場に行きました.結果は広島5-6ヤクルトで地元チームが敗戦だったけど,TVでは分からない球場の雰囲気を楽しんできました.ちなみにこの記事の写真のアングル内,そう,ホームチームの広島の応援団のど真ん中でした.

プロ野球の試合を見に行ったのは約20年ぶりであります. 以前より試合の進行がきびきびしているように感じました(それでも放送延長って起こるんだよな・・・) 140km/hを越えるという投球の「真の速さ」を目の当たりにし,座ったままでピッチャーに剛速球(?)を投げ返すキャッチャーの肩に感嘆し,目の前で構える嶋選手(現在首位打者+最多安打)の身体のプロレスラーなみのすごさにもびっくり・・・ 隣に座ったかわいい女の子二人組みは山口から来ていたなんて言っていて,「広島文化圏」の意外な広がりも知ることができました.

広島駅前では,制服を着た女子中学生が「・・・じゃけぇ」としゃべってる! 本当に広島言葉って全年代層に浸透してるんだ!と着いた瞬間感動したものです. NHK言葉で「・・・だから」に相当するのが「・・・じゃけぇ」のようですが,静岡清水言葉でこれに対応する「・・・だんて」は,あがたしがそうであった時代からすでに中高生では使われなくなっていました.

おっと,話がそれた.広島では名水ヲタクの人と水場めぐりをする痛快な体験をしましたが,それはまた後日.

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2004.07.16

締め切り,そして

昨日は,日本地理学会2004年度秋季学術大会(9月下旬,広島大)の発表申込締切でした.

この学会の発表会は要旨を前もって提出し,その要旨集を事前に配る方式です(*).で,その要旨提出も含めた発表申込期限が昨日だったわけです.

発表要旨はA4で1ページ.ここまで短いというのは大変に思うかもしれませんが,かえって書くことがよりシャープに研ぎ澄まされて,いや,研ぎ澄まさざるを得ず,意外と書きやすいものです(ちなみに,もっと短く400字以内とか,意外と長く4または6ページといった学会もあり,バラエティに富んでいます).それでも,提出ぎりぎりまで文章に手を入れ続け,(★)「これでヨシ」と思って印刷→「いやまてよ」と読みなおす→「やっぱりここは○○じゃなくて△□◎☆のほうが…」→「あ,1行増えた」→「どこか他で削れるところはないか」と読み直す→削るところを無理やり見出す→直す.いい言葉がなかなか見つからない.あと2文字,あと1文字のぎりぎりの勝負→でも結局直す→(★)に戻る の無限繰り返しです. 締め切りというものがなかったら,こりゃ永遠にだせないね...と常々思います.

提出しに部屋を出るころには,黒い雲が夏空に広がり始め,やがて雷がゴロゴロと・・・なんだか発表の前途を暗示しているような気持ちになりました(笑)

で,すぐ祝杯と行きたかったのだけど,翌日(つまり今日)は人間ドック受診日で,飲酒は控えるよう勧められたどころか,夜9時からは(水以外の)飲食が禁止!という拷問状態なのでありました.このストレスのほうがよほど健康に悪かったかも.もっとも,終わったからといって暴飲暴食を始めるのが一番いけないのでありましょうが(笑).

======脚注~
(*)ただしこの学会では,発表要旨の事前審査はありません.要するに会員ならば誰でも発表できるわけ.「○○学会で発表!」なんて効能をうたっている健康食品・健康用品があるけど,その学会の審査レベルを記さない限り,学会発表「だけ」をもって権威付けすることがどれだけいい加減なものであるか~プロの目に見られるといかに恥ずかしいものであるか~がよくわかるでしょう. なお,誤解のないように書いておきますと,事前審査のあるキビシイ学会もけっこうあります.

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2004.05.19

[今日のことば]アジアの水と日本の技術

>>世界に発信できる水理・水文ソフトウェアが日本に無いことが非常に残念に思う

「水文・水資源学会誌」(水文・水資源学会)第17巻3号(2004May)掲載の報告「タイ全土を対象とした洪水予報への新たな試み:"Flood Forecasting and Water Management Center"の設置」(手計太一ほか)末尾より.

タイで河川行政をつかさどっているRID(王立灌漑局)内に,これまでに無かった統合的洪水防御と水マネジメントに関するセンターが設置されたことを紹介する記事です(ちなみにセンターの部屋はRID局長室の隣). さらに次はチャオプラヤ川(昔世界の地理を習った人は「メナム川」と教えられたかもしれない川.バンコクを貫流します)上流部,とくにナン川という支流で洪水予測プロジェクトが始まるのだそうですが,その際使われる洪水予測プログラムとして,デンマークのMIKE,イギリスのISIS,アメリカのHECが候補に挙がっているとのことです.

日本のソフトウェアが,候補にも入っていない

ある意味残念ではあります.洪水防御が日本以外の国のお家芸ならば,それも納得できるのですが,そうとはとてもいえないでしょう. それにしても欧米の面々も,水田という彼らにとって見慣れない土地利用の洪水シミュレーションプログラムづくりをなんとか苦労して行っているのですからたいしたものです.

こちらも精進しなくちゃね.とりあえず,この業界を去る前に,日本が世界に誇れる「何か」を作り上げるのに(影ながら)貢献したいものです. まずは今年9月編集が始まる,IPCC第四次レポートの水資源部門の章がターゲット.

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2004.04.14

[今日のことば]苦悩するトップ

すぐに成果を出すのなら,コンサルタントに頼んだほうがいい.しかし組織の文化を変えるには,じっくりと人材を育てて現場の意識を変えていくしかない

カルビーのCOO,長沼孝義氏の言葉として,日経ビジネス2004/4/12号p.41に載っている.

この号は「なぜ根付かない?トヨタ生産方式」という特集を組んでおり(→目次と内容),その中には「企業風土」として知られる,同業の間でも派手に異なることが多々ある慣習や社員の考え方の企業ごとの違いに関して示唆に富む発言が多く掲載されている.

どこの会社もそうですが,トップの考え方がはっきりしないと,現場は上の顔色をうかがって,一過性の台風なのかどうか見定めようと思うものです.

これはソニーの森尾稔副社長へのインタビューの一節(p.34).続いてこの件に関してキヤノンへのコメントが入る(内容は買ってのお楽しみ).

さて,大学の研究室にも,それぞれ異なる「研究室文化」がある.そういうものに興味関心・問題意識のある人には,企業文化に関する今号特集はそれなりに面白いだろう.

もちろんぼくにも面白かった.内容を鵜呑みにしたり猿真似しようとは決して思わないにせよ,苦悩するトップの,気力と体力をふりしぼっての奮闘(たとえそれが「外向け」の顔だったとしてもだ!)はおおいに参考になった.

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2004.04.05

最近読んだ本

高橋裕「都市と水」岩波新書 1980年代の本だが,最近復刻.前半の静かな語り口と後半の熱さの対比が面白い

高田 公理「なぜ”ただの水”が売れるのか:嗜好品の文化論」PHP研究所 題名につられて買ったが,水の本ではなかった.でも幅広い年齢層に対するアンケートの比較が面白い.薀蓄おじさん,対話を重ねていくうちに新しい知の地平を発見する聡明なOL,酒に対するいろいろなこだわり,主婦のしたたかさ…

松岡正剛「日本数奇」春秋社 セイゴオ本ははじめて読んだが,一読してその世界に驚嘆する.このレベルの日本文化紹介を,外国語でできたらいいな.

吉川潮「わが愛しの芸人たち」河出書房新社 談志のダンディズム.ほれ直す. また,読後すぐに「江戸前の男―春風亭柳朝一代記」を注文しようとしたことは言うまでもないが,紀伊国屋・Amazonいずれも品切れだった.

「皇室の名宝」以前NHK主催で行われたらしい展覧会の図録.獅子図など有名な作品がいっぱい.TNMの「檜図」も皇室のものだったのか. あと,横山大観は,本当にいつどの作品を見てもすぐに「彼だ!」とわかるね. 

本来なら左の「今読んでます」欄にいれるべきなのだが,帰省中に一気に読んだのでリアルタイムではそれはかなわず.

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2004.02.25

大正レトロビューティ

左の「今読んでます」に書いたように,松本品子「高畠華宵 大正・昭和レトロビューティ」(河出書房新社/2004.1.20/ISBN4-309-72735-2/¥1500)を入手しました.イッキに読み終えました(15分くらいしか時間を取れなかったので).

筆者はごぞんじ弥生美術館の,学芸員の方.「鰭崎英朋と鏑木清方展」といった斬新な切り口の展覧会もプロデュースしている方です.

画集というよりは時代背景・画家の生涯などの記述が多い解説書となっています. マニア必携「高畠華宵名画大集」(限定1500部で全部に通し番号がついている貴重本)ももっているあがたしですら,まだ見たことの無い華宵作品があることを思い知らされる,精緻な調査報告でもあります.

NHK「日曜美術館」で華宵先生が全国に(再)紹介され,若者を中心に再評価の機運がでてきたのは昨年末.ちょうどいいタイミングで出てきた本とも言えるでしょう.

博士論文執筆は孤独な作業でした.手がかじかんで動かなくなったとき,すべてがうまく行かないような気がしてきたとき,華宵先生の画集をめくることがどんなに元気を与えてくれたでしょうか.

数千枚の挿絵を書き,和服の割合も相当高かったのに生涯にわたって二度と同じ柄の着物を書かなかったというそのこだわりと独創性にも,いつ作品を見ても驚かされます.

=====

華宵作品をめぐるもう一つの代表的な美術館が,愛媛県にある高畠華宵大正ロマン館です.そこの会員組織である華宵会の会報「大正ロマン」最新号に,あがたしが巻頭コラムを書いています(さすがにこれは「学問的業績」ではないでしょうね(笑)).鎌倉霊園の華宵先生墓所を探訪したときの記録です.題して「墓参」

そういえば,「冬になったら鎌倉へ」というマイルールがあるんだけどこの冬はまだだなぁ.てか職場すぐそばの弥生美術館にすら行ってない...まぁいける日がくることを信じます.

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2004.02.07

たくさんの雨とたくさんの川

超仕事モード.自分でもびっくりという壮絶な仕事量とのみっぷり. しかしここ数日ほとんどまともな食事はしていません. 仕事/食事比で表される「人体燃費」に関しては人生史上3本の指に入る高水準かも 

#てかオレの体はついにアルコール駆動型になってしまったのか(笑) 

そんな仕事のなかから一つ紹介.

国土交通省 の水文水質データベースに載っている雨量観測点・流量観測点を全部リストアップしてみました(Excelファイルです.興味ある方お問合せください.一般公開する予定はいまのところないので).

雨量観測点といえば,TVでおなじみ気象庁のAMeDASがよく知られています.このAMeDASの観測地点数は1300地点ほどです.

一方,水文水質データベースで載っている雨量観測点の数は1938!しかもAMeDASとは重複がありません.

実はこれらを凌駕すると言われている雨量観測点システムがあります.各地区町村の役場で測っているものです(2000を越える?).

これらのデータの有効活用はもちろん大事なこと.近年では所謂省庁の壁を越えて相互にデータをやりとりする(特に防災面で)という動きも出てきていると聞きます.

===文献紹介

気象庁といえば,先日のプレスリリース(PDF)で,世界(陸上)の平均気温,昨年(2003年)は観測史上3番目の高さであったという話がでました.

日本について言えば,観測史上14番目でここ7年では最低.例の冷夏が効いているようです.

ところで気象庁のいう「日本の平均気温」(の平均値からのズレ)ってどうやって計算しているのでしょうか?すべてのAMeDAS地点の平均でしょうか,面積荷重平均でしょうか? 実は選ばれた17地点の単純平均なのです.その話も上記PDFで読むことができます.

PDFに出ているグラフから,世界の気温は一様に上昇しているのではなく,世界では50年,日本では35年ほどの周期的変動をしていることが分かります.理由はまだはっきりとはしていません.

地球の気候は,一見分かりやすそうで実はとんでもなく奥が深い,のであります.もっと単純だったら,COPもあれほど紛糾しないでしょう.

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2004.02.02

輪ゴムをはずせ

Natureの最新号(No.6973,2004.2.2号)では,私の専門でない記事が印象に残りました.100万ドルの賞金がかかった99年前の数学の問題「ポアンカレ予想」が解決されたかもしれないという記事です(正確に言うと,これまで未解決だった「3次元」ポアンカレ予想.4次元以上のほうはすでに解決済み).

はてなダイアリーに載ったり,2ちゃんねるにスレが立ったりと,いろいろ注目されてきた話題.ただしちょっと古いです.ですから記事の切り口はこれまでかかれてきた記事とは一味ちがうようです.

この記事は,米国での業績による職場のオファーを断って世捨て人のごとくロシアに戻り,そこで同僚ですら何をやっているかよく分からないというさらなる隠遁生活を送ってきた,この定理の証明者の性格と生活にスポットをあてているのです. 殺到したジョブオファーにも,100万ドルの賞金(Clay Prize.2年間の厳しいチェックを経て認定される)にも何の興味も示さないまさに数学者らしい(?)数学者の仙人的性格が書かれています.

トポロジーや3次元物体の分類の説明に球とドーナツを持ち出すというのはよくあることですが,まさかこのような基本的な説明文がNatureに出てくるとは.

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2004.01.13

野外調査での恋から謎の風穴まで:2004年一月の論文[2]

出張中に届いていた論文種など.

水文水資源学会誌水文水資源学会発行)Vol.17,No.1

もちろん安成先生の巻頭言も最高だったけれど,この号はやはり「シリーズ:若手のページ」に載った「フィールドは恋の花咲くこともある」(p.93,筑波大,加藤知道氏著)がイチオシでしょう.実は某日記ですでに先を越されてコメントされているんですけどね.

地理学評論(日本地理学会発行,Vol.77, No.1: 2004 Jan)

この号は個人的にはかなりアタリ

田中 博・村 規子・野原大輔(2004):福島県下郷町中山風穴における風穴循環の成因.地理学評論,77,1-18

おお,風穴っすよ風穴! なんともマニア心とフラックス野郎さらには元洞窟屋のマインドをくすぐってくれる報告です.

遠藤匡俊(2004):1800年代初期のアイヌの社会構造と命名規則の空間的適用範囲.地理学評論,77,19-39

きたー,アイヌ文化圏研究.これでも安形はアイヌ文化に関心をもっていたりするので(最初はモレウの美しさに惚れたのですわい).村落単位で人間の命名の重複がほとんどなかったのみならずアイヌ文化圏全体においてもほとんど重複がなかったという視点が新鮮です.

中村洋介・金 幸隆(2004):ローム層のボーリング掘削に基づく富山県魚津断層南部の第四紀後期における上下変位速度の算出,地理学評論,77,40-52

著者と同姓同名の学生を知っているので最初はちょいとおどろいた.結局違う人らしいことが分かったけどね.

ボーリング資料については以前はわりとイイカゲンな解釈が横行していた時代があったのかもしれないけど,やはりきちんと解析するときちんとしたものがそれなりに出てくるものだ.

ちなみに東京経済大で開かれる今年春の地理学会の要綱も出始めています(→現時点でのオンライン資料(第3報)).発表登録は,Web経由だと1/22まで.

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2004.01.06

新年号の論文たち:世界の雨から根津の井戸まで,0.4mmのチップから6400kmの地球まで

年明け早々に届いたいろいろな論文誌・・・

土木学会誌土木学会)Vol.89,No.1

特集:リモートセンシング最前線
 この中では,
  マイクロ波放射計AMSRとAMSR-Eによる水循環観測(今岡啓治/JAXA)
  実際的なリモートセンシングの活用に向けて(宮﨑早苗/NTTデータ)
  GPSを利用した地殻変動モニタリングの試み(堀宗朗/東大地震研)
  降雨観測 (中北英一/京大)
  航空機レーザースキャナーによる森林の3次元計測(平田泰雅/森林総研四国)
 をざっと読みました.

 他では,

  木を使った構造物 (松岡元/名大)
  木を使ったダム (佐々木貴信/秋田県立大)

 が面白かったです.

電子情報通信学会論文誌 (電子情報通信学会)情報システムI分野 Vol.J87-D-I,No.1

教育工学に関する二つの論文をざっと読む.
岡﨑泰久・近藤弘樹(2004):階層的理解を反映した木構造に基づく数式認識とその差異に注目した式変形課程の認識.電子情報通信学会論文誌D-I,J87-D-I(1),51-59
 
 PST(perceptual structure tree)表現を利用したアーキテクチャ.

永田亮・井口達也・脇寺健太・桝井文人・河合敦夫(2004):日本人英語学習者のための冠詞誤り検出.電子情報通信学会論文誌D-I,J87-D-I(1).60-68

 従来手法とは異なる,統計モデルを用いた冠詞・単数複数等の誤り検出手法です.

電子情報通信学会誌 (電子情報通信学会)第956号(2004.1.1号)

いきなり表紙のデザインが洗練されたものに変わってびっくり

 特別小特集:ブレークスルー~そして独創的な技術は生まれた
  内容だけ紹介しておくと,ミューチップ/DVD/高速無線LAN/W-CDMA国際標準暗号/フォトニック結晶

 ミューチップの記事は,昨年11月にいった野川源流湧水を敷地内にもつ,日立中央研究所の方が書いています.
 ミューチップは,128bitのROMをもつこと,0.18μmプロセスのCMOS,3層配線.シンプルな回路構成.2.45GHz帯
 
 DVDは東芝グループの人の記事.DVD開発黎明期,東芝の人がTimeWarner社長をアポなしで訪問したところ,30分の予定が延びに延び,ほかの予定をすべてキャンセルして会談は9時間に及んだ話が面白い. DVD-RAMなどで用いられているC2暗号「Cryptomeria Cipher」の語源を始めて知りました.

GISA Newsletter (地理情報システム学会) 第48号

 去年のGISA学会の話.それにしても149題の発表とは,ずいぶん増えたものです.

谷根千 16号および74号

定期購読+バックナンバー1部を申し込んだら届いたもの(74号は最新号).
16号は,谷根千地区の「井戸」の特集です.これは貴重な資料とみた.ゆっくり読みます.


 


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2004.01.05

朽ち果てるパイプオルガン

Natureの最新2004.1.1号(Vol427,No.6969)

News and Views欄に,こんな解説記事がありました:

Tom Clarke: "Music and Chemistry: Organ failure". Nature 427, 8-9, 2003

ヨーロッパの教会パイプオルガンの鉛製パイプが近年次々と腐蝕しはじめているという事実があるのだそうです.そして,その原因解明に化学者・オルガニスト・冶金の専門家が鋭意挑んでいるという内容です.

さて,文章の冒頭に例として挙げられているのが,ドイツ・リューベックの聖ヤコビ教会のオルガンです.

リューベックと聞いてピンと来た方,そう,あなたもトーマス・マンの信奉者ですか?それともあのJ.S.Bachの若き時代に大きな影響を与えたオルガンの巨匠ディートリッヒ・ブクステフーデの隠れたマニアですか?

まあブクステフーデがいたのはマリア教会だとかなんとかいう点はさておき,

記事内容としては,改装のために張り替えられたOakの木から発生する酢酸が,近年ひろまったセントラルヒーティングによる温度湿度変化にともなって急激に増大し,それが鉛の腐蝕を進めているという仮説が提唱されていること,また,鉛にスズを混ぜる割合が大陸とイギリスとでだいぶ違い,その結果(?)イギリスのパイプは近年でも腐蝕被害は目立っていない,といったことが書いてあります.

この記事のもう一つの面白さは登場人物の多彩さでしょう.また,直接には登場しないものの,影には当然幾多のオルガニストの活躍もあるはず,と思わせてくれます.

さて,スウェーデンの学者が進めているプロジェクトの名前が面白い.Corrosion of Lead and Lead-Tin Alloys of Organ Pipes in Europe

略して,COLLAPSE

まぁジョークなんだろうけどさぁ,それにしても「倒壊」なんて名前を付けなくても…プロジェクトがうまく行かなかったら「そりゃ名前のせいだ」なんて陰口をたたかれそう.

それにしても,日本ではこういう大型楽器を歴史的に作ってこなかったんですよね.不思議ですね.奈良の大仏を作れるくらいの技術はあったのだから無理じゃなかったはず…と思うのはやはり素人考えなんでしょうか皆さん?

そんなわけで,今日もBGMはバッハのオルガン音楽です.

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