2008.03.09

岡本わきみず緑地(東京都世田谷区)

なんだか突然の復活と言う感じですが,また杖つき生活です.といっても歩けなくなったわけではない.以下のような歩きもやっています.というわけで名水大全掲示板に書いたことを転載.

=====

東京・世田谷区の静嘉堂文庫美術館で,同種のものは世界に数個しか現存していない至宝「曜変天目茶碗」(とうぜん国宝)を見てきました. 

さて,美術館入り口前に工事看板があり,よくみると「岡本わきみず緑地」の文字が・・・これは行くしかありません.茶碗と対面(今回の展示は室内の人工光だったので,虹色の深みというよりは鮮やかな輝きが強調されたものとなっていました)した後,さっそく出発. 「裏門」(ほとんど利用されていないがこれがまたいいルートなのです)を出て聖ドミニコ学園のほうに向かいます.

期待は大.なんといっても「緑地」ですよ緑地.町の喧騒が聞こえないような大きな森とその中の湧水・せせらぎを予想させるではありませんか.静嘉堂緑地も,その向かいの旧小坂邸も大きな森ですしね.

で,行って見てびっくり.そこはキャッチボールもできなような小さい公園!が,しかし,湧き水の名は好意的に考えれば嘘ではない.すぐ脇の,おそらく民家敷地に,がけ下から豊かな湧き水があり,それを見下ろすことができるのです.

その家の方が管理しているのでしょうか.実に見事な整備状態です.大きな池にためられた湧水の透明さが印象的です.

それにしてもマニアックといえばマニアックですが,しかし湧き水としては世田谷区の他の湧泉に引けをとらないレベルでありましょう. いやでも,土地所有と名称との関係において,ある意味びっくりするような存在ではありました.

場所は,このあたり.二子玉川駅からバスで「六の橋」下車です.ただし,上述のように静嘉堂緑地をつっきり裏口から出て行ったほうが面白いかもしれません(静嘉堂緑地はつっきるだけなら無料).静嘉堂文庫美術館も見てゆけば,三菱の誇る館蔵品(国宝・重文のオンパレード)と世田谷区の誇る自然の両方を楽しめます.

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2007.11.17

横浜湧水めぐり

歩いた

ずっと歩いた.とにかく歩いた.血を吐くまで歩こうと思った.

ナニカ物騒なことを言ってますが,要するに相当長い間膝の負傷によりろくに行動出来なかったことが,いかにストレスになっていたかが,いざ歩き始めると分かったというわけでして.

というわけで膝の負傷が癒えぬうちにぉぃ,ひたすら歩きに励んだ日々なわけです.

こういう歩きは夫婦二人ではできない.妻はそんなに丈夫ではないのであがたしの歩きには着いてこられませんから…と思ったら違った,妻は要するに「常人並み」なのらしいのです.あがたしの周囲には昔から異常なほど歩きにつよい人が揃っており,あがたしはその人たちにははっきりと負けているため,自分が常人くらいかそれより下と思いこんでいたわけです.しかし違った.つきあう人々があまりに偏っていたのかなあ.

#一応書いておくと,夫婦二人の歩きは,ただ歩くというのとは別の価値がたくさんあります.お互い見えなかったものが見えてくるという点もあるけど,一番の要点は「いっしょにいる」ということ.

さて,あがたしが歩くとなると岩か水か.今は予算の関係で車をかなり遠くにおいてあるので(それに運行もお金がかかるのでございます.軽(ジムニー)だから多少安いとはいうものの.とりあえず1年くらいエンジンもかけていないような気がする),あまり遠くに行けません.となると都心在住としては岩は却下か.では水は?

そうだ!

まだ都心から日帰りで行けるところで探索していないところが山のようにある.意外と湧き水豊富な横浜はどうだろう.子供の頃住んでいた横浜ではあっても,その後しっかりとした探索はしていないような気がする.

そこで出てくるのが,「横浜丘の手湧水マップ」(横浜北部湧き水探偵団製作発行,1998年).

これは今見ても貴重な資料だ.なぜ今まで本棚に埋もれさせていたんだろう.すぐに行かねば.

というわけで,明日からは横浜の水とそこへのルート(かなり回り道をしている場合も多し)を紹介.

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2007.11.12

名水関係で取材を受ける

名水関係でTV局(の下請け?)から電話取材.

正確には,あがたしが番組のネタとなるかどうかの値踏みです.

結果は,微妙.なぜかというと「趣味に入れ込んでしまっている人」(それも本業とはあまり関係がないのにその趣味をライフワークとしてしまっているのが望ましい.自費出版なり自宅を博物館化したりするとさらにポイントが高い)が対象なのですが,あがたしのほうは(少なくとも一時期は)湧き水が本職だったわけです.これだったら山形のOさんのほうがいいかも.あるいは滝マニアの人々とか(本当に濃い!).もちろん洞窟屋もかなりキテます.

電話取材そのものは,話しているうちに面白くなってしまってずいぶん時間を超過しました.

・名水百選は必ずしも水質で選んでいるわけではない.そもそも飲める水ばかり集めたわけではない.
・ミネラルウォータと水道水とでは,水道水のほうが水質基準が厳しいといえる

など,あまり知られているわけではないが重要なことを,しゃべっていました.

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2007.10.21

三島・清水町湧水のフォローアップ記事by地元の方

先日紹介した,「ココロ社」さんの「東京から45分で行ける日本屈指の清流地帯」(三島梅花藻の里柿田川湧水群を紹介).その記事のフォローアップ記事を三島在住の「エアロ」さんが「airoplane」ブログに公開しました:

「東京から45分の日本屈指な清流を楽しんで+アルファ」(2007.10.20)
http://airoplane.net/2007/10/20/mishima-kakitagawa.html

今度は白滝公園,源兵衛堀川,楽寿園うな繁(あまり知られていない店.一方,観光客に有名な某店は,エアロさんの評価ではイマイチらしい),そして柿田川のネコ・・・を紹介.

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2007.10.19

あの「ココロ社」さんが名水探訪 動画も公開

あの「ココロ社」さんのブログ(どういう風に「あの」なのかは,他のコンテンツを見てみればわかると思います)に,三島梅花藻の里と柿田川湧水が登場しました.

詳しくは 
http://d.hatena.ne.jp/kokorosha/20071018
をどうぞ.

柿田川湧水の,普通は紹介されることの少ない下流側の情報もあります.そして「第二わきま」のYoutube動画もありますね(http://www.youtube.com/watch?v=9TefpGMG53w).

静岡の水については,名水大全静岡県編もよろしく.

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2007.04.29

名水大全掲載名水数がやっと3000に

休まず続けても,まだこの程度.でも3000は一つの区切りですね.

名水大全都道府県編

一生やったらたぶん10000は問題なく行きそうな気配がしてきました.都道府県庁が気合いをいれてデータ整備する事例が増えてきていますので.

名水大全(http://www.meisui.org/)

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2007.03.16

【新刊】関西地学ガイド・湧き水めぐり


忙しいと言えば忙しい.blog書いている余裕もあまりないのだけど,湧き水新刊とくればこれは言及しないわけにいきますまい.というわけで急ぎ書き込み:

湧き水めぐり〈1〉 関西地学の旅シリーズ
湧き水サーベイ関西著
東方出版 2006年10月
ISBN(10):4862490352
¥1680

近畿圏から116箇所の紹介だそうです.pH,水温,硬度はもちろん,面白いのはFe(鉄)のデータも記載しているとのこと.さすが「地学の旅」シリーズ.

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2007.03.15

地産地消 水編

今日学生と議論しているさいちゅうにふと思いついたフレーズが

「水の地産地消」

要するにlocalな水資源の活用をプロモートするための言葉だけど,そういう概念が広く社会に知られることを狙うためには,明快なキャッチフレーズが必要なのです.

ただし人間社会の発展が,流域界を超えた水の融通によってもたらされたのは事実.上記概念はそれを認めたうえで,それでも皆さん,足元の水のことをあまりに無視してきていませんでしたか?と問いかけるわけです.

追記:だれかもう言ってるんじゃないかと思ったら,やはりそうだった

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2007.02.06

秋田県の湧水サイト,二つ

名水大全をはじめたころは,インターネット上の新しい湧水サイトなんて一月にひとつくらいしか見つからなかったものだけど,最近は雨後のたけのこ状態.

では最近見つけたものを,二つ紹介.共通項は「秋田県」.

ふるさとの水と緑(秋田県農林水産部 水と緑推進課)
 合計123箇所の湧水です.

湧水郡データベース(秋田県六郷観光情報センター「清水の館」.「郡」は原文ママ)
 六郷だけに限ってのディープな紹介.この決して広いとは言えない地域(旧六郷町の中心部)に,78箇所も湧水があります.

秋田といえば,秋田大学の肥田先生が面白い研究をしていますね.その著書「湧水とくらし」(無明舎出版)は,湧水位置を1:25000地形図で示しているという,さすが地理学者という代物でありました.

それにしても,上記二つのサイト,それから「湧水とくらし」の内容を名水大全に反映できるのはいつの日になるのか・・・やっぱりWikiにして全国津々浦々からの書き込みを集めようかな.

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2007.02.05

「札幌のおいしい水」発見

昨日の続き・・・

飛行機まで間があったので,同行の方(群馬県山岳連盟所属)と札幌を歩く.さすが山男,零下4度,風速5m/sくらい,天気は雪の中,目的地が地下鉄で3駅先だと聞くと「じゃあ歩きましょう」. 

あがたしもそういう面はあるけれど(これは妻にとっては信じられないことらしい).

M_pict0052_senshuanmizu
で,歩いていたら,こんな看板を見つけました.「サッポロの水 (地下90m)」. 千秋庵というお菓子屋さん本店です.

札幌の町は豊平川の扇状地上に立地しています.そのため,扇端では湧水がみられ(たぶん植物園の池あたりね),それより上流では地下水が豊富なのです.

むかし,札幌の人から「どこかの有名なお菓子屋さんの店頭で地下水を飲める」と聞いたのだけど,詳しいことはわかりませんでした.それがこんなところで偶然出会えるとは.

M_pict0056_sapporomizu店内はカフェスペースもあるひろびろとしたつくり.その一角に,水のみ場があります.チョロチョロ程度なので,大量の水汲みには不向き.よこの紙コップで飲みますと,不思議な味が口中に広がります.もっとも,直前にラーメン(すすき野の「けやき」)をたべたばかりなので,本来はきちんと口をゆすいでからでないと微妙な味の論評をするのは難しかったのだけど(それにこの水のみ場,「うがいはご遠慮ください」としっかり書いてあった).

M_pict0055_sapporomizusign札幌の水の由来も書いてありました.その横には飲用水として適するという水質調査結果も貼ってありました.

雪の中を札幌駅まで徒歩.この,永遠に降り続くんじゃないのかと思わせるような真っ白い雪も,その一部は融けて地下水になるのでしょう.

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2007.01.13

書籍「青の革命」を読む

こういう本を注文:

Ian R. Calder 著
"Blue Revolution: Integrated Land And Water Resources Management"
Earthscan Pubications Ltd; 2005年11月
ISBN-13: 978-1844072392

楽しみ楽しみ.

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2006.12.04

小田原・南足柄の名水

高熱なのにハンドルを握って真鶴にいったわけです.結局イベントは早くに終わったのでのんびり帰ることができたのですが,そのまま帰ったのでは面白くないですな.ごほごほ咳き込みながら車を向けたのは,南足柄市.

●足下地蔵の延命水(小田原市扇町2-15)
 Google Map

 扇町商店街の,一見ごく普通の車道のわきにいきなりあるお堂は,片足を下げた形のいわゆる半跏像をご本尊とする足下(あしさげ)地蔵尊.その境内に,地下水を汲めるところがあります.
 あがたしの探訪時には奇跡的にだれもいなかった時間が数分あったけれど,その前もその後も,もう水くみの人がひっきりなし!

●森と水の公園(南足柄市三竹)
 Google Map 
 県道ぞいに標識があったので思わず入ってしまう.分かりづらい道をたどると,どんづまりは単なる谷沿いの広場.ここでがっかりしてはいけません.歩道を歩くと,谷底や斜面下部から多数の湧き水が見られることに気づくではありませんか.最終的にこの水は広場中央を流れる小川に合流するのですが,その合流地点での水の量は,湿地状の湧水群という光景から来る印象とはまるで違って実に豊富です. 近くのほたる園も湧き水起源らしいですね.
 参考URL:http://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/6_kensetsunourinbu/nourinryokusei/B/B010204/B010204.htm 

●八乙女池(南足柄市沼田)
 Google Map
 上記森と水の公園に行く途中にある神社境内に湧水あり.といっても,道のわかりにくさはハイレベル.すぐそこに見えているんだけど・・・ 結局沼田公民館に車をとめさせていただいて歩きました.途中,民家敷地内に自噴井戸があるのはマニアとしては見逃せない(この付近は鎌倉市北部と同様に自噴井戸の世界なのです). 大きな榎の木が見守る池は緩い谷地形の底にあり,鯉が泳ぐ差し渡し20m弱のその池は一見静かなのだけど,水の出口を見ると湧出量は予想外に多いです. こういう不明瞭な谷地形で大量の水が出るというのは地形地質的に実に面白いものです.

●御嶽神社のお神水(おみたらし: 南足柄市三竹)
 Google Map
 最終バス停からさらに山に入り,「こりゃ大丈夫か」という道を車で突っ込むこと数百メートル,突如として神社が現れます.長い石段の左にあるのがいわゆる女坂という坂道.その石段と女坂に囲まれた小さな谷地形に,しっかり水が湧いています. 石段右の「鳥居スギ」も見事.巨樹と名水という,まさにあがたしのためにあるかのような山の神社です(笑)

●笹子地蔵の水(南足柄市塚原)
 Google Map 
 グリーンビレッジ南足柄の中にある.湧水をしめす標識は皆無.資料を見たことがあるから行けたようなものだけど,こりゃ知っていたらそうとうマニアですな(よく探すと,WWWにもこんなところに資料があるのですけどね).車道からすぐの林の中に,熔岩がゴツゴツ顔を出している斜面があり,そこにはさまざまな講の石碑が建ち並んで一種独特の修行場的雰囲気を醸し出しています.その岩の隙間から豊富に湧いて来る水です.

●金剛水(南足柄市大雄町 最乗寺)
 Google Map 
 最乗寺を開いたお坊さんが掘り当てたという伝説の残る水で,現在ではお堂の中で湧いています.掘り当てたときに地中から見つけたという金印は今では寺の最高の宝物だそうです. この寺全体が大きな谷地形の底にあるので,とにかくあちこちから水音が聞こえるというところが実によし.ちなみにあがたし探訪時には紅葉まっさかりでしたので,さらにポイントアップ.
 参考:最乗寺の資料

●金太郎自然園の湧水(南足柄市矢倉沢)
 Google Map
 見たところ普通の養魚場件釣り堀件レストランという感じなのだけど,その豊富な水は実は事務所の裏から湧いている大量の湧き水!

●番外編:弘法の突き水(南足柄市苅野上平)
 「厳島弁天池湧水」や「清左衛門地獄池」にはもう行っているので,上記で市内のめぼしい湧水はおおよそ行ったかな,と思っていたのですが,郷土資料館に立ち寄ったらそこで市内の水環境に関する詳しい資料が.読んでみると,厳島弁天池湧水の近くの上平に「弘法の突き水」というところがあるではありませんか.弘法の水だったら河野さんに聞けば早いなと思ったのですが,それはともかくせっかくここまで来たのだから,と行ってみることにしました(現金なもので,この段階で咳はほぼ収まってもう元気). しかし,夕闇迫るなかざっと周囲を走っただけでは見つからず. もしかしたら昔見つけた水神碑が建っている水道水源のことなのかなぁ.でもそれにしては,資料に「田んぼの中に湧いている」という記述があるのとは矛盾.うーむ. 宿題が残りました.

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2006.11.17

柏の葉の新湧水[水文学者なら気づくはずだ]

ららぽーと開店柏の葉キャンパス駅前プロジェクトなどがあって,柏の葉キャンパス駅前は造成工事はなざかり.

20061026_kashiwanohamoridoそんな駅前の一角に,こういう盛り土の区画があります.厚さ1mくらいでしょうか.平らにならした土が盛ってある.駅からすこし離れると,これが厚さ数メートルのところもあったりする.

さて,こういうところに雨の後に行くと面白い.

20061026_kashiwanohanewriver1

20061026_kashiwanohanewriver2


見えるでしょうか?普段はない「川」がこの盛り土の周辺から発生しているのを. 柏の葉キャンパスから東大へ毎日バスで行く人,自転車で行く人,あるいはあえて徒歩で歩く人,だれもが,もしその人が水文学者ならば,間違いなく気づくはずです.

そして湧水マニアなら,その源を探らずにはいられない.

顕著な湧出点をさがすのはそれほど易しくはありません.じつは雨のたびごとに移動しているようなので「ここがそうだ」といま書くことはできません.が,丹念に盛り土の周辺を見て回れば,気づくはずです.

土は水をため,雨水の流出を遅らせる.教科書に書いてあるそんなことが,盛り土で実感できるというわけですな.

ところで,この「湧水」,開発がすすむとどうなってしまうのだろう?

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2006.11.15

駅前プロジェクトとこんぶくろ池

先日から柏の葉キャンパス駅に表示されている広告.柏の葉キャンパス駅前プロジェクト(仮称)のものです.

20061025_kashiwanohaprojectad1シンプルなデザイン.ふつうの広告に見えます.

敷地図をみてみると,直接の開発計画は駅前のようです.

20061025_kashiwanohaprojectad2ところが,広告の下部にはちょっと考えさせられるものが書いてある.曰く,

>柏の葉公園も,東大キャンパスグリーンも,千葉大農園も,
>こんぶくろ池も,屋上緑化も.

・・・ちょっと待て.千葉大なら歩いて5分そこそこだけど,柏の葉公園は「軽い歩き」という範囲じゃないぞ.東大に至っては徒歩30分だ.

もっとも,かなり平坦なので自転車がお似合いだといえばそうなのだけど,キャンパス駅周辺の道路,歩道は広々としているのだが妙に段差がきつく,自転車ではけっこういやな乗り心地なんですよね.あ,そうか,サイクリングロードも整備しようというのか?

さて,さらに問題なのは,こんぶくろ池.柏の葉キャンパス駅をおりる人のうちいったい何人が(何割が,じゃないよね)こんぶくろ池をご存じか.そして場所をご存じか,そして行ったことがあるか?

かなり強引に入れてしまっている感じだなぁ,こんぶくろ池.なんといっても,上述開発計画図(敷地図)にこんぶくろ池の表示がなかったりする! いや,よくみると森のなかにポツンと二つの水色の点(こんぶくろ池と弁天池か?)があるのは見えるのだけど,よほどのマニアでないと気づかないよこれ.

ただ,こんぶくろ池もふくめて駅周辺の緑地計画をきちんとたてましょう,という野望があるのかもしれない.いろいろしがらみがあって地図には載せられないのかもしれないけれど.

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2006.11.10

「水伝」批判:やじうまWatchで紹介

昨日紹介した,たざき(田崎晴明)さん作「「水からの伝言」を信じないでください」.なんと,ネット上の面白いor役立つネタを毎日収集・厳選して紹介しているImpress やじうまWatchに掲載されていました.

2006/11/10の欄です.

一日普通2ニュースしか掲載されないという,掲載されるには狭き門であるこの欄に,たざきさんの資料が載ったというわけです.

ちなみにあがたしのblogも,もっと大きな主題の中でちらりと紹介されたことがある(2005年6月号.6月22日の項目).これは自慢になるのかなぁ.

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2006.11.09

「『水からの伝言』を信じないでください」

物理学者,田崎晴明氏(学習院大学)が,「水からの伝言」について非常によくまとまった解説記事,もっと言うと批判記事,を書きました.

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/

です.必読.

なお,上の文章は児童生徒でも分かるように書いてあります.田崎氏によるもうすこしカタい文章は

http://d.hatena.ne.jp/hal_tasaki/20051217

で読めます.

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2006.11.08

名水連載の著者はだれ?

全国保険医団体連合会の月刊誌「月刊保団連」にて,連載開始.その名も

「名水の源泉を訪ねて」

しかし第一回目から,いきなり大ミスプリ.作者名が「阿形 康」なんだそうです.ミスプリ探しのマニア(?)であるあがたしも気づかなかった? イヤ,実は著者校正の段階では入っていなかった文字なのです.

あがたしの苗字は,たしかにいろいろな漢字が当てられています.「県」というのもある.そういえば前の職場に「鼎」さんという人がいたのですが,あがたしにも鼎さんにも直接会ったことのない人のなかには,なぜかこの二人を混同する人がいました(それも3回そういう例がありました).その理由は「鼎」を「県」と見間違えて,さらに「あがた」と読み(ここ自体は間違ってはいないのだけど),あがたしのことだと思いこんだという,高度なというか風が吹けば桶屋が儲かるというかとにかく複雑なプロセスでそういう思い違いが起こったらしいです.

話を戻して,連載一回目は名水大全の紹介でした. そしてもう原稿は渡してある二回目は博士論文ネタ.つまり巨大湧水と火山の湧水です.

第三回は人里の湧水,そして最終回(第四回は)ルルドの話でシメる予定. 疑似科学やインチキ医療の話(読者はほとんどお医者さんなので)も出来たらいいですね.

ちなみに,第一回記事でタイトルの横にかなり大きく出ている写真は,これから人物を切り抜いたものでした.一見すると,何か別のジャンルの雑誌のようであります.

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2006.09.04

これがルルドの泉(III)

M_pict0163_grotto03マサビエルの洞窟(左写真)から出てくる水は,洞窟そのものでは汲めない(直接手にすることもできない)ということはすでに第二回で述べました

(→第一回第二回

しかし,水そのものは洞窟周囲にある多数の「蛇口」で得ることができます.さっそく行ってみましょう.

M_pict0169_grottoy
M_pict0170_grottoyおっと,その前に身支度をしなくてはなりません.洞窟前に立つあがたし(洞窟上には前回紹介したマリア像がありますね).ジャケットです.スラックスです.写っていないけど革靴です. そしていざ水汲みをした時にはもっとおめかしをしました.

M_pict0244_lourdessuvenirbottolesルルドの町は,洞窟周囲の聖域のほかはおびただしい数の土産物屋で埋め尽くされています.ここまでの規模の土産物屋街は,他ではちょっと見た記憶がないです.そして宿泊施設の多いこと多いこと. 世界中の人々をウェルカムです. さて,そういう土産物屋で売っているものの中に,「ボトル」があります.いうまでもなく水汲み用です.大きくガラス製とプラ製に分かれ,プラ製はさらに直方体型とマリア像型(!)に大別されます. ガラスもプラも,サイズ・意匠は実に多様.ボトル産業でこの街は食っていけるんじゃないか?と思わず考えてしまいそうなほどの強烈なラインナップです.

左写真は,上半部に主にガラスのボトル,下にはろうそくが置いてある光景です.ろうそくがどう使われるかは次回書く予定ですが,とりあえず注目はこの色遣い,白と青です. どこかで見たようなと思った方は鋭い.前回紹介したマリア像(ベルナデットの証言に基づく),あの「貴婦人」がまとっていた白い服と身体の前に垂らしていた青い布,これがモチーフとなっています. そういう目で見ると町じゅう白と青です. はっきりした色彩,これ以上ないほどの聖なるシンボル.なんとモチーフをつかまえやすい街でしょうか.

さて,そんな土産物屋の一見でボトルを大量に買い込み,いよいよ水汲みです.

M_pict0201_lesfontaines
M_pict0154_lesfontaines洞窟に向かって左,ちょうど大聖堂の下にあたる位置に,一番大規模な蛇口セットがありました.一応わきには洞窟の聖なる水です,と書いてありますがいったいどこから引いてきているのかはよく分かりません.数十の蛇口があり,驚いたことにほとんど待ち時間なしで水汲みができます. ただし,すぐそばではボトルは手に入りませんので,町中の土産物屋で買い込んでからいざこの蛇口に出発となります.

M_pict0277_lesfontainesy
M_pict0278_lesfontainesy
そしてあがたしは水汲みへ.ついにネクタイまで締めてしまいました.国内でもめったにしない格好なんですけどねぇ.

M_pict0158_lesfontainesy水量は豊富なんですけど,さすがに10本以上のボトルへの水汲みは時間がかかります.その最中に,水に直接口を付けて飲むあがたし!

さて,この水ですけどどうしましょう・・・とりあえず一般用に供しているということはフィルタ殺菌あたりはしてるんでしょうから,というわけで日本に一部持って帰ってきました.そして錦川鯉さんの原爆献水のために何本か送りました.

残りの瓶は,殺菌をしたうえで水質分析かな.もちろん我が家用に(絶対にあけないという約束で)一本とっておきますけどね.

次回は,「ルルドに来たなら必見!夕闇の灯明行列」の巻です.

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2006.09.02

これがルルドの泉(II)

第一章に遅れること1ヶ月弱,やっと第二章の登場です.

M_pict0172_gavedepau「ルルドの水」が得られる「マサビエルの洞窟」は,この写真のように美しいポー(Pau)川のほとりにあります.この川にはまるでバイカモのような水草が生えていました.洪水が起こりにくいんでしょうか(それにしては橋に水位標があったけれど).

M_pict0182_grotto14p1M_pict0248_grotto16quere
その洞窟には,このように行列して入ります.いつ行っても行列だけど,待ちは10分以下でした.意外とラフな格好で並んでいる人も多いです.あがたしはなんとジャケット革靴着用で行きました.一応敬意ということで.

M_pict0176_grottoprayとはいうものの,やはり「敬意」どころではないもっと崇高な気持ち,あるいはもっと真剣な祈りを込めてここにやってくる人もやはり大勢います.ここに来ることだけを夢見てわずかな日給を積み立ててきたという人もいるでしょう.純粋に宗教的な理由でここに来ることが夢だったという人もいるでしょう.そのような人が,洞窟を前にしてひざまづいて祈っています.

M_pict0179_grotto11spring2さて,ここは洞窟とはいっても実際には岩陰くらい.奥まで外光が普通に入る,というかこの深さでは横殴りの雨は防げない,といったところです.間口もずいぶんおおきい.そんな中に,行列の人々は静かにはいってゆきます.なかには壁をずっとなでている人もいる(そのため岩肌は黒くツルツルになっています). もとは泥だらけであったであろう洞床はしっかり整地されていました.全く段差なしのバリアフリー. そしてその一部がアクリルか何かで覆われたくりぬきになっており,中に水が流れ出ているのがかろうじて見えました.職業病(笑)で,流量を目視.毎秒1リットルにすこし足りないくらいでしょうか. これが自然流下なのか,それともどこか大元から分配されてきているのかは分かりませんでした.

それはそうと,これでは「水」に触れることはできない.がっかり,と思ったら,岩肌をしたたり落ちてくる水を発見.これさいわいと手にとってみました. まぁ雨がちだったので新しい雨水だとはおもうのですが,それでもとにかくルルドの天然水に触れた瞬間ではありました(次回述べるように,じつは蛇口がそこらじゅうにあって水汲み自体はかなり自由にできるのですが).

M_pict0181_grotto13mariaルルドの,ある意味シンボルとなっているのはこの洞窟の上にあるマリア像です.結局少女ベルナデット以外には誰にも見えることのなかった「貴婦人」の像.この「人」はベルナデットが何度名前を聞いても答えず,最後に,この像の下に書いてある言葉を継げたんだそうです.これは「わたしは”無原罪の宿り”です」という意味とのこと.要するに教会で教えていた聖母マリアの代名詞(?)だそうです.というわけでこの「人」は聖母マリアらしいという評判になりました.

金の鎖の長いロザリオ,白い衣の前に垂れた幅広い水色の布,足下には黄色いバラ,みなベルナデットの証言に基づいた,マリア像です.ただし,1864年にここにたてられた「正式の」マリア像に対しては,ベルナデットは「私が見たひとと似ていない」と称したそうです(竹下節子「奇跡の泉ルルドへ」NTT出版,1996,p.56). この像が1864年のものかどうかは分かりませんが,彼女は1879年に35歳でなくなっています(えらい病弱だった)ので,後世にたてられたものであったらなおさらベルナデット”公認”とはならないでありましょう.

が,それでもこの像に,いや,町中にあふれるマリア像に,というよりこの町自体に,出会うために世界中からカトリックの信者やそのグループ,あるいは少年団,中には大学サークル旅行としか思えない面々,病に倒れた人,歩くこともままならぬ人,敬虔なボランティア,医師など年間数百万人の人がここを訪れるわけです.

次回は,あがたし正装で水汲みをするの巻.

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2006.08.11

ルルドの泉 番外編

まだ一回しか書いていないのにもう番外編かよ!と思う方もいらっしゃるでしょうけど・・・

'06原爆献水 お礼とご報告(広島市 錦川鯉氏)

原爆にあったヒロシマでは,水を求めておおくの人がさまよったという言い伝え(「言い伝え」というほど古い話ではないですが)があります. それにちなんで,原爆記念日などに近在の名水を奉じて平和を祈念するという催しが行われています.名付けて「原爆献水」.詳しくはこちら

さて,上記記事記者の錦川氏は顔見知り.というわけでルルドの水を原爆献水ように錦川氏にさっそく送りました.帰国が8/6でその日の発送だったから正確にはヒロシマ原爆記念日には間に合わなかったと思いますが,氏のWWWに載せていただきました.


ルルドの水をどう得るか?ですが,マサビエルの洞窟では水くみできません. まちじゅうにあふれている売店でボトルを買い(中には聖母像形のボトルもある!),洞窟横に多数整備されている蛇口で水をゲットします. 今回持ち帰ってきたのはそういう水です. 蛇口に関しては行列一時間を覚悟したのですが,実は大変多くの蛇口が整備されているためそういうことはなく,待ち時間ほぼゼロでした.

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2006.08.09

これがルルドの泉(I)

Pict0258_grotto22南仏,Lourdes(ルルドまたはルールド)にあるマサビエル洞窟.ここに湧く水はカトリック信者に対して有名.下手すると世界で一番知る人が多い湧き水かもしれません.

で,この写真は,本当に行ってきましたその洞窟へ,というものです. それにしても洞窟前はいつも人でいっぱいです.石灰岩の岩肌が美しいですね.登りたいと思い始めるクライマーもいるかもしれません(笑). なお,厳密には岩陰程度の深さしかありませんが,とにかくGrotto(洞窟)と呼ばれています.

写真下部にはPau川の水面.水草が生えていることに注目.あまり攪乱が起こらないのでしょう.といっても橋には水位目盛りが書いてありましたから,穏やかな増水は起こるのでしょう.

・・・なんてマニアックなことを考えてこの聖地をあるくあがたし(笑)

1859年,貧しい羊飼いの少女ベルナデットの前に現れた「貴婦人」は彼女にこの洞窟の水で自らを洗いなさいと指示した.といってもこの洞窟,当時はどろんこ.はたでみていると,トリップした少女がどろんこ遊びをしてその泥を顔に塗りたくるように見えたことでしょう. しかしながらこの地は(巡礼の道から遠くないこともあるかもしれませんが)なぜかカトリックの一大聖地に大成長したのでした. 

お土産屋が異様に多い,まさにむきだしの「俗」まるだしの市街地を通り抜けると,とつぜんこの聖なる空間に出ます.その一角に,この洞窟があります.

Pict0253_grotto19ここで,ちょっとひいて見ましょう.すると,洞窟のうえになにやら城壁のようなものが見えてきます.

Pict0259_grotto23rotateそれは,これです.巨大な聖堂!上半部に見えているのが一番上の協会.その下の「城壁」状のところに別の教会があり,さらに,教会前の広場の地下には2万人はいるミサ場があるらしい.3層構造の,これでもかこれでもかという圧倒的押し出しの教会です.

<つづく>

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2006.08.06

【新刊】九州水紀行(西日本新聞,2006年8月)

ルルドの泉(南仏)から帰国したばかりのあがたしです.

帰国後突然知ったニュースです:

「九州水物語―名水・湧水・親水ガイド」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4816706925/meisuitaizen-22

(注:Amazonアフィリエイトのリンクです)

西日本新聞社発行, 2006年08月
ISBN:4816706925

とりあえず速報です.どなたか購入された方いらっしゃいますでしょうか?

旅行行き先についての詳細は,また後で.

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2006.07.28

ルルドの泉へ

奇跡の泉ルルドへ(竹下節子,NTT出版,1996年)という本がある.この本についてのあがたしのコメント.引用は水商売ウォッチング掲示板より(一部誤字修正および削除.また,文脈を無視しては誤解を受ける語句を修正):

>少女ベルナデッドが出会った貴婦人は,彼女に現世での幸せを
>約束したわけではない.実際彼女は病弱なまま修道院人生を
>若くして終えました.水にしてもそれがいろいろな人を癒すと
>言われたわけではない.

>彼女の思いを遥かに超えて,そして慎重な態度を崩さなかった
>教会の思惑をもはるかに超えて,人々はなぜか奇跡をもとめ,
>伝説を勝手に作り上げ,その泉なしでも起こったであろう治癒を
>神の恩寵のおかげと信じあるいは思い込み,聖母と聖女と聖地の
>伝説を,自らが望んでいたがごとく作り上げてしまった・・・という
>ストーリーを,同書では描いています. 

>誤解のないように書いておきますが,同書はそのことを
>批判しているわけではなく,むしろ,ナンダカワカランウチニ
>はじまってしまった動きではあるが,少なくとも現在のルルドは
>訪れるに値する「奇跡的に」善意のあふれた町であるという
>論調であります.

そんなルルドに,行ってきます.明日から.昨日までは睡眠2.5時間で次の日は一日中ハンドルを握っているという学生実習の3日間だったのにね. 

さて,フランスのネット事情はどうでしょう.フランスの後にやってくるタイ・ベトナム出張(通信機械テストおよび設置)のために,GSM携帯やGPRSモデムを持って行って,現地でSIMカードを入手してテストしてみるつもりですが,最悪有線の電話からダイアルアップになってしまうかも(で,宿に電話もなかったらお手上げか,いや,ネットカフェがあったりしないか?).

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2006.07.14

川底に大穴,下流の湧水が濁る[岩手]

「猿沢川2カ所陥没 一関市大東町」
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m07/d13/NippoNews_8.html
(岩手日報,2006/7/13)

リード部分:
>一関市大東町猿沢の猿沢川の川口橋付近で12日、
>川底が2カ所陥没しているのが確認された。
>付近では2003年にも大規模な陥没が起きている。
>猿沢川とは表面上つながっていない南方約3キロの
>岩手名水20選の一つ、大清水(おおすず)は03年と
>同様に泥水が流れており、地域住民は「言い伝えの
>ように、地下水脈がつながっているのでは」と推測している

「ほう,また起きたか!」という感想ですね.記事の写真はみごとな(?)陥没をとらえています.これは知り合いの洞窟屋に教えてあげないと.

自然湧水の水質はそれこそ自然に変動しますが,こういう派手なことというのもたまにはおきますね. それから地震に伴って湧出が始まったり止まったり湧出位置が動いたり(有名なところでは忍野八海の出口池)・・・ そういえば島原の場合は眉山大崩壊がおきたらあちこちから水が湧き出てきたという伝承がありますね.

なんにしても,自然というものは不変でないのであります.諸行無常.万物流転.有為転変.

そうそう,その名もずばり自然環境変動学という名前の「分野」がウチ(新領域創成科学研究科自然環境学専攻)にあらたにできました.で,WWWのプロトタイプができましたので近々自然環境学専攻トップページからリンクをはります(分野トップである教授の許可を得た段階です).

ただ,自然は移り変わるとはいってもやっぱりランダムというわけではなくて,ある程度人間にも把握出来る程度の規則性はなきにしもあらず(微妙な言い方・・・)なので,そこをきちんと認識し,自然の自然たるゆえんをある程度知った上で自然環境を語る,と.そういう人材をたくさん育てたいものです.

#しかし「川底に大穴」というのはいくらなんでも「ごく普通の地学現象」じゃないだろうから教科書には載せにくいなあ(笑)

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2006.07.08

[フォト日記] こんぶくろ池の行く末とKids Park

こんぶくろ池巡検・・・

キャンパスすぐそばにあるこんぶくろ池湧水(→Google Map)の水はいったいどこに流れてゆくのか?というテーマの巡検です.参加者全員が自転車を保有していたため,急遽自転車で入り回ることに変更.これはなかなか面白い.

Shourenjikidspark詳しいことはまた別記することにして,面白い人に会えました.

左の写真は,こんぶくろ池湧水の水が流れていった先の水路.この水路わきに,「子供の遊び場」があります.それも児童公園ではありません.そこらの湿地状の森の中に,倒木や立木を利用した自然の遊び場がボランティアの手によって作られているのです. ここは,(付近の流路構造の調査のため)4月から何度もとおったところ.しかし誰がこの広場を「つくった」のかは謎でした.

今日草刈りをしている人がいたので声をかけたところ,まさにその人がボランタリーにこの広場を作っているとのこと.聞いてみると,なんと独力なのだそうです. 水路を微妙にせき止めて水面を形成し,周りの草を刈って見通しをよくし・・・農作業の合間にせっせと仕事をしているのだそうです.

Kidspark1こういう広場で何か事故が起こったら子供の両親が裁判沙汰にするんだろうか?と下世話な(しかし深刻な)ことをすこし考えてしまいましたが,しかしこのKids Parkは見事なものでした.2年前から取り組み始め,だんだん子供の間に人気がひろまりだしたとのこと. そういえば,ここはいつ行ってもだれか子供がいましたね. ちなみに右の写真で左にいるひとがその「制作者」の方.向こうに子供たちと話し込む巡検参加大学院生がいます(個人特定NGとなるように画像サイズは小さくしています).

ただし,この付近にも開発圧は及んでいまして,すぐとなりの土地は重機の音がとどろいていました(ちなみに冒頭写真の右上にはつくばエクスプレスの高架が見えています).いつまで見られるんでしょうか,こういう風景.

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2006.06.20

新刊:宮崎の名水

激忙なんだけど,これだけは書いておかないと:

新刊:
宮崎の名水環境

著者:坂口孝司
発行:鉱脈社 (2006年5月)
ISBN:4860611748

西日本新聞の記事によると,著者は宮崎大学の名誉教授.水が専門かどうかは微妙なところで,生体中や生態系における放射性元素の動態といった内容の著書があるみたいですね. 水に関しては・・・何かヘンなことを言っていないかどうか心配.でももちろん注文を出しました.

宮崎かあ.未探訪.それに熊本も大分も未探訪.行ってみたいものです.

ちなみにほかの九州各県はどうかというと:
 福岡:学部1年のころ,関門トンネルを往復したので門司駅のホームには立った(それだけ)
 佐賀:有田には行きました.竜門の清水もちゃっかり探訪
 長崎:長崎空港で乗降したことはあります.おっと,島原湧水群も行きました.
 鹿児島:屋久島に行っている(縄文杉→宮之浦岳→湯泊歩道縦走).行きも帰りも飛行機トラブルで鹿児島空港周辺に泊まる羽目になりました.

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2006.06.15

Google Earthで名水を

Googleearth_kyoto_meisuiWeb UIのGoogle Map APIだと,点(マーカー)がやたらに増えたときにパフォーマンスが妙に悪くなるということをうけて,今度は最近バージョン4のβが出たGoogle Earth用のKMLを書いてみました.右はその結果.京都市内の,いままでに探訪した名水マップです.御所も出町柳もよく分かりますね.

ところが,派手に文字化け.あ,UTF-8で保存しなかったからか.というわけで漢字コードを変換して保存してみたKMLを食わせてみると,

Google Earth 4 β,見事にフリーズしました.

ぶつぶついいながら4βを削除してバージョン3を入れてみたら,あれ,やっぱりフリーズ.実はもともと問題になっていたみたい.

ここで配っているge_font.zip というファイルの中にあるge_font.reg というファイルをダブルクリック.これでOK(レジストリをいじくるので,自己責任でね). どんぴしゃりうまくいきました.

Googleearth_kyoto_meisui2左図はその様子を示したところ.ただしこの画像は,「公開用」として,名水名ラベルまで付けました.自分で使うときには表示しない(おおよそ覚えているし周りの「地形」や「風景」から思い出せるから要らない)のだけど,この画像はおめかし用にラベルを入れまくっているというわけです(しかも文字が大きい). それはそうと,ましなKMLファイルをつくったら,公開しますね.

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2006.06.13

IEとFirefoxのGoogleMap

昨日紹介したGoogleMap APIを利用した名水マップ,面白いことに気づかされます.

Firefox1.5のほうが,Internet Explorer (IE) 6より断然表示やスクロールが速いです

(名水仕事を主にやっているPCはWin2000+Firefox1.5なのです)

Ajax的な仕事はまだIE6だとActiveXだからかな・・・と思い,GDownloadUrlを廃止して,総ての点(GoogleMapではマーカーという)の登録を全部ベタにJavascriptで書くという恐ろしいことをやったのですが,あまり事情は変わらず(ただしFirefoxでの表示がかなり速くなったのはうれしい副産物).

でもGDownloadUrl自体が原因じゃないよね.何しろ,Google Map自体はIE6でも普通にさくさく見えている.というわけで原因は,数百のマーカーを一気に表示させていることに求められるのでしょうか?

#それはそうと,IE7のβ2だとどうなる?という疑問が当然湧いてくるわけですが(XMLHttpRequestをActiveXではなくネイティブで実装しているというフレコミらしいし),仕事常用マシンに,それもOSに近い部分のソフトウェアのβを入れるほど無謀なことはできないです.というわけで謎が謎を呼ぶところ.

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2006.06.12

名水マップ登場

名水大全トップページに書いた報告・・・

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GoogleMap APIGoogle Mapsでおなじみ)をつかった名水マップづくりに着手.まずはあがたしが実際訪れて位置確認をした水を中心に,ここで試験公開をはじめています.

最初に一気に数百のポイントを登録しているためえらく時間がかかります(Firefox1.5に至っては,「警告:応答のないスクリプト」などと出てくる.「処理を続行」ボタンを押してください)のでご注意ください.いったん表示されてしまえば快適なマップクルーズを楽しめます.
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2006.06.07

今度は富士市の水道水

まだまだ続く水記事...今度は静岡県富士市より.

「富士の水ペットボトルに 市制40周年4万本作製へ」(静岡新聞 2006/6/6)
http://www.shizushin.com/local_east/20060606000000000034.htm

リード部:
>富士市は市制40周年を記念して、災害時の飲料水の必要性と
>水道事業をPRするため、4万本のペットボトル入り水道水を作製する。
>水道週間(1―7日)に合わせた啓発行事をはじめ、40周年記念事業
>などで来場者や市民に配布する。

(後日記:これ↓もありました
「富士山の地下水味わって 富士市40年ペットボトル化」(読売新聞静岡版 2006/6/7)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news006.htm

あがたしは出身が静岡県清水市(当時). そして富士市の湧水はだいぶ回りました(博士論文の一部だったりする).記事中にも,知っている地名が出てくるなぁ.とにかく普通の市街地の中に,そこらじゅうにわき水があり,底までくっきり見えるいつも水量豊富な川が流れている,そんな町です.もっとも,そういうイメージを持っている人は案外すくないかも.「製紙工場のヘドロ」のイメイジがいまだに強いかもしれませんので.実際,高度経済成長期には,今はきれいになっているそれらの川もかなり汚れていたそうです.そこを市民・行政がきれいに直してきたという歴史がある,というのは地元出身の学生の言.

さて,富士市のサイトを訪問.水道部の内容には・・・あれ,このニュース出ていない.
ちなみに先日書いた「東京水」とはちがって,こちらは非売品.防災訓練など,市のイベント(?)のときに無料配布するのだそうです.

富士市周辺の湧水については,名水大全静岡編を参照してください.そうそう,「静岡県の湧き水100」(静岡新聞社,2002年)という本もあります.小学生が調査した数百の湧水から100ヶ所を厳選したという代物です.小学生ですよ小学生.よほど目利きの教員か教育委員がいるのでしょうか.

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2006.06.04

やっぱり最期の日には水?

水記事だらけの日々.

朝日新聞「「人生最後の日、飲みものは水」花王のアンケート調査」(6/2)
http://www.asahi.com/life/update/0602/005.html

(紹介しているblogはたくさん見つかります→Google検索こちらではもう少しつっこんだ考えを披露)

>人生最後の日、会社勤めの男女が飲みたいのは「ミネラルウオーター」。花王が実施したインターネットアンケートで、こんな結果が出た。

から始まる記事.ただ,ちょっと疑問も. 自由回答で得られた答えを分類し,「一番人気はミネラルウォーター」と結論したそうなのですが,

>「世界一の名水」「実家の井戸水でいれたお茶」など、全体として水にこだわる回答が目立った

って,「水」とはいっても商品としてのミネラルウォーターとは限らないんじゃないでしょうかねぇ.

あがたしも,やっぱり水ですね.日本の山水.「ビールじゃないのか?」というツッコミもあるかもしれないけれど(笑)

ところで,花王の元ネタがよく分からない.おそらく同じ被験者を対象にしたと思われる調査が

|花王生活者研究センターによるメタボリックシンドローム対策のための一考察
|サラリーマン・OL800人調査 「飲みものと肥満」の関係
http://www.kao.co.jp/corp/news/2006/2/n20060530-01re.html

にある(「サラリーマン・OL800人」を対象に飲料の嗜好を調査)のですが,人生最後云々の記載はなし.ニュースリリースをみるかぎり,人生最後関係の調査は見あたらず.つまり,上記調査の中から面白いものを見繕って記者発表したと考えるのが自然ですが,確証はありません.

ところで上の方で「最期のときには日本の山水」と書いたけど,「どこの水」とは書かなかった.実はとくに考えはない.いや,「最期を迎えるに当たってもう一度「あのわき水」を見てみたい」という場所はあるのですが,そこに行くのが大変なんですわ.重態に陥っていたらまず絶対行けないところ.

わき水の豊富な町にいって水道をがぶがぶ飲むという手もある.一般論としては,原水が十分清澄であれば過剰な塩素消毒は必要ないので,それほど「人工のにおい」がしない水を飲めます. 

が,ものごとにはいつも例外がつきもの.

東北地方のある町.わき水が豊富.地元の人が案内してくれました. で,その方の家に寄らせていただきました.見ると蛇口が二つある.「片方はわき水ダイレクト,もう一つは町の水道」だそうで.「飲んでご覧なさい」とのことでお言葉にあまえると,

「な,なんですかこの水道水」

近年まれに見る(嗅ぐ?)カルキ臭!これは強烈.「誰が飲むんですかこれ」とあわてて質問.「そうだろ?」と地元の人. あれは一体何だったのだろう?と今でも不思議であります.あふれかえるばかりの水資源に恵まれた町だから上水道水源もそれなりにいい水を使っているはずなんだけどなあ.なんでわざわざ大量の塩素を. でもこれは主観的な官能検査(しかも被験者は一名)のみをベースにした話でいまひとつ説得力にかける.残留塩素メーターを持っていなかったのが残念です.

さて,昨日も書いた東京の水道水.先日まで住んでいた杉並区の木造アパート1階では,季節ごとに水道の味が変わりましたっけ.いや微妙に言うと(これは体調が悪いとき(二日酔いも含めて(笑))にはよく分からないのですが)毎日変わることに気づくこともありました. いま住んでいる品川区の鉄筋コンクリートのマンションではどうでしょうか.1年たって結論を出しましょうかね.

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2006.06.03

東京の東京の水道水をペットボトルで売ります

水の記事というと,これも書かずにはいられません:

「東京都水道局が“水の通販” 高度処理「東京水」 デザインを一新 」(FujiSankei Business 2006/5/31)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200605310028a.nwc

関東における「まずい水道」の代名詞だった金町浄水場は,その後汚名返上とばかりに奮闘し,いまではかなりいい水を作るようになった,というアピールです.

そういえば結婚して以来あまり外に行っていないので,いつも「常備」があったわき水は今家庭内にないなぁ.とはいってもそうそう遠出ができるものではない(そもそも車庫が遠くなってしまったので,ふらりと「今日はドライブ」としゃれこめない). となると地元ということになります. 現在品川区に住んでいるので,電車・徒歩で合計30分以内に何カ所からわき水があるんですよね.

ところで冒頭の記事は,apjさんとこの掲示板で紹介されている朝日新聞のバージョンでは

>かつては「まずい水」の代名詞だった東京の水道水が、実は「水源がきれいな地方の水道水と比べて遜色(そんしょく)ない」と専門家が太鼓判を押すほど改善されている

という文が含まれています. この「専門家」って誰のことかなぁ.あ,いや,結論にイチャモンをつけているのではなくて,何を指標にどう測って言っているのかな,と,ふと興味.

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2006.06.02

電子辞書に名水掲載?

朝日新聞2006.6.1 (20:43)記事より:
http://www.asahi.com/business/update/0601/142.html

「脳鍛えて旅情も誘う電子辞書 シャープ」という題名です.シャープが発売する電子辞書「パピルス」シリーズの最新版(6/15発売)「PW―N8100」についての紹介です.後半部が面白い:

>辞書機能の
>ほか「脳年齢」の測定ソフトなど、47のコンテンツを
>搭載。画面は高精細カラー液晶で、日本の名湯や名山、
名水わき水や世界遺産をカラー写真で紹介する旅行情報も
>充実させた。店頭想定価格は4万円前後(税込み)。

(太字はあがたしによる)

名水!わき水! いったいどこの水がどういう写真で紹介されて居るんでしょうか.

と思ったら,

ニュースリリースは,
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060601-a.html
にあるんですが,さらに詳しく紹介したページに書いてありました

http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060601-a-2.html

「名水湧水百選」
>心癒される旅の代表格が,こんこんと湧き出る名水めぐりの旅.全47都道府県を網羅して,
>人気がますます高まっている名水の地へ,行き方ガイドも含めて詳しく紹介.

だそうです. 全都道府県・・・というと名水百選を思い出しますが,シャープ版百選の内容は不明です.制作は実業之日本社で,

>※22 電子版のコンテンツであり、書籍版は刊行されておりません。

と注記してありますね.

ところで,これが売れたらますます人気の水場に人が集まりそうな.当然ながら水汲みマナーの確認・強調もしているんでしょうな?シャープさん.

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2006.05.03

福島の名水

家のネット環境がようやく整ったので,名水大全の更新作業を再開.いまは福島県編を集中的に.

とりあえずは書籍「ふくしま湧水物語」に記載されている水をぼちぼち加えてゆきますか,と思ったら,この本なにしろ紹介している湧水が80カ所以上もある(目次には80ヶ所しか書いていないが,本文中やコラムにつぎつぎと別の水も出てくる.オールカラーでガイドも充実.はっきり言ってこれは「買い」です)ので,なかなか終わりそうにないですね.ま,ゆっくりやります.

しかし,だ.これが終わってもまだこういう大物が残っているのです:

その1:「土と水

新協地水という地質コンサル会社(郡山市)の出している雑誌に,ほぼ毎号湧水・名水の水理地質が載ります(ちなみに最新号は西郷村の報徳湧水).これがまたディープな内容のオンパレード.普通知ってるかこんな水?穴場中の穴場の連発.見事なり地元のプロ. でも連載途中までしかフォローできていないので,アップデートの必要があります.

その2:「発見うつくしまの水環境

これまで,福島の選定名水というとふくしまの水三十選だったのですが,これにくわえて168ヶ所もの水環境を一気に紹介してしまったのがこれ.こちらもまた,「これは知らなかった」という水場が次から次へと出てくる.168ヶ所すべてが湧水というわけではない(ため池なども含まれる)のだけど,それでも紹介すべきものの数は膨大になりそうです.

すでに名水大全福島県編では紹介名水が127ヶ所もあるんだよなぁ.それに,上記以外にもこんな感じのブログもたくさんありそう.いったいどこまで増えるのでしょう.

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2006.05.01

[今日のことば]黎明期の名水紹介本

日本の名水を2000ヶ所ちかく(本人も正確な数は分からなくなってしまったらしい・・・)巡っている南正時氏の新刊「名水に会いたい」を入手.

あとがきにあがたしも登場です.本書とおなじグラフ社から,13年前(1993年)に出版した「日本縦断おいしい水の旅」という本についてこういう言及をしているのです:

現在でこそメディアで「名水案内」などの多くの名水本が出版されているが,当時は名水の本はまだ少なく,地下水学(とくに湧き水を中心とした湧水研究)の権威で,「名水大全」というホームページを運営している安形康さんによると,先の私の著書は「日本における名水紹介の草分け的存在」という.うれしい限りである.

いやーびっくり,いつの間にか「権威」ですよ権威. それも地下水学だもんなぁ.でも湧水の分布全般に関してはそう言われても文句言えないかも.

南さんのWWWは,本業の鉄道写真版と名水版とふたつあるのですが,名水版のほうはこちらです.ぜひごらんあれ.

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2006.04.28

驚異の市

家にADSLを引く.杉並の時よりちょっと速い.

というわけで,(主に家で作業をしている)名水大全のメンテを行いました.今回の作業は,平成の大合併に対応して市町村名を書き換えたことが中心.

それにしても,北杜市小淵沢町まで飲み込んでしまいましたね.同市にはすでに白州の水(旧白州町)に加えて八ヶ岳南麓高原湧水群の一部(大泉村など)が入っていたのですが,これで大滝湧水も含めて同湧水群の主要部分をまるごと含むことになってしまいました.名水百選を二つもつ市というわけです.

大合併も峠をすぎて今後は合併市町村の機能的運営をめざすフェーズにはいるわけですが,それでもまだまだ市町村合併が予定されているので,今後も名水大全においてはこういうメンテが必要です.

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2006.01.13

寒九の水汲み2006

今日は,毎年恒例の「寒九の水汲み」行事の予定日です(五泉市のガイド).

これは五泉市・菅名岳(すがなだけ)の山中に突如わき出る大規模な湧水「どっぱら清水」を,雪の中市民総出で汲みに行くという行事です・・・というのはこれまで何度か書いた通り(ちなみに今Googleで「寒九」を検索すると本blogのこの日の書き込みが真っ先に挙げられています).

さて,今年は新潟を含めて北国は豪雪のようです.今年の寒九の水汲みは無事実行されるのでしょうか?

ちなみに,水汲み行事で得られた水は日本酒の仕込みに使われます(近藤酒造).そうしてできるお酒の名前は,ずばり「菅名岳」.水汲み後は咲花温泉にて大宴会が行われるのですが当然ながら近藤酒造のお酒飲み放題.そして後日,参加者には仕込まれたばかりの生酒が送られてきます.以前は週末開催だったので数回参加.ここ数年,平日開催となったので行けていないのです(「今度参加したら最多往復回数」なんて狙っていたんだけど・・・)が,その数回の参加はいまでもよい思い出です.

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2006.01.05

乾いた大地に雨が降る

「静岡、33日ぶり雨 浜松は50日ぶり」(シズオカ・オンライン 2006.1.3)
http://www.shizuokaonline.com/local_social/20060103000000000022.htm

あけましておめでとうございます.今年もどうぞごひいきに.

さて,年末年始は恒例行事として田舎(静岡県清水)に帰っていました.いつものように,大晦日の夕方に車ででてガラガラの東名を走り清水ICで降りるという手です.紅白が終わる直前に実家に着くというのもお約束.

もっとも,去年は大晦日に大雪で東名がストップ.喪中だった(というわけで後述の毎年恒例年始参りはなし)ため無理はせず元日にのんびり帰りました. しかし昨年12月は逆に妙に乾燥した日が続き,ついに静岡では月間降水日がゼロという30年ぶりの事態になっていたのでした.

そんな中天童はるみの歌が流れるころ実家に帰着.婚礼などについて両親や兄とおしゃべりをしているうちにいつの間にかゆく年くる年が始まり(歴史と寺社に詳しい兄と,その種のマニアになりつつある父がもりあがる),年がかわりました.港では花火,汽笛.その音が清水市街じゅうに鳴り渡ります. そして,これまた我が家の毎年恒例,近くの氏神に,暗いなか初詣です. 集落の人がおおぜい集まる行事でもあります.両親の顔見知りが多数.ボーイスカウトが甘酒を配っています.少年少女にとって堂々と夜更かしできる夜というわけです.

初詣の願い事は?ひとつは,婚礼の日がおだやかで晴れた日であってほしいということですかね.これは自分の努力ではどうにもならないこと.もちろん,祈ったからといってどうにかなるものでもない.しかしそれでも祈らざるを得ません.なにしろ花嫁衣装は袖部分がかなりの薄着なのだよ・・・

さて元日は穏やかな日.親戚に年始参りです.久しぶりにみる実家周辺の畑.土はからからです.

しかし,

穏やかな一日だった元日をすぎて1/2,空は一転にわかに・・・というわけで雨が降ってきました.ごく短い時間だったのですが,雨音が屋内で聞こえるほど強いときもありました. 嬉しくなって外に飛び出してしまいましたわい(ついでにその雨で洗車までしてしまった).

雪国では久しぶりの豪雪で大変な目にあっている(お見舞い申し上げます).一方太平洋側(特に東海)では少雨でむしろ水不足の心配も.日本の冬の天気が,いかに著しい地域差をもっているかを如実に語ってくれる例です.

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2005.12.05

千葉の水の旅:上総掘り体験[1/25]

昨日に続いて水の旅の話題.その名も「水の旅遙か」というWebサイトの情報です:

http://homepage3.nifty.com/mizunotabi/oshirase.htm

著者は南正時氏.古くから日本各地の名水を旅して写真記録をとっている写真家です(本職は鉄道写真家).

さて,その内容を上記URLから引用してみます.

================
■久留里線沿線、名水の旅
2006年1月25日(水曜日)
7時~18時・貸切バス・JR久留里線利用
参加費用・会員:9,975円・一般: 10,500円(バス代、昼食代含む)
講師・旅のエッセイスト 南正時

■主な行程(予定)
7時都内出発ー首都高・アクアライン経由-木更津または久留里線の沿線駅ーローカル線久留里線ー久留里・上総堀井戸を見学・堀削中の上総井戸掘り体験ー造り酒屋見学ー18時都内帰着予定
■上総堀体験・http://homepage3.nifty.com/mizunotabi/kazusa2.htm

お申し込みお問合せは
NHK文化センター/青山教室 電話・03-3475-1151
港区青山1-1-1新青山ビル西館
================

おわかりでしょう.この旅の案内者はその南正時さんなんですね.これはおもしろそう.時間のある方は行ってみるとよいと思います.

というわけで,「南正時 水」をキーワードにAmazonで検索してみますとこのようになりました.

どれも名水大全書籍編に入っています.まだ持っていない本がある方はぜひご購入くださいな.

ところで上総掘りというと当然千葉県が本場なのですが,軟らかく均一な地層なら結構掘れるものでして,房総とよく似た地質の鎌倉周辺でも多くの上総掘り井戸が知られています(→参考).といってもこれを鎌倉掘りと呼んでしまうとなんだか別の意味に…というネタ,以前にも使ったな.あ,ここでした.若気の至り.

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2005.12.04

来年の「寒九の水くみ」は1/13(金)

http://www.city.gosen.niigata.jp/tourguide/kanku/kanku.html

をごらんください(後日記:上記はリンクが切れているので,http://www.city.gosen.lg.jp/7/126/000197.htmlをご覧ください).雪深い新潟県五泉市の山中に大量にわき出る「どっぱら清水」を市民総出でくみに行く毎年恒例「寒九の水くみ」行事は,来年(2006年)は1/13(金)に行われます.

すっかり平日開催が定着してしまったなぁ.以前土日開催のときには数百人が殺到して大渋滞が起きていたのでしょうがないのかも.

管理人自身は婚礼準備があるので行けませんが,行ける方はぜひ申し込んでみてください.できれば泊まりで,ね(咲花温泉入浴+銘酒「菅名岳」飲み放題!)

 どっぱら清水,夏の姿は→こちら.若きあがたしも写っています.
 で,冬の水くみ行事はこちら.あがたしも数年間通っていました.

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2005.10.30

単位の話

「「30坪は何平米?」Google日本語電卓がパワーアップ」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/28/news050.html

ITMediaの記事です.Googleの電卓機能(Googleで,たとえば「1+2+3+4」といった計算式を検索ワードとして打ち込むとちゃんとその答えが返ってくる機能)が拡張されて,日本語の自然言語的質問でも場合によっては電卓的計算を行い答えを教えてくれるようになったというわけです.記事中に出てくる「人生、宇宙、すべての答え」はダグラス・アダムズのコメディSF「銀河ヒッチハイクガイド」に出てくる問いで,究極のコンピュータをつかってこの問いを長年考えさせたら,出てきた答え(これはこのあたりでさぐってみてください)が訳の分からないもので,その答えをめぐってまた大きな哲学的問題が持ち上がったというものです. それにしてもこんなネタを仕込む(そして報道陣にわざわざプレスリリースして記事にしてもらう)Google社というのもなんとも遊び心満載のカムパニーですね.そういえば最新号の日経ビジネス特集は,「グーグルとアマゾン:ネット消費の真の支配者」ですね.

閑話休題,まずやってみたのが「1平米」
結果

冒頭に「1平米 = 1 m2」と出てきましたね.でも通常の検索結果画面も出てくるな.

では,水屋としては聞かなければならない,これ.「1立米」:
結果

残念!「1平米 = 1 m3」とは出てきませんでした.河川工学の現場ではお約束のように使われる単位,知らなかったらモグリというものなんですけどね.ちなみに読み方は「りゅうべい」または「りゅーべ」です.

国際的に(真珠取引の舞台で)使われる「1匁 = 3.75 グラム」はちゃんと出てくるのになぁ.

もっとヲタク的に行きましょうか.かつて河川流量の単位として使われた「」というものがあります.これは「1個=毎秒1立方尺」というものです.1尺は30.3030303cmですから,これで計算すると,約27.8リットル/秒となります.

あがたしが「巨大湧水」の定義としてよく使う「毎秒1トン以上」というのは,おおよそ「36個以上」ということになります.大正時代の調査資料なんかをみてみるとこの36個以上の湧き水がばんばんでてきまして,なかなかマニア心がアツくなります(笑).  ただし,それらの多くは今は消滅・衰亡の状態にあるのですが・・・

さて,Google電卓では,「1個」は出てくるでしょうか.さあ結果は

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2005.10.21

blog界・新聞の名水紹介[10月中旬]

blog界にもWeb新聞記事にも名水・湧水情報がいっぱい.10月中旬にみつけたネタをリストアップしてみました.

使ったツールやWebは,HeadLine Reader(RSSフィードとしては,blogpeopleをおもに利用しています)とココログルです.

北海道

ふきだし (365日怪獣と夏休み)
#平日と休日の対比がおもしろい

斜里・来運の水 (全日本温泉犬愛好協会会長の温泉日記)
#写真が主.なるほど,こういう池なのですね.

書籍「無料で汲める北海道名水ガイド」 (BREATH BLOG)
#探訪記録じゃないんだけど・・・ま,いいか

横津の名水 (ダイエット-100選:めぐみのダイエット日記)
#新刊「北海道無料で汲める名水ガイド」ではじめて知った水.「ハセスト」横です.

青森

岩木町・羽黒神社霊水 (どうでもいいっス :坂登るとき時が遡ってた )
#大きな写真つき.汲んでいた人へのヒヤリングあり.

秋田

田沢湖町・茶立ての清水 (イーハトーヴの風便り)
#本当にこの水で抹茶を点ててしまったのがおもしろい(写真レポあり)

新潟・福島

飯豊連峰 水場情報 2005年10月 (磐梯山の力)
#山の水場情報.

東京

お鷹の道・真姿の池湧水群 : 崖線上部のマンション建設計画に対する景観訴訟(和解で決着) (弁護士佐藤光子のブログ)
#真姿の池湧水群の崖線上にマンション計画!景観を守るための訴訟の経緯とその決着

神奈川

鎌倉・岩瀬下関青年広場の上総掘り井戸 (OKURA’S WORLD)
#鎌倉市民同窓会などが北鎌倉における上総掘り伝統を復活させた.さてその現状は?

静岡

柿田川・浅間大社 (nomad)


柿田川 (ch-diary)


柿田川 (WaterLife BLOG)


#それにしても柿田川ってすごい人気ですね… たしかに一生に一度は見ておきたい水です.そして見ると,blogには書かずにいられなくなる・・・

山梨

忍野八海 (nomad)
#柿田川・湧玉池・そして忍野八海というロングドライブ

長野

千曲川源流 (山画新内(蕎麦)太夫の日記)
#甲武信岳登山.最短コースは,ここ千曲川源流をたどってゆく道です.

富山

【新聞】高岡市・勝興寺の湧き水 (仮称:新着) (富山新聞2005年3月11日)

#これは知らなかった.ここのことかな?伏木というと,気多神社の清泉には行ったことがあるけど.

京都

新京極・錦天満宮の水 (京都旅楽【たびたの】)

#京都に行くとたいていここに立ち寄ります.外国からのゲストを連れて行ったこともあります.隣のビルに食い込んだ鳥居の紹介がナイス.

市比売神社・天の真名井 (洛北日和)
#女性守護の神社の神水.皇室との結びつきもあります.

伏見の名水ウォーク (歴史と地理な日々(新版))
#写真は伏見トレビの泉ですね.

蚕の社 (あきつしま:訪れた名所・社寺の旅行記。)
#今は涸れてしまった泉なのですが,復活運動があるようですね.
 木嶋神社の湧き水を復活させる会

【新聞】亀岡の名水50地点 (京都新聞  2005年10月5日)

#主役の「カッパ研究会」については,このWebを参照.この会が作成したパンフがイベントで配布されるとのことです.

広島

八王子よみがえりの水 (あられのひとりごと)
#詳しいガイドと写真付き.ついでに国土交通省土師ダム管理所による紹介ページへのリンクもあります

鹿児島

丸池 (エビ人生:エビ好きカメラマンの徒然草)
#きれいな写真一枚.丸池のこういうアングルの写真は実は始めてみました.

沖縄

大国林道の湧き水 (仮称:新着) (沖縄移住への道!!)
#blog自身の題名もすごいけど,内容もディープです.あのヤンバルの森にあるらしいですね.これまたディープ.

那覇市・しぐるくガー (朝彦のプロのビジネスコーチになりたい)
#都市化の進む地域にあって今も守られている水場とのこと.

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2005.10.20

Amazonにブックレビューを書いた話

先日紹介した本・・・

「手づくり井戸に挑戦!―自分で掘れる打ち抜き井戸」
曽我部 正美 著
税込み¥1,890
文葉社2005年9月発行, ISBN 4902254093

について,Amazonにブックレビューを書いてみました.実はこれが初めてのレビュー投稿.☆は5点満点で4点をつけました.1点減点は,地域の水循環に対する配慮をするための実用的情報があまりなかったからです.地域によってはこれが重大な問題になりかねませんからね.

まぁでも,ことさら志を振りかざしたりプロジェクトX的根性物語にしたりといったことが全くなく,淡々とひょうひょうとしかし着実に目標に向かって進んでゆく著者の姿は,参考にしたいものであります.

本書と同じノリをもった,著者のホームページもあります.

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2005.10.19

RSSの恩恵で名水発見[旭川から]

http://blog.goo.ne.jp/3sen6gou/e/61867141cef1e9fa917dd86f29bd3761

つい最近,Headline Readerを使い始めて,Googleとも違うおもしろさの「検索」を楽しんでいます.

で,発見したのが冒頭のURL.題して「旭川・嵐山名水 エゾサンショウウオ幼生!」 

北海道行き28回だか29回だかをかぞえるあがたしも,まだ嵐山(このあたりです)は行ったことがありません.旭川盆地で数々の大きな支流をあわせた石狩川が,まさにこれから神居古潭の険しい峡谷に入ってゆくちょうどその入り口わきにあります.

おもいっきり山の清水のようですから,一応エキノコックスの心配をしなくてはならないかもしれませんが,それでも,周辺の環境とあいまって魅力的な水(水神らしい)のようです.

それにしても,blogがひろまって,そしてそのサーチが一般的に使えるようになったことにより,我々が得られるローカル情報は爆発的に増えてきましたね.

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2005.10.18

【記事】中越地震で水量増加・被害者を救った命の水

「新潟県中越地震から間もなく1年…“命の水”に感謝の看板」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200510/sha2005101701.html
(サンケイスポーツ,2005.10.17)

地震で水量が増加(?),地域住民のみならず広域の被害者から「命の水」として尊ばれたそうです.500年前からある神社の創建時にすでに知られていた水とのこと.

場所は長岡市(旧・小国町).お参りに行きたくなってきました.

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2005.10.17

ココログの名水投稿[9月下旬~10月前半]

管理人が運営しているblog「あがたしの名水生活」は,アット・ニフティのココログというサービスを(ちゃっかり?)利用しています.

このココログ全体について,キーワード検索を行う「ココログル」というサービス(といってもアット・ニフティではなく個人が自分で運営しているもの)があります.

これでためしに,「名水」「湧水」で過去20日分検索し,現地探訪記録と見なされるものをリストアップしてみました.カッコ内は各blogの名称です.また,題名はそのblogの投稿のタイトルではなく,紹介されている水じたいです.

●北海道

美瑛:美郷不動尊の水 (全日本温泉犬愛好協会会長の温泉日記)

虎杖浜の親水公園 (同)

 北海道で温泉巡りをしている方.当方も北海道は二十数回行っているので思い入れがありますね.

裏摩周・神ノ子池 (“はちこくやま”って知ってますか?)
 
 行ったときには誰もいなかったらしい・・・まさに「神に触れた」経験だったかも.

●新潟

五泉市・吉清水 (新潟県民が書く新たな雑記帳)
 
 じつはこの水の駐車スペースで車上荒らしがおこったという記事の紹介だったりする・・・

●栃木

日光地獄滝 (無垢の自然に帰る)
 
●東京

真姿の池・お鷹の道湧水群 (ピコのお部屋☆)
 
 マイナスイオン教というのはともかくとして,東京にもこうした湧水が実は残っているということに気づいていただいたのはうれしい限りです.

●神奈川

洒水の滝 (松沢しげふみタックルレポート!)
 
 神奈川県知事のblog.なにかとコメント欄がさわがしいのは,ゲーム規制の影響です.

●静岡

柿田川 (Ukiuki Wakuwaku)
 
 自転車でいっているみたい.なんという贅沢.

●愛知

設楽町・田峯観音祭祓水 (Blog de ちょっと)
 
 ご家族のリハビリをかねての旅というのが,いい話ですね

●岐阜

養老の滝 (有閑人記録)
 
 飛騨牛・パターゴルフ・・・寄り道もまた楽し.

●熊本

白川水源など白水村の水場めぐり (コリちょこ)
 

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2005.10.16

おなじデザインのblog

http://waka3.cocolog-tnc.com/blog/2005/10/post_4871.html

愛知県設楽町・田峯観音祭祓水(なかなか読みにくい.「だみねかんのんさいはらいすい」らしい)を紹介しているblog 「blog de ちょっと」です.

いや,もちろん,名水探訪記録があちこちのblogに載るというのは珍しいことではなくなってきたのですが(ありがたいありがたい),ちょっとおもしろいと思ったのが,2005.10.16現在で,このblog,あがたしの名水生活とデザインがソックリなんですね.

あがたしも採用しているこのデザインは,アット・ニフティが提供しているココログというblog ASPサービスの基本デザインの一つなのです.

あがたしは,書いている内容がやはり「水」に傾きがちなので,この淡い水色のデザインを選びました.先方のサイトは,とくに水に特化した感じの内容ではありませんが,それでも,好みが似ているのでしょうか. なんにせよ,田峯観音までわざわざでかけるくらいだから水に関する関心は高いのは確かですね.

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2005.10.15

新潟県五泉市・吉清水にて車上荒らし

たまには時事ネタでも書いてみたい,というわけで,こんな話題をどうぞ.あまりいい話題じゃないけれど・・・

五泉市の名水で車上狙い多発[新潟日報  2005年8月9日]

トラックバックしたBlogにも取り上げられていますね.吉清水はこのあたりにある山裾のわき水で水量豊富.車道からのアプローチもいいところです.

実はここからさらに林道を突っ込んで,終点からさらに徒歩で往復1時間(普段は,林道ゲートからあるくからさらに距離が長くなります)のところに,どっぱらという大規模なわき水がある.あがたしの湧水行脚の,かなり初期のころ(1989年か90年だったと思う)に出会った水です.ここですと,かなり長時間クルマを離れることが明白ですので,車上ねらい対策はバッチリとってゆくことになるでしょうが,吉清水はクルマから5分かからないところであるのと,周囲にそんなに人家がある感じではない(養護施設と少数の家屋はある)ので,油断してしまったのかもしれませんね.

ちなみに,五泉市を探訪したときに聞いたおもしろかった言葉があります.ここでは冬の融雪に地下水をくみ上げて使っている(消雪パイプ:略して「消パイ」)のですが,「この水はくみ上げたまんまの地下水だから,飲めますよ」とのことでした!

この五泉市探訪は,その道の人には言うまでもないことですが,毎年1月に行われる寒九の水くみ(お酒の仕込みに最良ということになっている寒ノ入から9日目の日の水を,深い雪をかき分けながら市民総出でくみに行く行事.懇親会では,とうぜん主催した酒蔵のお酒が次から次へと出てくる)に,連続して行っていたときのことです.また行きたくなってきたな・・・でもあまりに人が来すぎて(道の整備にかなり無茶をやっていたときもあった),平日になってしまったんですよね.

新潟の名水紹介として,新潟日報の「新潟の名水」があり,近年改訂版がでましたので紹介しておきます:
実は同社から新潟の名水本が出るのはこれが3冊目.ちょっとほかの都道府県ではみられないような現象です.

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2005.10.14

【新刊】水に関する本2冊

最近注文した本のうち,2冊がとどきました:

「手づくり井戸に挑戦!―自分で掘れる打ち抜き井戸」
曽我部 正美 著
税込み¥1,890
文葉社2005年9月発行, ISBN 4902254093

先週紹介したように,著者のホームページもあります. そのWWWでも感じたのですが,淡々とした語り口と,創意工夫を重ねてついに塩ビパイプ井戸掘り道具を商品化寸前までもっていけたほどの情熱のギャップがおもしろい本です. これはちょっと「買い」です.

なお,多数の「私にも井戸が掘れた」体験談がのっていて,そのうちいくつかにはご当人の作ったホームページURLが掲載してあります.これについてはまた後で「特集」します.


続いては,ついに北海道を対象にした名水本が現れたという点でエポックメーキングな本.


「無料で汲める北海道名水ガイド」
葛西 麻衣子・ 本多 政史  著
税込み¥1,365
出版社: 亜璃西社(札幌) 2005年9月
ISBN: 4900541621

さすがのあがたしも知らなかったという水もちらほら出ています.ただし,題名からわかるように水くみしやすいという水限定ですので,たとえばその規模では度肝をぬかれる白髭滝(白金温泉)や,水くみ施設がない神ノ子池(裏摩周)などについてはまったく記載がありません(なぜか旭川市瑞穂の水神宮の水も記載がありませんが).

まぁそう割り切って,ガイドとして使うのがよいでしょう.周辺のガイド(とくに温泉)も充実した,薄手小型の本で,ドライブのお供には最高かもしれません.

ところで,巻末に「取水できない水場」の紹介がありました. 大滝村「甘露法水」が,池田町「突然湧出湧水」が,様似町「エンルムの泉」が・・・ほかにも多数の水が水くみ不能ないしは水質悪化という状態なのでした.そういう意味でのアップデート情報も,さすが地元取材の結果です.

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2005.10.08

井戸を掘る人

一昨日紹介した「手づくり井戸に挑戦!」(せっかくだから,Amazonアソシエイトのリンクをはっておきます)


について,後輩から情報.著者のWebがあるのだそうです.

ここです→自分でできる打ち抜き井戸の掘り方

自力での掘削を成し遂げた話,材料はホームセンターですべてそろえたという話.工夫に工夫を重ねて身の丈にあった工具を自前で作ってゆく話.

濃い,とにかく濃い

こういう人大好きです. なるほど,人間こんなことができるんだという感じを与えてくれます. 日本イノベーター大賞はとれそうにないけど,やはりイノベーターだと思うのです.

もっとも,チャレンジする人は,(上総掘りと同様に)掘るにしても地質を選ぶということ,そして所詮人力なので歩みは遅々たるものになるということ,などなどは覚悟のうえでやってみてください (このことは上記Webでもちゃんと釘を刺してあります.そういう良心的なところも結構あります).

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2005.10.06

【新刊】あなたも掘れる掘り抜き井戸

修了式・入学式が無事終わってほっと一息.

Book-Mapの,地方小出版・今日の新刊で発見.すごい題名,すごい内容(たぶん).思わず注文してしまいました.夢があっていいな~:

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902254093/

タイトル:手づくり井戸に挑戦!
副題  :自分で掘れる打ち抜き井戸
著者  :曽我部 正美
価格  : ¥1,890 (税込)
出版  :文葉社 2005年9月
ISBN  :4902254093

あがたしは常日頃の本探しは,この地方小出版DBと,あとは紀伊国屋BookWebですね.後者では最近でた本の中から「水」が題名・副題に入っている本をリストアップするということを定期的にやっています.

全然関係ない本,たとえば「水着写真集」(笑)も大量に引っかかるのですが,名水・わき水本さがしには実に役に立っています.

あと,検索ネタなんですが,Amazonで「名水」をキーワードに検索するとなぜかこの本がヒットするのです.なぜなんでしょう? まるであがたしが結婚式の司会を頼まれたみたいではありませんか.どちらかというと,頼むほうの立場なんですけどねぇ.

付記:
さっき気づいたんですが,実はこの本だけでなく,大量のウェディング関係の本が,ジャンル別リスト「飲料水」に入っているのです.なんだか謎なのであります.あがたし向けにカスタマイズされた結果なのかもと思ったけど,あがたしは,すくなくともAmazonではウェディング関係の本は買ったことがないしそういった本の(Amazonでの)検索をしたこともないので,ますます謎ですねぇ.

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2005.09.06

荻窪駅水没の危機 (か)

・・・タイトル最後の「か」は,小さいフォントで表示してほしいところ.言うまでもなく東スポ路線です(笑).

昨日の記事で書いた日曜日夜から翌朝にかけての大雨はまだあちこちにその影響を残しています.

昨日午前中,JR東日本中央本線荻窪駅に,ものものしい装備の工事関係者がなにやらごそごそやっていました.土のうを積んであるところからみて,水止めでしょうか.

で,夜帰ってきたときにその工事の概要が分かりました.要するに排水作業のようです.

m_2005034-06_OgikuboHaisui-Zenkei
場所は3,4番線(中央線快速ホーム)から東口に下りてくる階段(エスカレータのあるほう)の下.全景写真はこんな感じです.


m_2005034-02_Ogikubo-Haisui

m_2005034-03_Ogikubo-Haisui

階段に向かって左の壁際には,普段は目立たないけど浅い側溝があり,そこを今日は勢い良く水が流れ,土のうが脇に並べられています.そしてそこから階段側に回り込んだ壁基部からは1リットル/秒くらい(流れがよく見えないので適当な目視)の水が豪快に出ています.


m_2005034-07_OgikugoHaisui-Kaidan

階段の基部には,これまた普段まったく存在を意識することはないのですが,浅い側溝があり,階段に向かって右側の壁へと続いています.


m_2005034-09_OgikugoNewSpring2

その階段(実際にはエスカレータ)と壁が接するあたり,コーナーの基部にも盛大な湧水の湧出がみられます(写真左上に見られるクラックの基部).荻窪に新湧水誕生!(違うか(笑)) 駅周辺にはいくつか井戸が残るので,今日は水位上昇が見られるかもしれません. 昨日起こった環八-中央線アンダーパスの浸水も,直接の雨水流入のほかに周辺地下水位上昇の寄与も考えられます.これは要調査(あがたしはしないと思うけど).なお,地元の方の話では,環八の地下立体交差工事からあといくつかの井戸が涸れたとのこと.これはウラとりをしていませんが,意味深長なことがらであります.


m_2005034-04_OgikuboHaisui-Pump

m_2005034-01_Ogikubo-NewSpring1

壁際の側溝をはでな勢いで流れた水は小さなポンプで排水され,黄色く目立つチューブはトイレの前を横切ります.


m_2005034-05_Ogikubo-DrainToWC

いったいこのホースはどこに行くのだろうと思ってたどると男子トイレの中へ.そして洗面所の下にあるマンホールの中へと吸い込まれているのでした.女子トイレだったら入れなかったところ. 結局,駅の地下レベルよりさらに下に雨水処理管があるのだということがよく分かったのでした.


それにしても,この土のう止め・ポンプ排水を行わなかったらここらは水浸しになっていたわけですね.一応設計時には排水のことは考えてやっているのでしょうけど,今回の地下水位上昇・地下水湧出現象の規模はその装幀を上回ったということなのでしょうか.

なんにせよ工事の方の努力で荻窪駅は水没から免れたのであります. が,善福寺川ぞいの,たとえば地下車庫をもつ家のように,いまだ被害からの復旧が間に合わないという方もいるわけです.そして今度は台風のあおりをくらったか今日もまた雨・・・!

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2005.08.23

都民として恥ずかしい[名水・屈辱の破壊]

今日は本当は富山県高岡周辺の水探訪記を写真入りで書いて,それからひょんなところであがたしが面白い紹介のされ方をされているネタにつなげようと思っていたのですが,

突然別のニュースが飛び込んできました.

南正時さん探訪記:東京都国立市・ママ下湧水の悲惨な現状

「武蔵野西部の田園風景と豊かな緑と水」を代表する国立市・ママ下湧水(東京の名湧水57選)が,都道の工事によって大々的に破壊されているという記事です.
(水の湧き出し口をコンクリで固めるということはさすがにしていないらしく,湧出はまだ続いているとのこと.まさかそれさえやっておけばOKとでも考えていたのかな関係者は)

東京に戻ってきて18年.初めてあがたしは都民でいることを恥ずかしいと思いましたわい. とりわけ,つい先日高岡周辺で,富山県の方の見事な水場整備の現状を見ているだけに・・・

それと同時に,ポテンシャルとしてはこの愚行を食い止める力を持っていたかもしれない自分が,これに対して何もできなかったことをも,大きく恥じるものです.

国立市のホームページ
https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/%7Ekankyou/06kankyou/0601/0601_06.html

には,実に面白い,というか皮肉なことが書いてあります:

>●ママ下
> 市内でも特に貴重な自然環境、自然景観を有する場所です。東京の名湧水57選に
>選ばれたママ下湧水群と青柳崖線樹林(ハケ)の保全を兼ね、現在その一部について
>市の公園として整備する計画を進めているところです。

冗談ですか,これは. 国立だけには住みたくないと思ったり,いや,やはりこういう行政を変えるためにはむしろ地元に住まないといけないのかも,と思ったり.

ちなみに,湧水や周辺景観を破壊しているのはもとはといえば都道の工事.というわけで実は都のほうの行政もしっかりウォッチする必要があるのでした.

もう一度書きます. 今あがたしは,一都民として,全国の湧水・名水ファンの方に対して本当に顔向けできんです.

だからというわけでもないですが,今日から東京を脱出して仙台出張です.

付記:もうひとつ参考サイト:谷保-国立の里やまから

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2005.07.04

丸い湖-2

世界選手権は今日は中日でスピードクライミング競技.日本からの出場はなし.というわけで,話を元に戻して:

先日お題に出した「ここはどこ?」の答えは,

北海道のクッタラ湖

でした.

洞爺湖支笏湖にはさまれた,特に内地の人にとってはマイナーな湖なんですが,この丸さは見事ですね.

北海道の丸い湖といえば,雌阿寒岳火口にある青沼もあります.火山周辺にたまにある,美しく青い水をたたえた小さい池なのですが,その形状はほぼ真円.たとえばここここで写真を見ることができます.

青沼は写っているか?試してみますと,ぎりぎり拡大してこれくらい.真中のごまつぶみたいな点が,そうでしょう.一応見えるといえば見える.

=====さて,第二問です.

ここに点在している円形の湖・池の名前を全部答えてください.

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2005.06.30

丸い湖-1

例のGoogle Map衛星画像は,つい先日デスクトップアプリケーションとしてのGoogle Earthが発表されたくらいですから,おおいに盛り上がっているわけであります.

で,Google Mapの「みどころ」実例紹介をしているGoogle Sightseeingでは,衛星画像上にナゾの浮遊物体やナゾの電子製品基盤画像とも思える画像を紹介していて(日本語による紹介は医学都市伝説ここここにあります),さらに興味深いことがたくさんでてきているのであります.

=====

といってもそれに便乗するわけでは全然ありませんで,あがたしがさがしているのが,

丸い湖

であります.

まずは,ここを行ってみましょう:

さて,どこでしょう?

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2005.06.29

Google Mapで湧水は見えるか

柿田川(静岡・富士山山麓)

http://maps.google.com/maps?ll=35.108528,138.900146&spn=0.065832,0.082483&t=k&hl=ja

中央に盲腸のように見えている短い川は,実はわが国最大の湧水(毎秒10トンくらい!)によって地上に「突然出現する」川,柿田川なのであります.あっというまに狩野川に合流する,清流です. いわゆる「洪水」が起こらない川なので,実に変わった生態系が成立しています.

ふきだし(北海道・後方羊蹄山山麓)
http://maps.google.com/maps?ll=42.858438,140.871677&spn=0.063257,0.082483&t=k&hl=ja

中央付近に見える池が,ふきだし湧水公園として整備されている池であります.いかにも若い成層火山山麓らしい巨大な湧水が,水音あふれる公園の源となっています.

後方羊蹄山は,ふきだし以外にも訪れる価値のある湧水がたくさんあります.一例は名水大全表紙バックナンバーのひとつにしめしました.

とまぁ,ここまでは名水大全掲示板に書いたのですが,他にちゃんと見えるところないでしょうか,といぶかっているところです.

ちなみに山口県の秋芳洞(ここも洞口は巨大な湧水と言えないこともない)は

http://maps.google.com/maps?ll=34.226360,131.305676&spn=0.064287,0.080681&t=k&hl=ja

なのですが,うーむ,見えるような見えないような微妙なところです.

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2005.06.21

名水大全,40万アクセスカウント

名水大全のカウントがいきなり増え,40万カウントを突破しました.

たまに更新をすると,急にカウンタの伸びが増えるようです.定期的にワッチしている(WWWCあたりを使って?)人が多いのでしょうか.

何にせよありがたいものです.今後ともよろしくお願い申し上げます.

6月にはいって,すこしは家に帰る余裕が出来てきました.この1年ばかりカタツムリの歩みのような更新ペースでしたが,すこしはマシになるでしょう.

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2005.05.10

新刊「熊本の湧泉」は想像以上に大著だった

歴史本の読み解きはまだ一休みして,今日は名水大全掲示板より転載・・・


=====以下転載
【題   名】熊本の湧泉
【副   題】水は伝える
【編   集】熊本の湧泉研究会
【発   行】熊本電波工業高等専門学校出版会
【発行年月日】2004.9.7
【価   格】 ¥4000(税込み)
【サ イ ズ】 A4
【 ページ数 】 476

A4で476ページの大著.1333箇所の湧水調査(うち660箇所について水質データを記載).各湧水の伝承・保護活動・地元の人の談話についての記載があります.

なお,調査班は,それぞれ経済学・化学・国語を専門とする3名の熊本電波高専教員と同校の技官1名で構成されています.

「一冊の本にまとめるのに16年を要した」(あとがきより)大著.これは,買いです.

しかし全部を名水大全に反映させるのに,何ヶ月かかるだろう・・・(汗)
=====転載ここまで

それにしても想像以上に見事な本.湧泉の国熊本から,出るべくして出てきたといえるでしょうが,それにしてもすばらしい労作.嬉しくなります.こちら(名水大全書籍編の一部)でも,たっぷり持ち上げておきました.

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2005.03.08

【雑誌】「一個人」の名水連載

またまた名水掲示板から転載.予算締め切りまえはいろいろと忙しいのです.

=====以下転載

一個人」という雑誌(KKベストセラーズ)に,「全国の名水・湧水を名車で巡る」という連載記事がありまして(カラー3ページ),取材協力ということであがたしの名前もこっそり紹介されています.

さて,今年に入ってからの紹介湧水(プラスアルファ)は,

1月号:
 湧玉+棚下不動滝(群馬県北橘村・赤城村)

 名水ファン・滝ファンにはよく知られているにしても,現地に行くと全然観光地でない(てか観光案内板もない)というふたつですね.インタビューは湧玉を擁する神社の方.
 ちなみに登場した車はトヨタ・アイシス1.8L 2WD(L).メイン特集は「仏教を愉しむ旅」

2月号:
 出流原弁天池+蓬莱八瀑(栃木県佐野市・田沼町)

 一応名水百選で周辺は観光地なんだけどいついってもポリタン族を見かけない不思議な水場ですね.組み合わせた渓谷(熊穴渓谷)は,マニアックな深い渓谷ですが,とりあえず入口だけを紹介.インタビューは佐野市教育委員会の方.
 車はスバル アウトバック L.L.Bean Edition メイン特集は「脳がグングン若返る脳力アップ読本」

3月号:
 弁天清水+真楽寺大沼池(長野県小諸市・御代田町)

 珍しく湧水二連発です.弁天清水は南さんのお気に入りの一つだったりします(http://homepage3.nifty.com/mizunotabi/10sen.htm).大沼池は,浅間山の湧水を調べている学生に「お勧めはどこ?」と聞いたら南麓のイチオシとして紹介してくれたといういきさつがあります.無名の巨人.インタビューは弁天清水の昔を語る,歴史な方.
 車は光岡自動車(輸入元) TD2000というなんともクラシックなもの.これで旧碓氷峠を越えれば気分は最高? メイン特集は「桜と花の絶景巡り」

4月号:
 滝の不動尊+豊英大滝(千葉県富津市・君津市)

 いろいろな名前で呼ばれる,千葉県代表の湧水.組み合わせられたのは,ナメの美しさでしられる豊英大滝.インタビューは,その水を今も守りつづける有志グループの代表の方.
 車は日産 フーガ 350GTスポーツパッケージ2WD.バッハ好きの安形氏には気になる名前か? メイン特集は「和の作法帖」

=====転載ここまで

車についてはエラそうに書いているけど実は全然分からないので単なる見た目の印象を書いただけ.けど,最後の「フーガ」(こんな名前の車があるなんて知らなかった)は,ホンダの「プレリュード」と並走すると,さらにバッハっぽくなるかもしれません(?)  ついでなら両方とも24台づつそろえて平均律行進といきますか!

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2005.03.06

【新刊】南正時さん久々の名水本

予算締めプラス締め切り仕事オンパレードにて,名水大全掲示板より転載にてお茶を濁す・・・

=====以下転載

http://homepage3.nifty.com/mizunotabi/book.htm

をご覧ください.南正時さん+淡交社という黄金コンビから,3/16に新刊の名水本が発売されます.題名は

関東・甲信越 とっておきの名水120

南さんによると「文は単なるガイドではなく、水の文化、風土、風俗、旅の要素を取り入れたものとなっています」とあります.もう単なるガイド本の時代は終わって,水にそれ以上の(あるいは別種の)「価値」を見つける時代になっているという主張なのでしょう.これは安形氏も同意です.

安形氏が取材協力している,雑誌「一個人」の名水連載ページのコンセプト(これは安形氏ではなく編集部が決めるもの)も,やはり同様に水自体の紹介に終わるのではなく周辺の歴史文化民俗自然環境etc…を広く触れるようにしているそうです.

なお,南さんは今年はこれに引き続いて続々と新刊を刊行されるとのこと.楽しみです.

=====転載ここまで

でも現実の「水場」には,この人たちには「単なるガイド本」で十分なんじゃないか?という悪質ポリタン族(たとえばここをみてね)が大勢来ているのも事実.でもこういった本や(それからもちろん,名水大全もね!)を頼りに,自分で静かな名水を探すというのも楽しいものです.

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2005.03.02

東大入試に水資源(と自然環境)

国立大学入学二次試験(の前期日程)が終わりました.

東進ハイスクールがさっそく(asahi.comの軒先を借りて)問題公開,正答例作成→東大のはここです

東大自身もまだ公開していないのにねぇ.即日に問題発表.実に素早い.

さて,一応地理学教室卒業生としては,地理の問題(PDF)を見ないわけにはいきますまい.

すると,おっと,第一問の設問B(PDFの4ページ~5ページめ)に思いっきり国別水資源問題がでているではありませんか.

水は世界を救うと同時に(それを勉強していた)受験者を救ったのかも? ところで,mm/年という単位とkm3/年という単位が,問題の表に出てくるのだけど,この二つの単位の間を自由に行き来できる能力があれば,(1)の国当て問題は簡単.実はこの二つの数値から国の面積がおおよそわかる.ニュージーランドは日本より少し小さい国だという認識さえあれば,ニュージーランドは選択肢に出てこないことは計算するまでもなく一撃で理解できる(出てくる数値の桁が違う)ので,あとは適切に消去法なり可能性の高いところから埋めてゆける.  この,国の面積を読み取るというセンスがなければ,意外と難問だったかもしれません(ちなみにインドが1000mm/年を越えるというのは意外かもしれないけど,よく考えたら世界最大の年降水量の地点はインドにあることを考えれば,とくに「へぇ~」というレベルでもないかも).

他にもグローバルな砂漠化の深刻化や熱帯雨林減少問題とか,中国では西部大開発,日本だと過疎化と都心回帰,再開発など,教科書だけでなく十分現代の社会についてよく知っている必要があるような,イマ風のネタが続々と出てくるのでした.

これで高得点できる受験生,頼もしい.ぜひ会ってみたいものです. 4月になったら,ういういしい顔を見せてね.

ちなみに,英語の問題(これもPDF)にはイマはリスニングのところがある(あがたし受験のころはなかった).12ページ目からはじまるその問題を見ると,化石燃料・自然エネルギー・風力発電というこれまた現代ネタに続いて,風力発電と景観保全の桎梏というなんともウチの研究室にぴったりのネタが登場(新領域創成科学研究科自然環境コースでは,景観と自然環境を両方やってる)したみたい. 

そして,その自然エネルギーというのは昨年の地理の問題(PDF,36ページ目からに注目)でも出てきています.

前述にもどって,英語のp.20からはじまる問題は,16~17世紀に起こった科学革命に伴う人間の自然認識の変遷~それも神と人間の関係にまで立ち入った内容~で,実にあがたしの好みの題材ですね. しかしオレ,高校の頃こんな勉強全然やってなかったぞ…(笑)

なにはともあれ教科名ではなくて本来の意味での「社会」を知るって大事ですね.「環境」ネタも同様.そしてそれは,受験生にとってもそうだったみたいです. どこかで聞きかじったような生半可な理解・知識ではなくて,ちゃんと正確に認識を高めて,入学してきてね,受験生の皆さん!

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2005.02.25

ルルドの水

南仏,ピレネーの麓に住んでいた貧しい羊飼いの少女ベルナデット・スビルーの前に「貴婦人」が出現したのは1858年2月11日(なぜか日本の建国記念日と一緒).他の人からは決して見えなかったその貴婦人に会いに行ったベルナデットに,後に「無原罪の宿り」と名前をあかした貴婦人は水を汲んで洗うようにいいました. 

近くのポー川の水のことだと思いそちらに行こうとしたベルナデットに,貴婦人はそうではないと指示し,ベルナデットは足元の泥をかき分けやっと染み出してきた泥水を顔に塗る羽目になりました. はたから見たら狂人そのものです. さらに後に貴婦人はそのへんに生えている草を食べるように指示もして彼女はそれに従って(!)います.

これが今に残るルルドの水伝説の始まり.で,実はその日は今日2月25日なのです.

ちなみによく誤解されているのだけど,カトリックの教会がみとめたルルドの「奇跡」は,”水の起こした奇跡”ではなくて”信者が聖母マリアに祈ることによって起きた(神によって起こされた)奇跡”である,という認定です.このあたりの「奇跡」という言葉の使い方にはキリスト教独特のものがありまして,それは福者聖人リストに加えられる「列聖」の条件の1タイプとして重要なのであります.(以上,用語解説はさる2/11(おっと偶然,ルルド御出現記念日)に100,000項目を達成した「皆でつくるオンライン百科事典」WikiPedia日本語版より)


全然クリスチャンでない(しいて言えば,幼稚園はミッション系だったけど)あがたしがなぜそんなことを調べたのかというと,これこそまさにルルドの水のお導きというか,「いったい教会公認の”奇跡”ってどれくらいの頻度で起こっているんだろう?」という問題意識によるものでした. 答えは,年間500万人はくるというこの地で,奇跡認定は平均すると2年に1回程度,それも最近は(もともと医療を受けているという患者がほとんどなので)少なくなっております.

それに,水をいくら調べてもただの水(付近には古来より有名な湯治場もあるのだけど).が,それでも病者・貧者・弱者が救いを求めてこの地にやってきて,世界最大の聖地となってしまいました.この不思議な社会現象(それこそ奇跡?)の謎解きを試みているのが,竹下節子著「奇跡の泉ルルドへ」(NTT出版,1996年)です.

ルルド(Lourdes)の公式サイトはこちら.日本語版はないようですね.

冒頭の少女ベルナデットに,貴婦人は現世での幸せを約束しませんでした(来世のは約束した).その言葉?どおり,彼女は病弱なまま,世人の好奇の目にさらされる修道女生活を続け,35歳の若さで世を去りました. 合掌.

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2005.02.07

1面トップ記事になった話

先日書いた,北海道新聞に載った話の続きです. 今日,北海道新聞の紙面が届きました.

・・・絶句.

1面トップ記事だったのであります.1月30日(日)の朝刊であります.


悪い内容で載ったのではなくてよかったよかった.

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2005.02.03

限定モノらしい(名水ラーメンでるか)

「北東北3県カップめんを発売 」(朝日新聞 青森版 2005年1月30日)
http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=7587

>比内地鶏のスープ(秋田)に陸奥湾のホタテ(青森)と三陸のワカメ(岩手)、北東北3県の「味」が一度に味わえるカップラーメン

というのが触れ込みらしいです.いや,それは別に構わないのですが,名前が

>同会の名前をとって「AラインAカップ限定らーめん」と名付けられた

Aカップ限定って,どうよ?(笑)

ところであがたしにとっての本題は,記事の最後になって出てくる

>カップラーメンを食べるのに必要不可欠なのは湯、ということから各地の名水をセットにして売り出す計画も進行中
(強調はあがたしによる)

すごすぎ.となると湯を沸かす南部鉄器とか,炭までも東北限定と行きたいものだ.

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2005.02.01

北海道新聞に載った話

わき水の安全、「保証」します 道立衛生研、3年で30カ所検査へ  (北海道新聞,2005/01/30)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050130&j=0045&k=200501302756

という記事に,あがたし登場.末尾のほんの少しです.これについて別のところに書いたコメントを,転載:

======(以下転載)

本人のしらないうちにもう記事になってますね.先日電話取材を受けたのです.そのときには道の機関が永続的に湧水水質調査を行なうと理解したので「珍しい」とコメントしたのですが,記事を見ると,うーむ,調査は一回限りのものですね.自然水の水質なんていつどう変わるか分かったものではないので,継続的に多数地点の調査を続けてくれてかつその結果を分かりやすく公開してくれるなら面白いのですが.

あがたし自身はのめるかどうか分からない水をおっかなびっくり飲むスリルが個人的には好きなのですが(笑),てか五感を働かせてのめるかどうか考えるのが趣味なのですが,そういう「楽しみ」(?)のためではなくて頻繁に水汲みに行く人にとってはこういう調査が必要なのかもしれません. 

ちなみに,「でも本気で安全性を求めるなら水道水ですよ~」と取材時コメントしたのですが見事にそこはカットされてますね.まぁそれじゃ記事にならないですね.

ちなみに町・村レベルでは水質調査をけっこうガムバってやっているところもあります.

あと,北海道の水というとあがたしのサイト(文字ばっかり)なんかより数段すばらしいところがありまして,たとえば
http://www.northmall.jp/meisui/index.htm

http://homepage3.nifty.com/mizunotabi/hokkido.htm

http://www.tougewo-koete.jp/meisui1.html

http://csx.jp/%7Ekimadora/menu/meisui/index.htm
が参考になりますね.

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2005.01.27

静岡の水へ[1/3の日記]

1/3に,帰省からの帰りがてら寄ってきた水があるのですが,よく考えたらこれはこちらに書いていないような気がしたので,今慌てて追加. こちとら,学生の修論提出締め切り間際という修羅場なので,手抜きご容赦です:

=========以下転載(→オリジナル

●清水屋の湧き水(志太郡岡部町宮島字板取)

お茶所朝比奈の,茶畑に湧く水を道路わきまで引いてきてあります.400cc/sくらい. お茶の品評会のときに使われる,と文献「静岡県の湧き水100」(静岡新聞社)には書いて有りました. 清水屋というのは土地所有者の屋号だそうです.確かに屋号をつけるとすればコレしかないでしょう...

この水が,ぼくにとっての今年の若水になりました.

北緯34度57分53秒,東経138度15分15秒

●新舟の岩滝不動(同町新舟)

上記の水にいく途中でたまたま看板を見たので行ってみました(意味深な名前ですものね・・・) 湧き水ではなくて,小さいながらも落差のある滝でありました.滝壷は小規模ですが,さすがに水の美しさが印象的.

北緯34度57分35秒,東経138度14分36秒

●貴僧坊の水神社(伊豆市中伊豆町貴僧坊)

上の水とはえらく離れていますね.実はこの水にはどうしても行きたかったのです.で,途中とおった三島の水(静岡の両親の話によると,今は水が豊富だそうです)も柿田川もパスして,大渋滞のなかなんとか抜け道を迷走しながらたどり着いたのですが,ああ無情,すでに暗くなっていました.

天城山からの溶岩が果てたところから大量にわいてくる水が,ひろい山葵田を潤しています.が,ぼくが行ったときには水音を聞いただけでした・・・ それにしても,こんな暗いときにわざわざ行ったら山葵泥棒と間違われそうだな(笑)…なんて思っていたら,なんと,こんな暗い中に水汲みにきていた夫婦がいました.

そばの民家で,犬が散々ほえていました.こんな時間に長居するのは近所迷惑だな,と思って早々に退散しました.

それにしても,無駄な時間・無駄な労力・無駄なガソリン(とCO2放出)をしてまで,いったい何をやっていたのでしょうか今日一日(笑)

でもまぁ,「行きたい水」がまだまだわが国にには有るというのは幸せなことです.

北緯34度55分6秒,東経138度59分3秒

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2005.01.23

タイタンに泉か?

「ESA タイタンに泉? 画像を公開」(Asahi.comより)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050122-00000001-maip-soci

ここに公開されている写真が問題.さて,これは「水系」か?

タイタンの重力加速度,表層物質の物理特性,(流れているものが液体メタンならば)流体の粘性と比重が必要.そして,できれば標高・地形データがほしいところ. 地球に見られる地表パターンと何が共通で何がそうでないのか,水文地形屋や河川プロセス屋,パターン形成物理屋に対する挑戦状とみました.

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2005.01.16

湧き水の町

別のところにも書いたけれど,やはりこれはお伝えしなくてはなりますまい.

先日書いた平成の大合併のもう一つの余波として,湧水町という自治体が鹿児島に誕生します.以下,引用(一部修正)

========

http://www.yoshikuri-gappei.jp/

3/22に鹿児島県栗野町・吉松町が合併してできることになっている新しい町の名前は,なんと

湧水町(ゆうすいちょう)

のようであります.

栗野といえば,丸池湧水のあるところですね.
吉松には,竹中池というところがあるようです.これまで,名水百選候補リストに「川添湧水群」というものが名前だけ載っているというのが唯一の資料だったんだけど,すこし手がかりが見えてきました.

もっとも,
http://www.yoshikuri-gappei.jp/m.html
をみる限りでは「西きりしま町」と最後まで接戦だったようです.

ついでにいうと,住民意向調査
http://www.yoshikuri-gappei.jp/m/chousa-kekka.pdf
では,「栗吉町」が第一だったそうで,なかなかフクザツな感じがします.

=====引用ここまで


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2005.01.15

昔の思い出に出会った話

昔の最愛の恋人に出会った

・・・ような気分.実際会ったわけじゃないけど,当時のことを鮮やかに思い出させてくれるような体験.

かつて聞いていた音楽を久々に聴くと当時の思い出が云々,というのは先日書いたけど,同じことが,実はお酒についても言えます.とくにそのお酒が,めったに手に入らないものである場合には.

というわけで,久々に,昔愛した焼酎を飲むことができたのでした.ふだんならまず手に入らない(蔵元直結の全国十数店でしか取り扱っていないらしい.宣伝も一切しない)のですが,イキツケの店のマスターが,「なぜこの店にこの酒があったんだろう?」と首をひねるような場所で偶然一本だけ見つけたのだそうです.

ボトルキープ制度のない店なんだけど,いやホント,一升全部買い取りたいと思いましたわい(笑).

口に含むと,昔の想い出を載せて,芳醇な香りとコクが拡がってゆきます.もしかしたらこれよりおいしいお酒を飲んだことあるかもしれないけど,想い出というプレミアムがこの焼酎にはありますので,その分イチオシ.

このお酒(気になる人もいるかもしれないけど,銘柄はナイショね)を毎日のように飲んでいた頃(これもいつのことかはヒミツ),あがたしには好きな人がいたんだっけ(ナイショとヒミツの理由が分かったでしょう?(謎)). で,その後見事にふられた,てかそれ以前に交際申込を断られた(笑) 遠い昔のような,つい昨日のことのような,フクザツな気分を味わっています. 

まぁなんにしてもおいしいお酒だ.ネットでもなかなか情報が出てこないけど,いつまでもメジャーになってほしくないなぁ←焼酎好きなら分かってもらえるだろうわがままです. まぁ前述のように,蔵元ではメジャーにしようという気持ち自体持っていないようです.

・・・今蔵元のWebをみたら,あらなんと,この商品は言及すらされていないですね...うむ,それでよしそれでよし.


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2004.12.29

平成の大合併…の余波

名水大全の更新を,最近またやるようにはなってきたんですわい.というわけで,それに関して掲示板に書いた記事を転載することでお茶をにごします・・・

=====以下転載(一部リンクなど改変あり)

名水大全の自治体振り仮名は,郵政公社の郵便番号・住所リスト
http://www.post.japanpost.jp/zipcode/download.html
をもとに自動的に振っているのですが,最近の市町村合併により,このリストは大幅に変わっています.

というわけで最近のデータでもってやってみたら,まぁ出てくるわ出てくるわ合併・編入! 名水どころとして有名な大泉村・白水村・白州町・六郷町・伊吹町(あえて都道府県名は記しませんが,どこだか分かりますよね)・・・も名前が変わっています(ちなみに山梨県北杜市は大泉村と白州町を含むので,結果として名水百選を二つもつ自治体になりましたね). 本日,これらの変更をすべて名水大全に反映させました.

今回からの試みとして,旧市町村名も「(旧○○村)」のように入れてみました.

ところで現在の段階のリストは,なぜか来年2月に予定されている合併まで反映されたものとなっております.それらもすべて変更してしまっていますが,念のため,上記とは別に現在の市町村名を「(現○○村)」といったふうに書いておきました.

さて,どんな変更があったのかは,国土地理協会の資料

http://www.kokudo.or.jp/new/cities/

をみるとまとめられていますが,今回の名水大全ではどんな変更があったのか,リストにしてみましたのでこの発言へのコメントとして書いてみます.

=====転載ここまで

末尾にある「コメント」うんぬんは
http://hpmboard1.nifty.com/cgi-bin/thread.cgi?user_id=QWQ02743&disp_no=1620
をご覧ください・・・

郡ごとなくなるような合併・編入の繰り返しで,いまや自治体数は3000を余裕で割るようになってきています.今回使用したリストでは2897個となっていました.

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2004.12.14

紅葉の京都へ [12/2~5の日記]

<<< 12/2 木曜日 >>>

京都では,ついにかってしまいましたするっとKANSAI. ネーミングとしてはJR西日本のICOCA(イコカ)がよかったんだけど,まったく使う機会がないことは歴然としていたので・・・とりあえず,今日からは気分だけでも関西人

ホテルでタイの懐かしき(いや,もはや腐れ縁といっていいくらい?の仲良し)友人知人同僚とであう.聞けば全員同じホテルとのこと. ホテルは三条河原町. 夕食へつれてゆく.向かうは木屋町の居酒屋.

女性陣の希望は魚料理.というわけで海鮮系を狙ったが・・・失敗! 彼らは刺身が食べられない. で,その店の魚は刺身がメイン… わかさぎのてんぷらやはぜのフライでごまかす.これはこれで好評でありましたが,冷や汗ものでした. 

前日が誕生日だったあがたしのために,彼らは(得意の)合唱で「Happy Birthday」を. タイの人はカラオケ好きで,そして全員で合唱するのがすきなのです.

全員で先斗町を通り抜け,明日からのがんばりを誓って解散. そのあとは,案内の途中に発見した焼酎280種類という店(ホテルのすぐ近く)に単独で行く.丸西・同自然流・三段じこみ・くじらのボトル…

<<<12月3日>>>

The 6th International Study Conference on GEWEX in Asia and GAMEのはじまり.場所は京都国際会館と思い込んでいたら,四条烏丸駅でばったり後輩に出会い,間違いを知る.正しくは京都国際交流会館. この二つ,両方とも左京区にあります.まったもくって紛らわしい. まぁよく確認しなかったほうが悪いんだけど.

さて,会場へ.地下鉄蹴上駅から歩いて5分とかからないところです. 目の前はインクライン琵琶湖疏水記念館. 

何を隠そう,始めてみました
(いちおう土木系の河川工学・水辺環境研究室にいたはずなんだが・・・)

昼休みは結構長い.そして会場は南禅寺の目の前. というわけで,お弁当を買って観光としゃれ込みます.

が,有名な山門とか,永観堂とかに行き着く前に,手前右にあった金地院にフラッっとはいってしまう.そこで,同院には長谷川等伯の水墨画があることを知ります.実は絵そのものは知っていたけどここにあるとは覚えていなかった(まだまだマニアの域には遠いなぁ). この絵は一般ルートには入っていないのですが,特別拝観のコースにあるそうです.申し込んでみると,本来は往復はがきで前もって…ということなのですが,今日は(たまたま)別の申込客がいるので,それにくっついてゆく形ならOKだとのこと.時刻を聞くとあと45分くらいでスタート. ぜひぜひというわけで申し込みます.

45分をどうしよう,と思ったら,明治に作られて以来非公開だったのが,最近初めて一般公開されたという何有荘がすぐそばにあることがわかったので行ってみます.東山の裾野,琵琶湖疎水の水をふんだんに使った,カエデだらけと言ってもいいくらいの紅葉の庭でありました. 

山の裾野に小規模な地すべりブロック状の高まりがあり,その上にとくにかえでが多い・・・とかいったところをつい見てしまうあたりが職業病だなぁ(笑)

それはともかくとして,指定時間に金地院に戻ると,特別拝観コースのスタート(700円ばかりよけいにかかります).お目当てのものは,方丈の奥や裏にありました. 京都三名茶室のひとつ(ほかは大徳寺曼殊院にあるとのこと)「八窓席」と,もちろん長谷川等伯の障壁画「老松図」および「猿猴捉月図」.

この場所の様子は日本テレビの番組にて紹介されています.

等伯の絵を,自分の息がかかるくらいの近さで見ることができました(高台寺圓徳院のときも,これほど近くではなかったです).

今くしゃみしてツバを飛ばしてしまったらエラいことになるな…と考えておりました(笑)  いや,隣の老松図にははっきりとしたしみがあったので,なおさらです. それはともかくとして,東京国立博物館の国宝「松林図屏風」の見事な葉っぱの表現にも相通ずるところのある,墨だけによる猿(テナガザル系)の毛並みの表現は,近くで見れば見るほど天才の技の奥深さを感じさせてくれる代物でありまして,鳥肌がたつような思いがいたしました. 

さて,懇親会はだいぶ離れたところにあり,若者は地下鉄で移動となりました.飲みかつ食らい,そしてもちろん語り合い…

昨日行った店で教えてもらった店にて,ついに芋焼酎「明るい農村」(それにしてもなんちゅうネーミング.ラベルデザインもかなりキてますよ.そして味は絶品)にありつきました.

タイの方からは,「Golden Pavilion」に関する情報をかなり詳しく聞かれました.実は最初何のことかわからなかったのだけど,金閣のことですね.

<<<12月4日>>>

雨が降ってきたけど大会は盛り上がり続ける.で,夕方は,GAME-T関係者宴会. 前日に発案された50名以上の宴会の予約を(それも会議場のすぐそばが宴会場所)見事にこなした幹事さんは立派. 畳の大部屋に集まった60名の前にはうどんすき.途中で「アジアの宴会部長」松本さんが音頭をとり,大カラオケ大会勃発.ただし全員アカペラ! 

皮切りはやはり虫明先生の「すばる」.GAME-Tはやっぱりこれでしょう(アジアで一番有名な日本の歌かもしれないけどね). 山中さんの「北国の春」や(突然駆り出された)宮崎さんの「乾杯」などが続き,そしていつしかマイク(?)は各国代表へと移ってゆきます. タイの人は,さすが!全員で合唱.中には不思議な指の動きをする例のタイ・ダンスを繰り出す人も.

・・・ここで,あがたしのことを本当によく知っている人なら,ピンとくるでしょう.この場であがたしがやったことを・・・

そう,一緒になって踊りだしたのです(笑)

ほかに,韓国ソング,ベトナムの歌・・・とインターナショナルなお祭り騒ぎは夜遅くまで続いたのであります.

2次会は,偶然にもGAMEをウラで仕切っている若手グループが集結することになり,,あがたしが発見した焼酎バーにて,プロジェクトを動かす醍醐味と苦労についていつまでもいつまでも語り合っていました.

<<<12月5日>>>

この日はGAMEの将来を考えるディスカッションが主.昼飯も取らずに2時くらいには終わり.

さて,その後どうするか? タイの人の一部は南禅寺などの観光にいくそうですが,一部寺町通りの免税店やお土産ショップに行きたいとのこと. というわけで寺町通りと新京極を案内することにしました.

寺町通の,四条通より南側はちょっとした電気屋街になっており,そこには近年あたらしくできたらしい免税コーナーがあります.デジカメのInternational版を欲しいということだったので,店員さんをつかまえて(免税コーナーの癖に英語があまりはなせない店員はどうよ…)あれこれ通訳しながら交渉. といっても,タイの方は値切り交渉をあまりしないという日本の家電ショップの流儀が不思議そうでしたが…

なんとかデジカメを買い,そしてみやげ物(金閣グッズと,ハンカチが大人気)も買い,新京極では,錦天満宮を案内.「God of Wisdom」と紹介し,「試験の前には学生が来る」というとオオウケ.ここには地下水くみ上げの水が常時流れており,京都の水環境についても解説.ついでに神道式礼拝法も教えました.

3時間にわたってあちこち引っ張りまわしてしまいましたが,逆に恐縮されてしまいました.ぼくも楽しかったから,そんなにお礼を言われないでもOKなのに.

名残惜しいのですが,電車の時間が迫ってきています.バンコクでの再会を約束して,お別れ.

GAMEとは,こういう人的交流によって支えられている国際プロジェクトなのであります. ハナバナシイ活躍の場(てかチャンス)も当然ながら与えられていますが,それよりはこういう仕事のほうが楽しいなぁ.

さて最後に,四条烏丸で,友人に紹介してもらった現代風のお香の店に立ち寄り,その足で京都駅へ.

<<<そして現在>>>

部屋にはそのお香の香りが立ち込めまくっているというわけです.

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2004.12.11

賑わいと静寂 [11/28の日記その2]

その1から続く>

二子玉川についた時点で,

すでに2時間予定オーバー

でありました.ここで,その道の人には常識となっている法則を紹介しましょう:

巡検の法則:「すべての巡検は,予定の2倍時間がかかる」(笑)

この時点で開き直って,巡検は静嘉堂で打ち切ることにして,二子玉川で優雅にランチとしゃれ込むことにしました.

が,これがまたひと苦労. 入れる店がなかなかないのであります.もう2時過ぎだとういうのに・・・11月の快晴の日曜日,人出は大変なものでありました.

高島屋ショッピングセンターの6階の東テラス(外の階段のあたり)から,今までに通ってきた緑の帯を遠望できるところがありますので,そこでぼんやり遠くを眺める.また,南館11Fには逆に西側の,さらに続く崖線の緑とそして多摩川がよく見える窓があるので皆で展望を楽しみます.

なんとか食事にありつく.いろいろな話で盛り上がりました.

「明月記」を書いたのは藤原定家というその道のスーパースターで,その独特の筆跡は,その後ずいぶん長く人々に影響を与えたのだそうです.その筆跡は,現代の審美眼でみたら,見た瞬間に「キレイ!」と思えるような感じでは,正直言ってないあたりが,不思議なものです.そういう筆跡のことを定家様(さだいえさま ではなくて ていかよう)といいます(読売新聞大阪の「歴史のかたち」に解説記事があります).

さて,二子玉川駅から静嘉堂へバス.距離にして1.5kmくらいですからすぐ着く・・・と思ったら大渋滞.

静嘉堂とKさんの関係は,ご自身の研究上,どうしても古典籍類の「本物」を手にとって調べなければならないことがあり,そのため静嘉堂文庫(静嘉堂文庫美術館ではなく)を含むいろいろな文庫に通うことがよくあった/ある ということなのだそうです.

やっとこさ着いたのが15時55分.看板をみると,

なんと入場は16:00まで! 16:30じゃなかったんだ,悠長にランチ食ってる場合じゃなかった!
 (あとで調査したら,これは単なる調べ忘れだったんですけど)

静嘉堂は,入り口から美術館までが,これまた遠い.だらだらと坂を上ることになります.タクシーならこの坂をイッキに駆け上がってくれるんだけど・・・ 急いで歩いていたらサンダルの緒が切れて,散々なのであります.

どうみても16時を過ぎているだろうという時刻(笑)に,やっとこさ入場.

世界の至宝,曜変天目茶碗にふたたびご対面です.

12世紀の中国(南宋時代)で作られたとされる伝来品ですが,中国では現存するものは確認されてないそうで(どっかの大金持ちがこっそり…ということはないのかなぁ),現在伝来するのは日本のみ.どこからどこまでを曜変天目と呼ぶかによりますが,確実にわかっているのは東京(静嘉堂)・大阪・京都に一つずつ(東京の根津美術館にも曜変天目と称する茶碗があるけど,展示されていたものを見る限りでは,種類としては油滴天目でした←あがたしの記録 on 2002年).  それから滋賀県のMIHO MUSEUMに,こんなの(別の写真はこれ)がありまして,これがまた微妙.実物を見なければわからない(たぶん見てもわからない?)けど,まぁこの主張のようにこの茶碗が正真正銘曜変天目だとすると,それでも,

世界でたった4つ

の茶碗というわけです.

なぜ希少価値が出てくるのかというと,現代の技術をもってしても,これらの茶碗の美しくもあやしい光彩を再現することができなかったからです.

しかしつい最近になって,林恭助さんという気鋭の陶芸家が,かなり現存曜変天目茶碗に近い風合いをもつ茶碗の製作に成功しています.その展覧会の様子はTakさんのBlog「弐代目 青い日記帳」の「―歩天譜― 曜変・林恭助 」展(2004 10/13)にみることができます.

さて,静嘉堂の曜変天目.上記Blogに引用されている記事をそのまま孫引きいたしますと,

>静嘉堂の曜変天目は、つややかな漆黒の肌に、満天の星月夜のような星紋がいっぱいに
>広がり、その星紋をからめとるように青白い光彩が七色に明滅する

とありまして,私には文才がないんでどうもこういう表現を自分で書くのは苦手なのですが,まさにそのまんまであります.

今回は,庭園から光を取り入れられる空間に展示してあり,日没とともに変わってゆく自然光のもとでの光彩の変化も時間を追って楽しむことができました.

ところで,展示会には江戸期の書状が展示されていました.Kさん曰く,「これ,定家様ですね」

・・・唖然

なぜかというとこの書状書かれたのは定家さんの没後400年は経っているのです.死して4世紀のちまで,後代の人に影響を与える書,それほどモノスゴイ人,モノスゴイ書だったとは露知りませんでした
(でも,まさかたいていの歌人は5世紀くらいは平気で影響を与えるのが普通だったりしないだろうか…)

そして,書状をみてそれが定家様だとひと目でわかるというのも,今日はこればっかり言ってますがさすがプロ.あがたしには言われるまでまったく気づきませんでした.

最終日だということで閉館時間を10分延長していただき,16:40に出場.すっかり暗くなった庭園を横切り(ここは肝試しに使える),歩いて二子玉川まで.

そんなこんなで,自然科学と人文科学のコラボレーション巡検は無事終わりました,とさ.

もうちょっと参加者が多いとよかったかな.まぁまた次の機会があるでしょう.この種のマルチ趣味巡検がもっと増えると面白そうですね.

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緑と水と古の文字と [11/28の日記 その1]

去る11/28は快晴の日曜日.本当に雲ひとつない青空.

東急大井町線等々力駅に集まったのは,あがたしと後輩3名(うち一人はベトナムからの留学生Gさん),そして,某女子大学から研究者1名.仮に名をKさんとします. Kさんはじつは初対面. 水じゃなくて,中世日本文学の専門家です.

駅からすぐに,等々力渓谷. 谷の両側は緑に覆われた急な斜面. ところどころに見えている地層から,海成の砂層のうえに河成の円礫層,その上に火山灰(いわゆる関東ローム)という積み重なりが,よく目を凝らすと見えてきます.

さらによく目を凝らすと,礫層の中にシルト質のところがあって,Gさんさすがに目ざとく見つけて崖を這い登ってゆきます.メコンデルタの地層と,そこだけ似ているのかもしれません.

うーむ,さすがプロ!

斜面のあちこちから小規模な湧水が出ていて,川沿いの遊歩道はぬれて滑りやすいです.

一番大きな湧水は,等々力不動の滝.落差2mほど.明らかに禊の場となっています. また,わき口と地層の境目との関係もなんとなくわかります. そばに立っているのは不動明王と,それからお稲荷さんの祠. 日本の宗教心についてGさんに説明.これがまた難しい.

渓谷を歩き下り,右に曲がって台地を越して多摩川ぞいの低地へ.そこにあるのが先週いった善養禅寺大きなカヤの木があります. 先週きたのが,15年以上ぶりの再訪でした.最初に来たのが,東京に25cm雪が積もったというモノスゴイ日でありまして,そのときの等々力渓谷の写真は,本当にこれが東京なのかという状態であります.

全国巨樹巨木林の会ができるよりずっと前に行った木であり,あがたしにとってはきわめて初期の頃会った巨樹ということになります. なんだか自分の原点という思いのある場所で,感慨深いものがあります.

さて,そこからは多摩川の作った崖の下を流れる丸子川ぞいに,北西へ.一路五島美術館をめざします.崖線には緑が多く,また,それに沿って建っている建物にはけっこう個性的なものがめだちます. また,よくみるとたくさんの小湧水が見つかります.

五島美術館の展示は,冷泉家の国宝明月記.これについては先週書いたので詳細省略.が,展示会看板をみてニッコリ笑うKさん.何かというと,

振り仮名が「めいげっき

「めいげき」ではないのです.少なくとも冷泉家では「めいげっき」とよぶのであります.このことは安形氏は展示解説をみて先週初めて知ったのですが,看板に書いてある読み仮名が冷泉家バージョンの読み方だということはまるで気づいていませんでした. それをめざとく見つけて反応する,これまた,

うーむ,さすがプロ

と思わせてくれる動作でありました.

巡検そのものは五島美術館庭園をみるだけの予定だったのですが,Kさんと,それからなぜか謎のおばさんから無料招待券をもらったGさんが,明月記展へ. 「紙の資料が1000年残る」という事実に,Gさんは何を思ったでしょう.

展示室でKさんのニッコリ度がさらに高くなっただろうことを想像しながら,巡検本隊は庭園へ.ここは,
 ・崖線の上下を占領し,
 ・台地面上に屋敷をたて
 ・崖線の下部には湧水があり
 ・水を生かした日本庭園風にしている
という,あまりにお約束な金持ちの庭なのであります.

蓬莱池というところに,もっとも目立つ湧水があります.これがまた不思議な湧き方をしており,1分ほどの周期で湧出量が明瞭に変わるのです.一応間欠冷泉と呼んでもいいかもしれません.カルスト(石灰岩)地域にはたまに見られる湧泉ではありますが,段丘崖の崖線湧水では珍しいでしょう(もっとも,金持ちのことだから地下になにかシカケを仕込んでたりしないだろうな…)

やはり(?)ニコニコしながらでてきたKさんと,不思議なものを見たという表情のGさん.庭園入り口で合流.もう一度庭園を案内します.

さっそく,展示解説が間違っていたことを話し出すKさん(笑). さすがプロ 目の付け所がちがいます.

こちらも研究者どうし.そういうノリはよくわかります.脇で聞いていると何が面白いんだかわからないかもしれない会話(笑)で盛り上がります.

五島美術館からは,上野毛駅に出て二子玉川へ. 電車内で,後輩が「うえのげごしまびじゅつかん」と大声で会話しているのは恥ずかしかったが(笑),まぁそれはともかく,電車からもこの付近の地形構造や緑の配置はよく観察できます.

でもそれは,言われなければ,同じ線を何百回通っても気づかないものでありましょう. 大学1,2年のあがたしにとって,そのころすんでいた東京都調布市の地形がそうであったように

<以下,その2に続く>

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2004.11.24

紅葉の始まった小石川植物園

小石川植物園へ.

たぶん7年ぶりくらいの再訪.形成ゼミメンバーが文京区でNPO活動をしており,その人脈で植物園に詳しいN先生に案内していただくことができました.

イロハカエデの紅葉が微妙に始まっており,イチョウの黄葉(これは最盛期)やはぜの木の紅葉(もうすぐ盛りか?)とあいまって美しい光景を作り出していました.

案内されて植物園をみると,やはりいろいろな発見があるものです.薬草園にはチョウセンアサガオやジギタリスがあるのをはじめて知りました.

小石川植物園は崖線・台地面・谷底面を占領している敷地で,崖線下にはお約束のように湧水があります.その湧水の水温分布や,水量の季節変動に関して貴重な話を伺うことができました.

湧水は同じ高さにいくつか並んでいる場合が多く,鵜の目鷹の目プロの目で探してみると結構な数ありました.

なぜかヨン様の話で盛り上がった巡検でもありました. さて,冬ソナで,自転車二人乗りの有名なシーンがありますが,その並木の樹種は何だったでしょう?(本当にこういう話題が出た)

解散後,N先生を賛美する声多数.なるならああいうおじさまになりたい,と.

東京の地形を「食べ残しのケーキ」と形容しながら説明していたのですが,それの影響か,帰り皆で西片を歩いているときに行き着けのケーキ屋さんによって全員ぶんのケーキを買ってしまいましたとさ.

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2004.11.21

国宝・明月記

日曜日,昼間は快晴.

来週世田谷区湧水巡検をやるにあたって,まだ歩いていなかった部分を下見することにしました.

それは,等々力渓谷~上野毛の五島美術館間.

正確には15年ほど前の大雪の日に,この間にある善養寺のカヤの木を見に行っているのですが,崖線通しに歩くのははじめてです.

等々力渓谷は,不動の瀧以外にもたくさんの小湧水があり,あちこちに清い流れができていました.ただ肝心の谷沢川の水がちょっとどぶくさかったのが減点.

善養寺のカヤ,再訪.

崖線ぞいにはたくさんの水の流れがあります.下水道完備地域でしょうから,排水ではなくて湧水でしょうね,と希望的観測.

さて,上野毛といえば,

五島美術館

現在の展示は,冷泉家に秘蔵されてきた,藤原定家の日記(50年分以上ある)「明月記」を中心としたものでありました.

いや,「中心とした」どころか,ほとんどそれしかないといってもいいほどの分量.一気に50巻以上をどどーんと並べて壁面展示スペースを占領している大盤振る舞い状態です. 

ちなみにこの古文書は,二億円以上(!)かけた修復が終わって,2000年に国宝指定となりました.それを記念して京都などで展覧会が行われてきましたが,今回が関東では初の全巻公開となるそうです.

この日記は,天文学の世界では世界的に有名で,11世紀におこったかに座の超新星爆発をふくめて何回か「新星」誕生の様子を記してあるのです. 展示品には各巻の概要も付されており,ちょうどそのあたりの部分も見ることができました.(→参考資料.ただしこれらは,定家が実際に見たのは1230年の彗星などごく一部で,多くはその生前に起こったことを陰陽道博士の記録として残してあるという点がややこしい.さらに,明月記実物を見るとこの部分は他の人が書いた書状を継ぎ足したものだという情報もあってなおもフクザツ)

また,毎日の天気を克明に記しています.大風により家が壊れたという笑えない記事も. 古気候研究者が喜びそうです.

さて,世田谷の崖線にある美術館といえば,もうひとつ,岡本の静嘉堂文庫美術館も忘れてはなりません. 東急の五島美術館に対して,こちらは三菱財閥. こちらは来週いく予定です.

二子玉川の,玉川高島屋ショッピングセンター屋上から,悠々と緑を連ねる世田谷の崖線を遠望し,あらためてその大きさを思いました. 野川合流点の兵庫島で見事な夕陽が落ちるのをぼんやりみてから研究室に行きました.

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2004.08.31

水質の新評価法?

これまた名水大全掲示板より自己発言を転載・・・

=====

「名水よりきれいな水道水も=分かりやすい評価法開発-全国地図作成へ・徳島文理大」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040831-00000128-jij-soci

「キレイ」って,CODで評価しているだけじゃん<記事中では.

水道水,とタイトルにあるけど,記事中では水道の水源だぞ.まぁ浄水場でCODが増えることもないのだろうけど.

なんか,ツッコミたくなるような記事だなぁ.というのも記事を見る限りでは詳細がまるでわからないからなんですね.詳細がわかればまた評価のしようもあるのですが.

>この評価方法は、有機汚濁物の割合を示すCOD(化学的酸素要求量)、硬度、酸性・アルカリ性を示すpHを中心として、カルシウムなど各種イオン成分を示す指標や、水源を地下水や海水などに分類する指標を組み合わせた

何のために何を評価したんだろう? どなたか分析化学会に入っている方,要旨集を見せてもらえないでしょうか?

記事の後半部分は,そりゃ常識だろ,という内容ばかり.どこがオリジナリティなのか,味覚試験との組み合わせはやったのか,など,知りたいところがたくさんです.

興味深い内容だからこそ,記事の不備は残念ですね. ちょっと探りを入れてみますか. とおもったら,あらら,1週間足らずでタイ出張だ…

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8/22,23の水めぐり

名水掲示板に書いたことをそのまま転載・・・ 時間があれば写真も載せます後日:

北大苫小牧研究林
「幌内水源地」というところがあり,沢水を取水しています.でもこの沢水.みるからにアヤシイ.バイカモがかなりはえているのです.すぐ上流に湧き水がある可能性があります

御前水
  国道36号「美沢」交差点の近く.軽石の堆積物から湧いてくる水です.量は豊富です.名前でわかるように,明治天皇ゆかりの水.

千歳神社の御神水(幸井の水)
 深さ57mの深井戸.500cc/秒くらい.水くみしやすいです.

●名水ふれあい公園
 行ったのが遅すぎた.夏季は6時にしまるのです.入り口の写真だけとって帰ってきました.

天澤泉(御前水,室蘭市)

室蘭市には「御前水町」という住所があります.しばらく仕事で室蘭に滞在したとき,タクシーに乗るたびにこの名の由来について運転手さんに聞いたのですが,3日目まで誰も知りませんでした.かろうじて「たしかどこかの神社に・・・」というヒントをえて,地図に載っている神社に手当たり次第行ってみたわけです. 御傘山神社というところに,それがありました. 名前から分かるように,明治天皇に献上された水です.

それにしても,明治天皇は全国あちこちで美味しい水を飲んでいたんだなぁ(お茶の場合もあるけど).

二股温泉の炭酸水(長万部町)

名水百選候補に「冷泉水」として乗っているのはこれでしょうか.二股らじうむ温泉の向いの崖から湧出する,かわった香りと味のする水です.らじうむ温泉入口わきまで引いてきていますが,湧出口も簡単にいけます.洞窟状のところから大量にわいています. よくみるとそのわきにも小型石灰華が・・・

温泉入口の水場には,山の清水も引いてきてありました.

黒松内銘水(黒松内町)

黒松内銘水株式会社の敷地入口にある水場.平日だというのに行列!

ヤクモ飲料の水(八雲町)

これまた飲料会社工場のそば.そしてこれまた行列! そばに書いてあった「医学的」説明は,なんだかな~というレベル(水商売ウォッチングのネタになりそう)だけど,もちろんおいしい水でありました.

●乙部町の「生命の泉」(乙部町)

「トイの水」「こもないの水」「能登の水」「姫川の水」「八幡神社の水」の五箇所.国道に立派な標識が堂々と出ているあたりに,町の「気合」を感じます.

町のサイトは→立派なものです.地質がちゃんと書いてあるところが面白いですね.


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2004.06.27

ちょっと怒った話

例によって名水大全掲示板からの転載:

==========================

「古川の道の駅に飲み場を設置まろやか『いぶし銀命水』」
(中日新聞,6/27記事)

http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20040627/lcl_____gif_____005.shtml

ただしこの記事を読むときにはかなり注意.「水の粒子が小さい」云々というのは典型的な疑似科学.水の物理を知らないエセ科学者(それも自称)が言っているだけの話です. それにしても県の機関がこういうことをいうとは信じられません.岐阜県ってそんなに科学レベルが低いのか?(←安形氏はかなり怒っているので,敢えてちょっと挑発します.岐阜県の人に対して悪意はないけれど) 

言っておくけど17O-NMRをつかっているというなら,

http://atom11.phys.ocha.ac.jp/water/water_cluster.html

あたりを見ないと.

それに体への吸収がいいといったって,それが本当なら,もともと普通の水の浸透圧にあわせて人間の細胞は作られているのだから,浸透が「細胞が思ったよりも」激しく進むような液体が入ってきたらそのほうが迷惑です.「水がはいって欲しくない」ところも人体にはあるでしょう.

水関係は,とにかくあまりにいいかげんな言説がまかり通っている不思議な世界です.水には罪はないにせよ.

とにかく水場ができたのはうれしいのだけど,ね. それにしても新聞記者はこの妙な説を本気で信じたのかなぁ.

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2004.05.18

ご愛顧に感謝

名水大全30万アクセス突破.

ちなみに「更新」ボタンを押しただけの場合には数字が増えないカウンタですので,純アクセス数となります.しかも都道府県編書籍・メディア編などのサブアイテムにはこのカウンタは一切関知していませんので,多分ページビューならば100万はいっているでしょう(しかしロボット系のアクセスが相当多数とみたが・・・).

多くの方に支えられてここまでやってきました.これからも末永くご愛顧のほどをよろしくお願い申し上げます.

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2004.05.08

G.W.名水探訪

名水大全掲示板に書いたことをそのまま写して手抜き:

===========================以下転載

水窪に行っていました.水窪といえば足神神社と池ノ平が有名ですが,前者は今回が初探訪です.なお,実際に行った水のみ紹介します(そうでない未取材・未発見のものについてはまたあとで)

長寿の水(龍山村)

白倉峡(峡谷自体は短いが,豪壮な滝と淵は一見の価値あり)をぬけてすぐのところにあります.静岡新聞2003年1月1日号の水特集記事にものりました. 「2001年98歳」の人の筆による石碑がたっています.

機織井(龍山村)

秋葉神社の祭礼に使われる水で,井戸という名前だけど谷の源流湧水です.案内標識はなく,山道をヤブコギしながら降りてゆきます. ここを含めて,神社周囲の森は杉の巨樹が多く幽玄な雰囲気です.

足神神社の銘水(水窪町)

足にまつわる神社として有名な足神神社は,小さな谷のつくる沖積錐の上にたっており,その沖積錐末端から水が湧き出していました.

山住峠の湧き水(同)

山住峠に向かう車道わき,巨岩の下から大量の水が湧いています.それにしても前の看板,「日本一おいしい水」というのはいったい誰がどうやって決めたのでしょうか.謎です.

清水神社の御神水(春野町)

家康公も飲んだという言い伝えのある水.山間の小集落にひっそりとありました.

長命泉(同)

県道のコンクリ擁壁の数箇所の水抜き穴から豊富に湧いてくる水です.面白いシチュエーション.

山神の湧き水(同)

長命泉の近くで,こちらも県道わきですが,ちょっと目立たない.標識もありません.ムクノキの巨樹(町の保存樹木)の傍らから湧いてきます.

八王子神社の湧水(同)

神社の下から湧いている水です.適度にきれいに保たれています.

訪れた5/4,5/5はいずれも雨で,いつもより水量が増えていた水場もあったかもしれません.どれも一癖もふた癖もある水ばかりで面白かったです.

ほかに標識だけで実物が見つからない泉,結局行かなかった喫茶店の看板に書いてあった湧水(湧水コーヒー),林道で会った人に聞いた森の中の泉(30年前には道があったらしいが今はない)・・・についての報告もありますが,また後日.

========================転載ここまで

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2004.04.26

八ヶ岳山麓漫歩

昨日の八ヶ岳巡検,まさに絶好のフィールド日和で,こなかった人の不幸に合掌(笑)という感じであった.

真正面に富士山と南アルプスが巨大な屏風をなしている.その絶景を眺めながらの快適な高原ドライブと湧き水探訪.そして森林の解説.

ルートは次のとおり:

小淵沢IC(10時ころ)

井詰のモミ林とモミ巨樹,湧水

観音平に行こうと思ったらまだ道路が冬季閉鎖(なんとこの日までであった・・・)

三分一湧水(昼食.子供たちだらけ)

女取湧水(相変わらず標識が少ないが,今は車道のゲートがなくなり,車で近くまでいけるようになった.ただしダートのわだちの掘り込みはきつくなっている)

八右衛門出口
 (ほとりの栃の木,いよいよ芽生えである)

鳩川湧水
 (湿性の洪水段丘の上,不安定な土層のなす植生景観)

井富ため池水源
 (ハリギリ・ヒメバラモミ・ホオノキという変わった組み合わせの天然記念物巨樹がほとりにある)

清里
 (参加者のひとりのフィールドを案内.離水した面上にのこる湿地の成因について議論)

大門川
 (「流れのそばのハルニレ林」が珍しく残っているところ.)

須玉IC(18時すぎ)から帰京

という,「水と緑」のツアーでした.行きも帰りも,中央道渋滞なし!という不思議な事態.

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2004.04.23

名水大全更新再開

前報に続いて,こんなものも発見.

広島市近辺で、おいしい湧き水が汲める場所を教えてください

そして,回答にはなんとあがたしのサイトが紹介されているではないか.

ちょうど,名水大全は,更新を昨日再開したばかり.この3~4ヶ月,本当にいろいろあったのですけど,今後はぼちぼちと更新を続ける気分になってきました.

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2004.03.19

ミネラルウォーターふたたび

先日紹介した,硬度627のフランス産ミネラルウォーター.神戸の輸入代理店が貼ったとおぼしきラベルには,こんなことがかいてあります:

7歳未満のお子様は歯が変色するおそれがありますので,飲用をお控えください(フッ素濃度:2.0mg/l)

さて,最新の水道水水質基準によると,「水道により供給される水」のフッ素濃度上限は,0.8mg/lです.

お分かりでしょうか.ミネラルウォーターの中には,水道水水質基準を満たさないものがあるというわけです.

だからといって直ちに危険というわけではありません.たとえば国ごとにもこの基準値はことなり,米国では大きい値となっています,てか日本はかなり厳しい基準になっているといえるかもしれません(→資料

さて,ミネラルウォーター自身の,フッ素の水質基準はどうでしょうか.

日本ミネラルウォーター協会のWebに資料がそろっています.

基準は,ここに書いてありました.2.0mg/l以下です.おっと,件の水はぎりぎりですね.

また,冒頭の表示はそう書くように指導するようになっているみたいですね.

ミネラルウォーターは,必需品よりも嗜好品という扱いで,要するにat your own riskで飲むように,ということなのでしょう.

もちろん,フッ素が多い水をそれを承知で選んでいるなら(歯への好い影響が出る場合も当然ありうるでしょう),それはそれでいいんですけどね.

=====硬度

「メジャーな外国産ミネラルウォーターで硬度が日本の水並みのってなかったっけか?」と反響がありました.瓶詰めの水のことはあまり広くは知らないあがたしですが,この水については,最初硬度表示をみたときはミスプリなんじゃないかと思ってしまったくらいですから印象に残っています.それは,ヴォルヴィックです.硬度49くらい.おお,なんと日本的な数字.

フランス中央部のオーヴェルニュ地方にある,フランスでは珍しい火山地帯の水だそうです.地質までなんだか日本的ですね.

参考サイト:ここがすばらしく熱く詳しい.ドメイン名にも注目です.

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2004.03.17

こんな危険な環境汚染物質が野放しに!?

うーむ,まずは

こことか.こことか,日本語だとこのあたりあたりを見てみてください.

ただの○○(いや,先に読むと面白くないので伏字にします.詳しくは上記URLを)を,こんなに面白おかしく(?)史上最強の毒物であるかのように書ける才能,それはそれで尊敬します(笑)

=====毎日新聞「エコノミスト2004.3.23号」の巻頭コラム「敢闘言」(日垣隆)に出ていたけど,

鳥インフルエンザにかかる人とヒトインフルエンザ(そりゃ毎年流行してるよ)にかかる人の数を調べたらヒトインフルエンザのほうが圧倒的に多いとか.自殺者のほうが交通事故死者よりずっと多いとかね,まぁいろいろヒトがなくなる原因が,昔聞きかじっただけの情報では対応しきれなくなってるんですよ.

=====最近会った人々について…

そして,そう,当たり前のように!,このパラダイムシフトについてゆけない「ご老体」が牛耳る環境保護団体があったりして(誤解のないように書いておくと,私の知る限りでの団体はむしろ若いヒトが仕切っているんですけどね…ある程度以上組織が大きいとNPOといえどもdirtyな企業の側面を見なければならんのかなぁ),まlいろいろ一筋縄ではいかないわけです.

=====鶏肉・牛肉・豚肉…

料理って,本当に面白い.うん,明日はきっと,もっとすばらしい食材が待っているでしょう.

後日記:当初原稿はあまりに支離滅裂だったので段落ごとにリーダーをいれました.)

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2004.03.13

水の味:水道水編

昨日ミネラルウォーターの硬度について書いたのだけど,それにたいする反響として,水道の水はどうなのか,という問い合わせがありました.

たとえば,東京都水道局が西新宿あたりの水道水(蛇口をでてきた「本当の」水道水)を調べた結果はここにまとめられており,硬度(たぶん全硬度か)は71.0(単位はmg/l.以下同じ)となっています. サントリー天然水の二倍を越え,六甲のおいしい水に迫る数値です.

で,全国のいろいろな水道局発表の数値はここあたりで,それがまとめられています(ただし,確認は各自当該水道局の資料にあたってください.引用が正しいかどうかはこれだけでは分からないからです).

実にいろいろな数値があるものですが,少なくとも国産ミネラルウォーターと同程度の硬度の範囲にあるようです.さすがにエヴィアンヴィッテルのような,200をかるく越えるようなモノスゴイ水は見当たらないですが,しかし3桁行っているのもありますね.

ミネラルウォーターの中には,たとえば氷河の溶けた水なんかで硬度一桁!というものも見たことがあります(商品名失念失礼). 必ずしも「ミネラルが豊富」とは限らないわけです. もちろん,それぞれの水にそれなりの個性があるということは確かですけどね. しかし個性といえば,水道水にもそれなりの個性があるわけです.特に急速ろ過と緩速ろ過の違いは大きいといえるでしょう.ちなみに東京都水道局の大規模な浄水場のうち,境・砧・砧下浄水場だけが緩速ろ過です(→資料).

=====

硬度とお茶や紅茶と間にも深い関係がありますね.でもこの話はまた後で

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2004.03.12

硬い!水,冷たい!水

某所でご馳走になったとき,出してもらった水を一口口に含んで飛び上がりそうになる.

硬い!

教えてもらったら,フランス産の水らしい.あとで名前を頼りに調べたら硬度600を超える水とのこと. 硬い水の代表として語られるエヴィアンが291,ヴィッテルは307.1.その2倍以上のCa・Mg系のミネラルが入っているわけです(さすがにコントレクスの1500!にはかなわないけど). かつては普通の日本人なら一生飲むことなかっただろう硬さの水であるわけです.

かなり冷やしてはあったけど,さすがにこの硬さだと舌で一撃でわかるものです.ただしこれには個人差があるようです.あがたしの舌には

とろっ

とした感覚を,こういう硬い水は与えます.

この水は,あがたしが今までに口にしたミネラルウォータのうち3番目に硬いものでした(一番はいわずと知れたコントレクス,二番は海洋深層水製品で,硬度800くらいだった).

個人差というと,舌の感度も人によって当然異なります.一応,常温でサントリー天然水六甲のおいしい水の違いがわかる程度が,「鋭い」人とそうでない人の境くらいでしょうか.

ちなみに前者は硬度30弱,後者は80以上. 後者はやや日本らしからぬ硬度のミネラルウォータです. 両方とも花崗岩山地(それぞれ南アルプス北端,六甲山地)からの水を元とする地下水なのですが,えらく水質が違うのが面白いところです.

=====

そういえば冒頭に挙げた水は,日本の輸入元は神戸にある会社です. 神戸といえば,神戸市水道局水の科学博物館なんていう実に気合の入ったミュージアムを運営していますし,もともと水に対する意識が高い土地なのかもしれません.

・・・でシメようと思わないでもなかったのですが,実は今年出されたウチの修士論文で,神戸の地下水とその利用について扱った学生がいます.彼は東灘区を足を棒のようにして歩き回りながら井戸の利用についてアンケートをとって回ったとのこと. そして,これはあがたしもびっくりしたのですが,東灘区は上水道の水源をすべて淀川に頼っており,(公式な)自己水源を有していないのだそうです. なんと!豊かな地下水を足元に持ちながら,水源はすべてほかの流域からの水に頼っているのです. ま,神戸といってもいろいろあるのかもしれない,ですむ話なのかもしれませんが,ちょっともったいない気もします.

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あがたしにとってこれまでに見た最高の花崗岩山地湧水といえば,長野県川上村(千曲川源流の高原野菜の村として有名.日本離れした光景が広がる,夏の別天地です)の山奥にある,標高約1900mのとんでもなく冷たい水です.

そこにいくには,実は道がないところを突破してゆく,ちょっと遭難の危険のあるところですので,ガイドつきでなければなりません(といっても,別にロッククライミングの技術が必要なわけではありませんが). その場所を知っているのは,おそらくこの世に10人いない,という水です(ここ5年の探訪者は,もしかしたら私だけかもしれません).

尾根に飛び出た巨大な花崗岩タワーのすぐしたで,幾多の湧き口から地上に飛び出てくる水が,それぞれの輝きをもちながら合わさり,いつの間にか立派な川になってしまうその光景は,まわりを囲む本当の奥秩父原生林の姿とあわせて,あまたの湧き水を見てきた私にとってすらいつ見ても感動的であります.

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2004.03.03

水は,プレゼント(なのか?)

研究室建物の前に自転車を止めています.

今日見ると,げげ,籠に空き缶が. 誰だゴミ箱代わりに使っているのは.

と思ってもってみると,

中身が入っている

てか,未開封

そもそも普段は買わない商品です. そう,あがたしがごく普通のミネラルウォーターを買うわけがない.

誰か一時的に置き場所にして,そして忘れちゃったのかな. 

=====水といえば,

昨日分かったのだけど,知り合いの学生(こんど卒業)の就職先が,なんと小島貞男氏が役員だかなんだかを勤める水関係コンサルらしい.実はその学生は水文学をやっていたわけではないのだけど,思わぬところで思わぬ人に接点ができるものです.まことにまことに,世間は狭い.

小島氏の著作「おいしい水の探究」(NHKブックス→Amazon)に出てくる,「百万人に一人」という超人的嗅覚をもつ「Mさん」は今どこでどうしてるのだろう?Mさんの「後継者」は誰なのだろう? サブppbレベルを鼻でかぎ分ける人は確かにそうはいそうにないけど・・・などと考えてしまいました.

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2004.01.24

下町ワインディングロード

昔日記で紹介したことのある,文京区台東区境の「へび道

最近「谷根千」めぐり用(もちろん本当は本郷弥生キャンパス内移動用だけど)に買った自転車で,

全力で駆け抜けてみました

いやはやこれはスリリング.5~10mおきにカーブがやってくる細い道は,最後まで集中を切らさず走らないといけない,大変やっかいな代物です.そしてもちろん,それを駆け抜けるのは最高に面白い.下手な3Dゲームよりましなんじゃないでしょうか.

かつての河川の蛇行をそのままなぞったといわれる道です.地形屋にも楽しめるでしょう. ちなみに源流には湧泉があり,そこはソメイヨシノで有名な駒込染井のそばの凹地らしいのです.なんだか行ってみたくなりますね.

閑話休題,昔博士論文をまとめていた先輩は,考えが煮詰まるとクルマに乗って首都高中央環状線をぐるぐると爆走していたんだっけ.あがたしもまねをして,なにか考えがまとまらなくなったらここにブイブイ「走り」に行こうかな.


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2004.01.11

英国で水を買ってみた

英国出張だったわけですよ.

ええ,その名もエデン・プロジェクトというところに(コーンウォール県セントオーステル町郊外).

まぁその名のとおり楽園のようなところで優雅な出張
…というわけには行かなかったのですけどね.

出発前夜,結局一睡もできず.時間をむりやりつくって書いた年賀状の返事,
全部家に忘れてきました

まぁそれはそうと,現地で買った1:25000地図には,湧き水・井戸の位置がちゃんと書いてあってびっくり.よほど重視されているのでしょうね.

2万年前には氷河に覆われていたため,北海道も裸足で逃げ出すというような広大な風景がどこまでもどこまでも続きます.土地利用は,ほとんどが牧場か,そうでなければ森林です.

さて,英国で買ってきた水です.

Cornish Natural Spring

コーンウォール県セントオーステルにて購入,というか上記エデンにて買いました.Cornishとは,「コーンウォール地方の」という意味の単語で,この付近ではやたらに目にします(実は名詞でもあり,それだと「コーンウォール語」という昔の原語という意味です).

カルシウム13.10mg/l,マグネシウム2.50ml/gですから,いわゆる硬度(正確に言うと,日本でよく使われるアメリカ硬度)は,

13.10×2.50 + 2.50×4.11 ≒ 43.0

けっこう「日本的」な数値ですね.

malvern

これはメジャーブランド.ロンドンの空港の自販機にて購入.

Ca35mg/l,Mg19mg/lですから,硬度は165となります.こちらはかなり「硬め」ですね.

英国の水といっても,いろいろあるわけです.これだけ硬度が違うと,同じ紅茶の葉を同じ淹れかたで淹れてもだいぶ味が(おそらくは見た目の色も)違ってくるでしょうね.

もちろん,いつも口をすっぱくして言っているように,どちらの味がいいかは好みの問題に過ぎませんし,また,淹れ方によって左右される部分もかなり大きい場合があります.


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2004.01.04

探訪:静岡市山岳地帯(?)の湧水

静岡には深い海と深い山があります.

そして,山の中には豊富な水.

正月には実家(静岡県静岡市:旧清水市)に里帰りしていました.3日以上という長期の里帰りは難しいので貴重な機会です.というわけで静岡市のちょっと山の中の水場に行ってきました.

口坂本の清水(仮称)

静岡市街から口坂本温泉に直接向かうとき,温泉入口の100m手前に山側から落ちてくる水があります.滝の水を引いているのですがその上が見えないので,湧いてすぐの水かどうかはわかりません.水量は豊富で,しかも駐車スペースのすぐ側で水汲みができます. ただしここまで来るのは,確かに舗装道路とはいうものの,それほど楽な道ではありません. 

せっかく来たからには温泉に入っていこう,という人も多いでしょうね.

Kuchisakamoto-mizu.jpg

奥大井の湧水

口坂本温泉からさらに大日峠(南アルプス南部の展望)を越えて,井川湖に降りてゆくと,やがて静岡市街からくる県道南アルプス公園線と合流します.さらに下ってゆくと,もうすぐ井川ダム・・・というところで,カーブミラーのわきに樋をつたって流れ落ちる水場があります.湧き出し口はすぐ目の前で,苔むした斜面をすべりおちてきています.

OkuOoi-mizu.jpg


井川までくると多くの人にとってはとんでもない山の中と感じられるかもしれない光景ですが,実は静岡市の山は(南アルプスの大半を含んでいるので)ここがほんの入口なのです.

なにはともあれ,山岳道路のドライブに慣れている人なら,この二つの水+井川湖+温泉めぐりという1日コースを楽しめるでしょう.富士見峠・大日峠といった好展望を楽しめる場所もありますし.

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