(後日記:下記の記事を書いた翌日午前,IT専門ニュースサイトで情報が流れました.さらに別のところでは午後にニュース公開(くやしいが(笑)これらの記事のほうが下記のあがたし日記よりはるかに分かりやすいです).この詐欺メイルは大々的にばらまかれているようです.UFJ銀行も,これに応じて注意を呼びかける文書を公開しました.)
(さらに後日記:毎日覗いているサイト「医学都市伝説」の管理人の方にも届いたらしいです.当該記事をどうぞ)
=====以下,本文
完璧な日本語でつづられたフィッシング詐欺メイルが届きました.
=============<以下,届いたメイル>
UFJ銀行ご利用のお客様へ
UFJ銀行のご利用ありがとうございます。
このお知らせは、UFJ銀行をご利用のお客様に発送しております。
この度、UFJ銀行のセキュリティーの向上に伴いまして、
オンライン上でのご本人確認が必要となります。
この手続きを怠ると今後のオンライン上での操作に支障をきたす恐れがありますので、一刻も素早いお手続きをお願いします。
https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index.html
また、今回のアップデートには多数のお客様からのアクセスが予想されサーバーに負荷がかかるため、下記のミラーサイトを用意しております。上記のリンクが一時期不可能になっている場合は、
下記をご利用ください。
https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index2.html
https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index3.html
お客様のご協力とご理解をお願いいたします。
UFJ銀行
===============<メイルはここまで>
一見,正しいメイルのような気がする.たしかに字面だけでいうと完璧です.それに文中のhttps://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index.html というのは,UFJ銀行のインターネットバンキングの正しいログイン画面です. でもこれをHTML表示して,そして見る人が見れば,一撃で分かる詐欺メイル.
まず,あがたしがUFJのユーザかどうかはナイショですが,上記メイルはありとあらゆるインターネットバンキング登録に使用していないメールアドレスに届いているのです.それだけでアヤシサ百万倍ですね.
そしてその次に,このメイルはそもHTMLフォームで送られていてテキストパートがついていないので,HTML非表示にしている(あがたしのような)ユーザには,普通の設定だと何も表示されないものでありました.
表示されない中身でありながらも,題名「UFJ」と差出人(もちろんこれはUFJのものに偽装してある)で興味をもったので,「これはもしや・・・」と思ってムリヤリHTML表示させてみたのであります.で,案の定低劣な詐欺メイルでありました.一応UJF銀行っぽい作りになっていて素人ならだまされそうだけれども,細部の作りこみはまだまだで,UFJをまねしたインチキだということは明白なのです.たとえば,上記「https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index.html」はハイパーリンクになっているのだけど,そこにマウスを乗せたときに,ウィンドウの下部(←Internet Explorerの場合)に表示される,「そのリンクはここに飛んでゆきますよ」アドレス文字列(*)は「200.81.64.137」という,UFJとは(たぶん)何の縁もゆかりもないコンピュータが管理しているホームページ!
(ちなみに200.81.64.137は host64-137.wireless.com.py のようです).
で,クリックしてみてでてくる画面はインターネットバンキングの契約番号とパスワードを入力させる画面(これもまたUFJのまねをしている)がでてきた.ここでだまされて本当の番号・パスワードを入力すると,悪の組織にそれが見事にばれる!・・・くれぐれも皆様引っかからないように.
とりあえず,UFJには連絡済み.あと,警視庁には連絡かな.・・・と思ったら警視庁のほうは電話でしかも昼間しか受け付けていない!
なにはともあれ,上記のように完璧な日本語を操るフィッシング詐欺メイル&詐欺ホームページがはびこりつつあるというのは,この種のこれまで海外のできごとだった詐欺の世界に日本人が加わりつつあることをしめしています.でも幸いなことに現在はまだ技術的には情けないほどド素人なメイルなんですけど,これも悪の組織が優秀な日本人エンジニアを雇い始めたらもっと多くの人がだまされる代物が無差別に送りつけられるんじゃないか・・・と思うと背筋が寒くなります.
とりあえず,銀行がこういう個人情報の入力を要求するメイルを本気で送りつけることはまずありえない,そういうことは覚えておいて損はないでしょう.たとえば去年この種の詐欺のターゲットとなったVISAインターナショナル日本事務所では,中間報告で,
「弊社は、いかなる場合も、eメールや電話を使ってカード会員の個人情報および機密情報を確認することは決してありません。」
と述べています.まともな金融機関なら,同様でしょう.
(後日記:この記事の翌日に発表された,UFJ銀行からの注意喚起おしらせ(前述)にも,
「当行では、電子メールではこうしたご連絡(あがたし注:会員番号・暗証番号などを入力させるような問い合わせのこと)はいたしておりませんのでご注意ください。」
「万一、当行の名前で不審な電子メール等が届いた場合は、安易にリンク先ホームページにアクセスしたり、アクセス先のホームページにインターネットバンキングの暗証番号や、ご利用のクレジットカードの会員番号・暗証番号等を入力しないように重ねてお願いいたします」
と書いてあります.)
(*)実はここもがんばれば偽造できないこともない.要するにメイルで送られてきたURLやそこから直接たどれるホームページにて,パスワード・暗証番号などの重要情報を入力するのはゼッタイにいけない,のです.何を信じていいか分かりませんからね.
(注記)記三つのハイパーリンク(文中ではミラーサイトとなっている)の残りはそれぞれ,「80.55.101.22」と「61.38.30.55」にいくようになっているのだけど,内容(見栄え)はどこも同じようなものですね.前者は「sx22.internetdsl.tpnet.pl」のようだけど後者は逆引きできませんでした.
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