2008.08.25

昭和の歌姫,ここに誕生す

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新杉田駅を発車した大船行き根岸線は,右に大きくカーブを切り,国道16号をガードで超えます.

そのガード下に面白い看板があります.

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かつて,海岸線はこのあたりにありました.その海を背にして,戦後すぐにできたのが「杉田劇場」.

昭和22年,この劇場のステージに一人の少女が姿を現しました.磯子区滝頭(先日も書いたように,個人的には非常に気になる地名であります)の魚屋の娘,加藤和枝です.

もう分かる人にはわかるでしょう.あの昭和を代表する歌姫,美空ひばりのデビュー地なのです.

現在,杉田劇場は跡形もなく写真の看板が残るだけなのですが(それでもひばりファンは「聖地巡礼」に来るかもしれない),その名は現新杉田駅前のLaVistaにある区民文化センターに受け継がれています.

21世紀前半を代表するような歌姫は,またこの劇場から生まれるのでしょうか.

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2008.08.02

うみねこのなく頃に EP2 (ひぐらしネタバレあり)

うみねこのなく頃に」EP1~2を読了してからしばらく経ちます.(EP1時代には入手していないので,これが初めての「うみねこ」体験でした).

いろいろコメントはあるけれど,不思議だったのは,

「自分の体重28kgをすぐに思い出せる右代宮真里亞が,なぜ自身の身長を知らなかったのか?」

というどうでもいい点であります.これが伏線なのか単に目くらましのノイズなのかは分かりません.前作のひぐらしのなく頃にがそうであったように,普通の意味での「ミステリー」ではないナニカ別のモノなのでしょうから.なんといっても,ノックスの十戒もヴァンダインの20則も平気で破っていましたからねぇ<ひぐらし

ひぐらしのなく頃に当時から注目している楽曲関係に関しては,うみねこのほうが多彩で華やかになったとは感じました.とくに第一話のエンドロール曲"Bring the Fate" (土井宏紀作曲)がいいですね.daiの「LIVE」(作者が配布しているMP3ファイル:http://www.geocities.jp/iwamud/music/Live.mp3)とは別の場面で映える,実に壮大な叙情詩的音楽です.

もっとも,ひぐらしにはひぐらしなりの楽曲の良さがありました.苦しみぬいた作曲者がついに紡ぎ出した奇跡の旋律という意味で,そしてシンプルななかに未来への希望を込める力強いアレンジという点で.

PCゲームなんて「Xanadu」「ウィザードリィ」以来やっていないので,この種のゲームがどの程度よい楽曲を使っているのかという相場は分からないのですが,「ひぐらし」にしても「うみねこ」にしても,¥1500という値段に比べて充分よいクォリティの楽曲ではあると思うのです.

ちなみに,印象的なオープニング曲「うみねこのなく頃に」のフルバージョンCDが今月発売されますね.それにしてもあのコーラス(全部一人でやっているらしい),何語なんだろう?音声芸術と割り切って独自言語を歌っているのでしょうか,それとも既知の言葉なんでしょうか.あがたしとしてはなんとなく後者を感じるのですが,正直よく分かりません.

(文中敬称略)

<後日記:どうやらイタリア語のようです.それにしても「あんこが十勝製」という空耳,一度こう聞こえるともうそうとしか聞こえなくなってしまいますね.ちなみにCD版だと同じ場所はティラミス富竹となります.>

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2008.04.03

車出勤と「電車」

一昨日・昨日の通勤で,京浜東北線横浜→関内間の強烈な混雑(ただしこの区間のみで終わってしまう)を知ってしまったあがたし.今日は車出勤です.引越し業務に必要なので,たまに柏→家(都内)→横浜JAMSTECという車回送を行なう予定.

家の近くには「一泊1500円」というコイン駐車場があり,そこを利用.実はすぐ向かいは一泊2400円なんですけど,何か質的に差があるのでしょうか.前者はかなり入れにくく狭いからかな.それでもここまであからさまな値段差がつくとはちょっと思えない.

それはともかく,運転中はMD(古い)をずっと聞き続けるあがたし.今日はひさしぶりに岡村孝子なんぞを聞いてみる.彼女のアルバムの中で「リベルテ」「ソレイユ」「オー・ド・シエル」が特にツボにはまっています(実はその後のアルバムは「悪くはないがハマるほどではない」).あがたし日記に既出だと思うけれど,「電車」という曲が,何度聞いてもすばらしいですな.

恋人を失うことを覚悟で選んだいまの仕事.しかしその内容は順風満帆とはいいがたい.満員電車の窓に向かってため息をつくと,なおさら落ち込んでしまう.職場では明るく振舞うけれど,その実内面では最初の頃の志を忘れて弱気になってしまう自分.だめだめ,これじゃ駄目.これじゃいけない.ああ,こんな私をどうか叱ってほしい-えと,ここで「誰に叱ってほしいの?」なんて野暮なことは聞かないように.でもこれで終わらないのが(この当時の)岡村孝子クォリティ.曲の最後で,主人公はまた顔をあげて歩き始めます.

「表現しすぎない」抑制された歌詞は,しかし(いや,それだからこそ)豊かなイマジネーションを聞く者に呼び起こす.そしてそれは美しい旋律に淡々と乗っている.あがたしのいうボーカルの名曲とは,つまりはこういう曲です.

でも,いまこれを聞いているのは自動車の中なんだよなあ,なんかシチュエーションが違うような,と東神奈川駅近くで京浜東北線と並走しながら思っていたものでした.

岡村孝子では,ほかに「長い時間(たび)」がツボ.これは上記の「名曲」とは違う意味で,かなり個人的なもの.個人の感性にビビっとくる歌ですので,ひとによって激しく意見は分かれるでありましょう.少なくともあがたしには満点でありました.

家からJAMSTEC横浜は1~1.5時間といったところでしょうか.朝もあまり渋滞はありませんでした.

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2008.03.11

子供向け音楽,大人向け音楽

最近仕事のBGMは「ひぐらしのなく頃に解」のBGM.daiさんという方を中心とした珠玉の名曲ぞろい.

でもそればかりじゃあ,というわけで,ひさしぶりにウィーンミュージカル「エリザベート」の音楽(作曲:クリストファー・リーヴァイ)を聴いてみたというわけです.

感想:「曲のよさという点では甲乙つけがたいけど,やっぱりエリザベートのほうが深みがあるなあ」

これはなにもひぐらしの楽曲を貶めようとしているわけではなく,
 ・媒体がちがう
 ・演奏のされかたが派手にちがう
 ・対象年齢が(たぶん)ちがう(*)
といったことが原因となっているからなのでしょう,と考えたのです.

(*)実はあの宝塚歌劇でもエリザベートをやっていまして,そちらもある程度年齢がないとわかりづらいと思いますが,本家ウィーン版となると,見て理解するのにかなりの人生経験と19世紀ヨーロッパ史の素養が必要になってしまっています.その「もったいつけた」感じがまたたまらないんですが.

「テキスト+楽曲(ほとんど全部インストゥルメンタル)」で構成された「サウンドノベル」としてのひぐらしと,舞台上でほとんどすべてを曲に乗せた台詞(このミュージカルでは,地の台詞はあまりない)で表現しなければならない「ミュージカル」としてのエリザベートとでは,自然に楽曲に持たせるべき,あるいは持たせることのできる重たさの限度が変わってくるというものだからです.

あがたしは比較的スロー系がすきなので,ひぐらし原作楽曲のスロー系でベスト3をあげてみると
Thanks
LIVE
問題はあと一曲.あの「組曲『ニコニコ動画』」にも使われてもはやひぐらしの代名詞ともなっている「you」は,組曲原作者の意図は別としてすでに歌詞つきのほうのver.(詩音ver. 原作に使われていない)だと一般的にはとらえられているようだし.そもそもyouはthanksのアレンジなので,Thanksを選んでしまったらちょいと選びにくいのですよ. 

ではもうひとつの有名曲「Birth and death」はどうだろう.作曲者dai氏が魂をこめた一曲はたしかにひぐらし屈指の名シーンで使われていて実に印象的なのだけど,ほんのすこしあがたしの趣味からずれた感じ. というわけで,「空夢」「years」「そらのむこう(vocal)」のどちらかか,あるいはシーンとの組み合わせが印象的な「ふたり。ひとり。」でいくか・・・保留ということにさせてください.

(注:上記のうちいくつかの曲は作曲者自身が音楽ファイルを配布しています→こちらです)

では「エリザベート」では?
夜の舟Boote in der Nacht (たぶん一生聞くね,この歌 使われているのは実に渋い泣きシーン)
私は私だけのものIch gehör nur mir (一人の女性の強さを歌い上げる聞かせどころナンバー)
は決定として,あと一曲.歌詞だったら,息子と母の哀しい人生をうたいあげる「僕があなたの鏡だったらWenn ich Dein Spiegel wär」なんだけど.ここはあまりスロー系とはいえないが
私が踊る時Wenn ich tanzen will
でいってみましょうか.

=====
子供向けアニメの中には,どれくらいの頻度でか知りませんが,「これは子供にはもったいない」といいたくなるようなすばらしい曲が使われているものがあるようです.

夢のクレヨン王国」なんてどうでしょう.児童文学作品をアニメ化.相当小さい子でも楽しめそうです.で,そのアニメ化したときのエンディングテーマが「ありのままに」という曲(詞:福永令三(物語原作者),曲/歌:杉山加奈)なんですが,これなんかは初めて聴いた(聴かされた)時には呆然「これ,子供用アニメかよ」

歌詞の中には「神のみわざ」なんて言葉が出てきて「それどこの宗教?」となってしまうので大々的に宣伝できないのかもしれないけれど,まぁでも八百万の神々の国にすむわれわれでも結構共感できるかもしれない,萌え出づる生命の美しさを高らかに歌い上げる,圧倒的な大地賛歌なのであります.

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2007.10.22

吹奏楽コンクールふたたび

前回の記事からもう1年たってしまったのか.吹奏楽コンクールの季節.「聖地」普門館に全国から優秀校が集結.今年は「第55回」です.

中学(10/20)
高校(10/21)

柏市・酒井根中学は今年も受賞.おめでとう.
おなじ柏市・市立柏高は,あれ,でていない.昨年は全国金賞というわけで,たいていこういう有力校はまた全国にはくるものだけど・・・千葉の高校としては,市立船橋が銀賞でした.

もとチューバ吹きのあがたしより

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2007.09.07

ロン・カーターがやってくる

http://aspara.asahi.com/pia/login/quartet.html

「ザ・カルテット」
2007年10月14日(日)15:00~
パシフィコ横浜 国立大ホール

ピアノ:ハービー・ハンコック
サックス:ウェイン・ショーター
ベース:ロン・カーター
ドラムス:ジャック・ディジョネット

というすごすぎるメンバー. 父にチケットを送って一緒に行こうと計画したこともあったが,クライミングの世界大会と見事にバッティングしたので頓挫. ちなみに送るといっても,敬老の日のプレゼントではありません(別の文脈でのプレゼントのつもりだったけれど,どちらにしても父本人は「敬老」されて喜ぶ性質ではない).

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2007.02.02

ライディーン復活(YMO)

キリン ラガービール

懐かしい,YMOの面々が,YMOの名を使って登場.かの「ライディーン」の新バージョンも発表とのこと.

子供のころ大好きだったな,YMO. ちなみに美術ではマグリッド,ダリ,エッシャーのファンでした. やはり変な子供だったのだろうか,それとも子供をひきつける何かがあるのか・・・

何にせよどうせ生きているなら歴史を変えるような仕事をしてみたいものである.そう,彼らのように.

普通こういう野心はもっと若いモンが持つものだと思うのだけど,あがたしの場合は歳くってきてから急に野心的になってきたような.

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2007.01.12

駒場裏門[ドラゴン桜を読んで]

妻が身内から貸与されたという「ドラゴン桜」1~5巻を駆け足で読んでみました.

感想はいろいろあるけど,どうでもいいことで気になったのが,

2巻に出てくる「駒場キャンパスの裏門」とは,いったいどこの門がモデルなんだろう?

ということでありました. 主人公級の二人が渋谷からその門まで歩いて行ったとのことですけれど,おそらく一二郎池(一二浪池)のほうから入ることはできないから(あがたしはこの出入り口を本気で探したことがあり,結局民家の敷地を通らずにはいけなかったので断念した),そうなるともっとも渋谷に近い門としては矢内原門か. と思ったけど(おっと,この矢内原門,いまでもあるんだろうか?ここ5年は見ていないような気がする),たしか山手通り側(グランドのほう)の門は「裏門」と通称されていたような気がする.なるほど,こちらも渋谷には近い.もし後者だとすると,この二人,東北沢まで歩いたんでしょうか.それともキャンパスをつっきって駒場東大前まで?それとも神泉にとって返した? いやそれ以前に,あの門,夜は開いていたかな,そもそもあんな形だったのかな・・・と興味は尽きません.

・・・ローカルネタで申し訳ありません.

あとひとつ,マニアックな意味で気になったのは,数学の柳鉄之助という先生のファーストネーム. あがたしの好きな作曲家で,櫛田てつ之扶氏という人がいるのです.テツはにくづきに失うと書く,普通のPCには出せない漢字.で,このファーストネームはてつのすけと読みます.そしてこの方は数学者でもある!(やっと話がつながった(笑)). 作る曲は,とくに代表作は,日本の旋律をイメージさせるものが多く,あがたしがどこかでこの人の写真をみたときには,和服を着ていました. そう,漫画中の柳てつのすけ先生と同じようなコスチューム.

櫛田氏の作品の中では,「火の伝説」と「東北地方の民謡によるコラージュ」がとりわけ好きですね,となんだか話がそれてしまいました.

ところでこの先,どういう話になるのかな.主人公クラスの生徒二人,どちらか少なくとも一人は理科I類に現役で受かるのかな. ・・・結論をご存知の方,あがたしに教えないように(笑)

<後日記>はてなグループ「東大」にこんな記事があるのを発見.似たようなところを見ている人がいるもんですね. おや,キーワード集に「仏」はあるけど「撃墜王」がないな.まぁ「鬼」があるからいいのでしょうか.あと成績絡みでいうと,「黒マジ」がないですね.

・・・ますます内輪ネタになってきてしまった.それにしても,気がつけば大学受験から20年ですね.上記の「○○がない」というコメントは,ようするにこれらはかなり古い用語でり,あがたしが(たとえば現在の駒場学部生からみると)もう旧来の人間であるということのあらわれなのでしょうか,もしかすると.

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2006.10.28

柏は吹奏楽の街

柏キャンパス一般公開記念・・・

もと吹奏楽部(パートはチューバでした)のあがたしには,お,と思える出来事.

2007年度全日本吹奏楽コンクール
中学の部 (10/21)
高校の部 (10/22)

場所はいずれも,「吹奏楽の甲子園」,東京都杉並区の普門館でした.

いや,なにが「お」なのかと言いますと,
 金 東関東 千葉県 柏市立酒井根中学校
 金 東関東 千葉県 柏市立柏高等学校
つまり柏市の中学と高校が金賞ダブル受賞なのですな.

吹奏楽コンクールの場合,全参加校を金銀銅に分けます.金賞だからといって第一位というわけではない(*). けれども全国大会の金賞は,全国の吹奏楽少年少女にとってこのうえない名誉であるのは確かです.

*:あがたしの場合,中学の県中部予選で「銀賞」だったけれども(つまり県予選へ行けなかった),校長先生は何か勘違いしたらしく偉くほめられた.「二位」になったんじゃないんだってば・・・と皆で落ち込んだ(笑)

しかし不覚にも知らなかったです.柏がそういう街であるとは.全国大会金賞なんて,一朝一夕に成し遂げられることではありません.熱心な先生がそれも複数いて,そしてさまざまなバックアップを受けている必要があります.

柏高校は,そういえば去年は銀賞だった.いや,もちろんこれも大変な偉業ではあるけど,今年の金賞はさらにうれしかったでしょう.

ところで,あがたしが中学のころの「常連」校はどれくらい全国大会に出ているだろう:
千葉県習志野市立習志野高
秋田県立秋田南高
富山県立高岡商業高
福島県立磐城高

島根県出雲市立第一中

あがたしですら名前を覚えているというのはこれくらいかなあ(もう20年も前の話ですので記憶あやふや).あがたし中学当時は,出雲一中と出雲二中が両方全国大会に出ていましたっけ.

ところで,ちょうどいま聞いているアルバムが,1981年の全国大会でして,ここには上記の内出雲一中,出雲二中,習志野高,高岡商業,磐城高校がでています.

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2006.07.23

バッハをMP3で

土日も出勤しかも普段の数倍の仕事が降ってきている・・・ 休暇対策です.

というわけで仕事場の雰囲気が重要(本当か(笑)). あがたしのこのみの一つはJ.S.Bach. で,PCのBGMでバッハ工房さんのMIDIをよく流していたのですが,このサイト,最近大きくさまがわりしました.

一つは外観.

もう一つは,MIDIではなくてMP3で楽曲を配るようになったこと.

後者に関しては,MIDI時代から他のサイトで配っているMIDIとはレベルの違う出来に驚かされていたのですけど,MP3になったらさらにグレードアップしましたね. 楽譜をただ打ち込んだだけではない,まるで生身の人間が弾いて/吹いているような微妙なテンポの加減がまた見事です.あがたしも一応もと鍵盤奏者兼金管奏者でしたので,そういうものにぴくりと反応してしまうのですね.

ただ,MIDI→MP3は有る意味副作用も持ちます. たとえば,ちょうどこれを書いている今流れている「マタイ受難曲第一”おいで,娘たち,共に嘆こう”」ですが,MIDI版のときは47キロバイト(KB)だったのにMP3だと8576KB! なんと182倍の高度経済成長であります. しかしそれでもその価値は有るんですよね.

バッハ工房の主催者柊さんによる,さまざまな論考も結構面白い.ご一読あれ,できれば定評有る学術書と一緒に読んで,さまざまな意見を取り入れるとさらによいのですけどね.

あ,いま低音のフレーズが半音ずつあがってゆく.バッハにしては珍しいこのドラマティックな動き.しんそこぞくぞくします.

バッハはやはり人類史上の天才.こういう天才に,一生のうちに,できれば何人にも,会いたいものです.とくに若手において.

 ちなみにあがたしがいままでに出会った最高の天才は,たとえば数学の世界に限れば,修士の頃塾講師をしていたときに会った小六の男の子でありました.彼はいまどこで何をしているのだろう・・・もしかしたら「二十歳すぎればタダの人」になっているのでしょうか. それこそ囲碁の日本棋院の院生制度や将棋の奨励会といった制度のように,数学でも若いうちから同年代のたぐいまれなる才能を持った者と競わせる環境があればよいのですけど,いや実はそれは国内でも有ったのかもしれませんけど,当時は一介の塾講師だったあがたしにはそういう発想はおもい浮かばなかったのでありました(*).結構本気で,私塾を作って養成したいと思わせてくれた男の子でありました.

「この子なら,半年もたたずに微分方程式を解き始めだろう」と思いましたわい. たぶんいまでも,全国に,こういう潜在能力をもったとてつもない子がいるのだと思うのです.

(*)あがたしは,囲碁はともかくとして,将棋はいまだにルールも知らなかったりしますが,なぜか将棋の米長邦雄氏が囲碁について書いたスルドい本は持っていたりします.

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2006.06.21

ZABADAK アンソロジー

激忙なんだけど,これだけは書いておかないと・・・って連日使ってる書き出しだなこれ:

ザバダック、キャリア総括のアンソロジー盤を発表!レア音源もあり」(CDJournal, 2006/6/20)
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=12001

個人的には,「砂の扉」がないのが残念.
披露宴の時に新郎として歌いたかった(←アトノマツリ)「小さい宇宙」は入っていますね

とりあえず買いか. あ,先立つものが・・・

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2005.01.20

今日の空耳アワー

たまに家に帰ったときにはHOUND DOGの「AMBITIOUS」という歌(1988年シングル発売)を寝覚めの曲にしています.

先月は「My Revolution」だったんですけどね.

さて,この曲を聴いていると,お,これは空耳アワーか・・・という部分にであいました.

ただ,よほどのマニアでないと意味が分からないかも・・・てかふつうそうは聞こえないよコレ(笑)というものです.

それは,バックグラウンドコーラスが

Oh take a chance

という歌う部分でして(そうそう,この歌はポジティブソングなのであります.大友康平が歌うと多少説教くさい歌詞でもなんだか説得力が出てきて魅力的です(あがたしは基本的には説教クサさが嫌いなんだけどこの歌は別格)),これがなぜか

お~定家ちゃ~ん

と聞こえるのです.もちろん,定家は「ていか」と呼ぶことにします.

これは,藤原定家と定家様(ていかよう)を知っている人(→どんな人かな)にしかそう聞こえないに違いないです...

というわけで定家ちゃんを呼ぶ声で,毎朝眠りから覚めているというわけなのです.

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2004.12.27

[今日のことば]アート・オヴ・ピアノ

表題のDVDをみておりました(→amazonによる紹介はてなダイアリーの記事).「20世紀の偉大なピアニストたち」という副題のついたDVDです.

もともとは,ずっと前にグレン・グールドの演奏の「姿」を見るために買ったためのもので,実はいままでグールドの部分しか見ていませんでした.

108分の間に登場するのは,

パデレフスキー
ホフマン
ラフマニノフ (彼だけは,さすがに演奏風景動画はなし)
モイセイヴィチ
ホロヴィッツ
シフラ
ヘス
ルービンシュタイン
プランテ(ほんの一瞬のみ)
コルトー
バックハウス
フィッシャー
ギレリス
リヒテル
ミケランジェリ
グールド
アラウ

です(実は↑のリスト,ちょっと意地悪しているんだけどそれは後述).

演奏風景動画もさることながら,ピアニスト自身へのインタビューや,エフゲニー・キーシンを含む豪華コメンテーターによるコメントが面白いです.印象的だったのをざっと拾ってみると:


芸術は矛盾です.

ピアニストが追求したのは,小節の間にあるもの,その奥に潜むものです.

才能のありすぎは危険です.

演奏会には少し不安を抱えて臨みます.
この気持ちが大事です.

彼が言いたかったのは,楽譜の音符を見るとそこに作曲家仲間が見えたということです

最後から二つ目はルビンシュタイン自身の言葉,最後のはグールドに対するポール・マイヤーのコメントです.この最後ものについては,実はプログラマとして他人の書いたプログラムの,美しいソースコードから何を感じるかということにも通じるところがあります.

さて,グールドの特徴的な弾き方は当然ばっちり映っております.妙に低い椅子にすわって,足を組んで,顔を異様に鍵盤に近づけ,両肩をいからせる. 弾きながら歌うスタイルも録画されています.

さて,上のピアニストリストの意地悪は何だったかというと,実は「フィッシャー」は二人紹介されているのです.一人はエトヴィン・フィッシャーで彼は本編に登場です.もう一人はアニー・フィッシャーで,彼女はタイトルロールが流れる背後(?)でショパンを弾いている姿が映っているのです.

つかの間,文化的な気分にひたった108分でありました.

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2004.12.25

My Revolution [12/12の日記]

高校の頃からあまりTVを見ない生活をしていたけど,それでもその高校の頃はやったTVドラマ「セーラー服通り」については,名前くらいは,そして小堺一機がでていたことくらいは知っていました. 他の役者さんは一切しらなかったけど,まぁ芸能界オンチのあがたしが知っていたくらいだからそうとう有名だったことは間違いないようです.

そして,あがたしがもうひとつ知っていたのは,その主題歌が渡辺美里の「My Revolution」という歌だったこと.友達の家で一回だけこのドラマを見た(てか見せられた)ことがあったのだけど,そのとき一番印象的だったのはこの主題歌なのでありました. (当然ながら?内容はぜんぜん覚えていない・・・)

でも,18年の時を経て,もう一度この歌に出会うとは思っていませんでした.

茨城でクライミングの途中大雨の中敗退した後,単独行動で茨城をドライブ.途中よったコンビニで,ドライブ中だというのにビールを6本買ったわけです.

すると店員さん,「6本お買い上げの方に一枚差し上げておりま~す♪」と何かを差し出す. 女性アイドルの写真の真四角のカードか・・・と思ったら違った. CDシングルなのであります. 数種類あるようです. 見てみるとどれもまぁ懐かしいというかなんと言うか,すでにクラシックの部類に入っているような代物ばかりなのでありました.

ざっとみて,候補にのぼったのは2枚.

小比類巻かほるHold On Me
渡辺美里My Revolution

であります(なお,キャンペーンの実際や,他のシングルCDリストについては,渡辺美里BLOG★トリビアの記事に詳しいです).

さて,一瞬迷った.コッヒーこと小比類巻かほるのジャケットは,ずいぶんかわいいのであります. てか,カメラ目線でこちらをみてニッコリという表情は,いままでコッヒーに対して(僕が勝手に)思っていた質実剛健なイメージとはあまりに違いすぎて,実に意外性の勝利という感じなのであります.あがたし危うし,ノックアウト寸前!

しかしロープ際まで追い詰められながらも,あがたしはなんとか冷静さを取り戻し「よく考えたらHold On Meは(すでに持っている)ベスト盤に入っていたな」「それにコッヒーの歌では,TOGETHERのほうがずっと好きだし」と気を取り直して,結局渡辺美里にしました,とさ.

さて,My Revolutionのジャケット,てかジャケ写の渡辺美里.目も鼻も口も,そして髪型も一切合切あがしの好みではありませんで(一方,Hold On Meジャケ写の髪型はかなりイイなぁ,とちょっと後悔?(笑)),でもそりゃCDの内容とは何の関係もないことであります.

高校の頃,ずいぶん大人びて聞こえた歌声ですが,今聞くとやっぱり学園ドラマ向けというか,ティーンエイジャーの声ですねぇ(1986年発売だから,当時渡辺美里は19か20歳).あと,もう少しストーリー性のある歌詞だと思っていたけどぜんぜんそうでもない(これはHold On Meも同じですけどね). まぁそれにしても懐かしい.あの当時の生活を,ちょっと思い出しながら聞いておりました.

・・・なんだか涙が出てくるような思いであります.当時持っていた,自分への期待というのをどれだけ今のぼくは実現できたのでありましょう. まぁ若者ならば自分に対して自信過剰になるのは当たり前といえば当たり前でありますが(笑).

当時わからずに今わかったことといえば,

♪ぼくは,弱くてだらしなく,かつ社会道徳の観点が決定的に抜け落ちている人間である

ということであります. 正確に言うと,どこが弱くてどこがだらしなくて以下略ということもおおよそわかってきたのが,高校卒業後18年の成果(?)であります. しかしながら,もうひとつわかったことといえば,

♪欠点を一応修正しながら生きることもとりあえず場合によっては可能な人間でもある

ということであります.昔は,長所を伸ばすことはともかく,欠点や弱さを変えることは絶対に無理だと思い込んでいましたからねぇ. あと,大事な点も一つ:

♪時と場合によっては,他人に頼りにされる場合もある

ということでして,えー,こういう経験を実際してみてはじめて,自分の価値なるものに気づく場合もあるのであります.

というわけで,最近のおめざめソングはずっとMy Revolutionなのです. 音楽は時を超えて思い出を運んできてくれる,という古臭い言説が,でも今なお効力を持っていることを示してくれたことに感謝です.

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2004.11.09

Casiopea![2]

そしてCasiopea特集第二弾はこんな感じ:

Twinkle Wing
Time Limit
Swear
S-E
Midnight Rendezvous
Mid-Manhattan
Make up City
Gypsy Wind
Eyes of the Mind
Domino Line
A Sparkling Day
Chandelier
Fabbydabby
I Love New York
Living On A Feeling
Ripple Dance
Right From The Heart
Smile Again
Sunnyside Feelin'
Sweat It Out
Take Me
The Soundgraphy

今は車の中ではMDを使っているのだけど,昔はお定まりのカセットテープでした.オリジナルテープを作るためにいくども徹夜をしたっけ. テープはたとえば90分と書いてあってもじつはそれより微妙に長く作られていて,しかもテープごとにその長さは一定しないようでしたので,まず録音するテープを実際に回して時間を秒単位ではかりました. そしてそれにピタっとあうようにA面B面の曲をきめ,CDを1曲1曲変えながら録音するるという作業を,一切PCを使わずに(そのころからアナログ人間だったのかな・・・じつは計算には関数電卓を使っていたのですが)やってました. 思えばずいぶん凝ったものです. 当時は実家に転がり込んでいた(大学生にもなって何やってるんだか)のですが,オーディオのおいてあった居間を一晩中占領しているあがたしをみて両親はナニヤッテンダコイツと思っていたにちがいありません.

さて,上記のリストはテープ時代に作ったリストをほぼなぞっているのですが,MDになったのを契機に南極か加えています.テープ時代に,時間の都合上なくなく削除した曲です.

上記の曲の並べ方は,前半(A面)はアルファベットの逆順,後半はアルファベット順になっており,これはテープ時代のやりかたをそのまま踏襲しています.上記のように新たに加えた曲も,原則としてその順になるようにいれこみました(実は一部違うんですけど分かります?これは同じアルバムから二曲続かないようにするという自己ルールを設けたためです).

Casiopeaは,「SUN SUN」あたりから僕の好きだったノリがだんだん薄れてきて,その後はほとんどフォローしていません.でも上記のリストのころの(おおよそ「The Soundgraphy」より前のアルバム)サウンドは今でもかなり好きです.

問題は,Casiopeaはフュージョン好きでない人に聞かせても反応が薄いというところであります(笑) ま,しょうがないのかもしれません.歌詞がない曲というものはどうしても訴求力が弱くなることがあるのです. 逆にあがたし自身は楽器をやっていたし,高校のころ組んでいたバンドではインストゥルメンタルの曲にも挑戦したことがあるので,倍楽しめるような気がします.

というわけで,今日の目覚ましがわりは上記の冒頭にある「Twinkle Wing」 ピアノが軽やかに踊る佳曲です.

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2004.11.08

Casiopea! [1]

Coast to Coast
Dazzling
Halle
Looking Up
Love You Day by Day
Marine Blue.wma
Misty Lady
Navigators
Night Storm
Road Rythm
Strasse
Street Perfromer
Zoom
Air Fantasy
After School
Bayside Express
Cookin' Up
Fightman
Froufrou
Fruit Salad Sunday
Homestretch
Keepers
Princess Moon
The Continental Way
Touch the Rainbow

今のBGMはこんな感じ.いつもは部屋ではJ.S.Bachなのだけど,今日はいつも車の中で聞いているレパートリをもってきました.

もちろんほかにもたくさんありますんで,実は今夜はずっと遊佐未森を聞いていました. この日記の読者にゆさ坊ファンの人がいるかどうかわからないけど,少なくとも彼女の「モモイズム」あたりの数々のうたは,あがたし的感性にはぴったりなんですよね.

似合わないとよく言われるけど(笑)

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2004.09.15

9/8および11日の日記[ハナミズキ(Cornus florida )]

タイ航空,行きは677便(エアバス),帰りは640便(B777-300).

どちらも機内の音楽放送は同じ.11chはJapanese Pops.

約2時間で一回りするテープです.かなり曲数は多いのだけど,気になる歌,もう一度聴いてみたい歌は,たいていゼロか,よくて1曲(ちなみに中島美嘉の「Will」はこの番組で知った→過去の記事).

さて,今回は?

行きの飛行機で発見.あったあった,ありました.

一青窈の「ハナミズキ」

なんだかワケワカラナイ歌詞だが,そこがまたなんともいい(そういえばあがたしはZabadak(最近じゃなくて,ちょっと前のデュオの頃のね)も大好きだし).それにしても曲中の「きみ」って誰なんだろう?「母の日」なんて出てきたから母親への愛情を謡ったようにも聞こえないでもないけど,でもそう解釈するとちょっと変なところもある.

前述の「Will」にしても,あるいはこれまた大好きな遊佐未森のいくつかの歌(「僕の森」や「雨上がりの観覧車」など)にしても,女性ボーカルがきれいな声で「僕」という一人称で歌う歌には,結構すきなうたが多いのです.

9/11,帰りの飛行機.離陸後,11chを聴いてみました.

いきなり耳に飛び込んできたのが,まさにハナミズキのイントロ.

僕はよくロマンティシストとかいわれるんですが,いやぁ,このときは本気で運命というものを信じそうになりましたっけ(結局信じていないあたりが限界なのかも…)

とりあえず帰国後速攻で注文を出したことはいうまでもありません.久しぶりのCD購入.

帰ってきた荻窪では,ハナミズキではなくてサルスベリの花,つまり夏の象徴のようなあの紅色の花が,いよいよ最後の一片を散らせようとしていました.

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2004.07.23

[今日のことば]先生に感謝

なんだか喫茶店みたいですねぇ

ごく普通の発言だけど,何を形容した言葉なのかが問題.なんと,あがたしのキタナイ部屋(職場)を見てそういった人がいたのだ.

ま,久々のお客さんだったからすこし掃除はしたのだけど,実はそれが原因ではなくて,BGMにJ.S.Bachのブランデンブルク協奏曲の生演奏のCD(Sir Neville Marriner指揮,PHILIPS PHCP9604/05)が盛大に流れていたのが理由です.

音楽一つで部屋の雰囲気が変わ(ったような気にな)る.泉下のバッハ先生に感謝.

発言の主は明日海外に旅立つので,行く先の安全を,アイツナラダイジョウブダヨネという楽観的な気持ちでいながらでもやっぱりちょっと案じている,という状態でこの文を書いています.

あがたしのほうは今日夜環境省の友人と会って飲み会.ここで痛飲してしまわないか,自分のほうを心配しなければならないのだけど(笑)

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Alle Menschen müssen sterben

友人知人のご家族が亡くなると言う知らせが相次ぐ.

どういうわけだか,そういう知らせを受け取った瞬間には一つの共通点があった.その瞬間,ぼくはバッハの「主よ,人の望みの喜びよ」を聞いていたのだ(ピアノ:江原郊子).

あの流麗でかわいらしいメロディが,いやそれだからこそかもしれないが,なんとも哀しくやるせないものに聞こえてきました.

バッハの長調のコラールやオルガン曲には,ときたまふと哀しげに聞こえてくるものがあって印象的です.

もっとも,曲はひたすら明るいのに題名が・・・というものもある.

さて,この記事の題名は「人は皆死すべきさだめ」という意味で,バッハの作品番号(BWV)643番の題名です.Nemoさんの作品集BachMIDIで「643」番を探すと出てきます.

ね,なんとも明るい栄光に満ちた曲でしょう?途中短調っぽくなる部分ですら気分は穏やかで明るい.どうしてそれにこんなにミモフタモナイ題名がついているのでしょうか.さすがにこの曲くらいになると,ふと哀しい気分になるなんてことはないんですけど(笑) たぶん死す≒神の国に迎えられるというのは喜びに満ちたものであったのかもしれませんね.


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2004.01.05

朽ち果てるパイプオルガン

Natureの最新2004.1.1号(Vol427,No.6969)

News and Views欄に,こんな解説記事がありました:

Tom Clarke: "Music and Chemistry: Organ failure". Nature 427, 8-9, 2003

ヨーロッパの教会パイプオルガンの鉛製パイプが近年次々と腐蝕しはじめているという事実があるのだそうです.そして,その原因解明に化学者・オルガニスト・冶金の専門家が鋭意挑んでいるという内容です.

さて,文章の冒頭に例として挙げられているのが,ドイツ・リューベックの聖ヤコビ教会のオルガンです.

リューベックと聞いてピンと来た方,そう,あなたもトーマス・マンの信奉者ですか?それともあのJ.S.Bachの若き時代に大きな影響を与えたオルガンの巨匠ディートリッヒ・ブクステフーデの隠れたマニアですか?

まあブクステフーデがいたのはマリア教会だとかなんとかいう点はさておき,

記事内容としては,改装のために張り替えられたOakの木から発生する酢酸が,近年ひろまったセントラルヒーティングによる温度湿度変化にともなって急激に増大し,それが鉛の腐蝕を進めているという仮説が提唱されていること,また,鉛にスズを混ぜる割合が大陸とイギリスとでだいぶ違い,その結果(?)イギリスのパイプは近年でも腐蝕被害は目立っていない,といったことが書いてあります.

この記事のもう一つの面白さは登場人物の多彩さでしょう.また,直接には登場しないものの,影には当然幾多のオルガニストの活躍もあるはず,と思わせてくれます.

さて,スウェーデンの学者が進めているプロジェクトの名前が面白い.Corrosion of Lead and Lead-Tin Alloys of Organ Pipes in Europe

略して,COLLAPSE

まぁジョークなんだろうけどさぁ,それにしても「倒壊」なんて名前を付けなくても…プロジェクトがうまく行かなかったら「そりゃ名前のせいだ」なんて陰口をたたかれそう.

それにしても,日本ではこういう大型楽器を歴史的に作ってこなかったんですよね.不思議ですね.奈良の大仏を作れるくらいの技術はあったのだから無理じゃなかったはず…と思うのはやはり素人考えなんでしょうか皆さん?

そんなわけで,今日もBGMはバッハのオルガン音楽です.

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2003.12.30

クリスマスはバッハで

トラックバックの練習~~~

今年は12月25日に東京の旧音楽学校奏楽堂でJ.S.Bachのブランデンブルク協奏曲全曲演奏というイベントがあると聞いていたので,ぜひ行くつもりだったのだけど,昼間に仕事が入ってしまってダメでした.

しかもその仕事がドタキャンされ,無意味に時間ができてしまいました.

せめてもの慰めに,職場(個室)でのBGMを,ブランデンブルクにしてみました.

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