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2004.11.21

国宝・明月記

日曜日,昼間は快晴.

来週世田谷区湧水巡検をやるにあたって,まだ歩いていなかった部分を下見することにしました.

それは,等々力渓谷~上野毛の五島美術館間.

正確には15年ほど前の大雪の日に,この間にある善養寺のカヤの木を見に行っているのですが,崖線通しに歩くのははじめてです.

等々力渓谷は,不動の瀧以外にもたくさんの小湧水があり,あちこちに清い流れができていました.ただ肝心の谷沢川の水がちょっとどぶくさかったのが減点.

善養寺のカヤ,再訪.

崖線ぞいにはたくさんの水の流れがあります.下水道完備地域でしょうから,排水ではなくて湧水でしょうね,と希望的観測.

さて,上野毛といえば,

五島美術館

現在の展示は,冷泉家に秘蔵されてきた,藤原定家の日記(50年分以上ある)「明月記」を中心としたものでありました.

いや,「中心とした」どころか,ほとんどそれしかないといってもいいほどの分量.一気に50巻以上をどどーんと並べて壁面展示スペースを占領している大盤振る舞い状態です. 

ちなみにこの古文書は,二億円以上(!)かけた修復が終わって,2000年に国宝指定となりました.それを記念して京都などで展覧会が行われてきましたが,今回が関東では初の全巻公開となるそうです.

この日記は,天文学の世界では世界的に有名で,11世紀におこったかに座の超新星爆発をふくめて何回か「新星」誕生の様子を記してあるのです. 展示品には各巻の概要も付されており,ちょうどそのあたりの部分も見ることができました.(→参考資料.ただしこれらは,定家が実際に見たのは1230年の彗星などごく一部で,多くはその生前に起こったことを陰陽道博士の記録として残してあるという点がややこしい.さらに,明月記実物を見るとこの部分は他の人が書いた書状を継ぎ足したものだという情報もあってなおもフクザツ)

また,毎日の天気を克明に記しています.大風により家が壊れたという笑えない記事も. 古気候研究者が喜びそうです.

さて,世田谷の崖線にある美術館といえば,もうひとつ,岡本の静嘉堂文庫美術館も忘れてはなりません. 東急の五島美術館に対して,こちらは三菱財閥. こちらは来週いく予定です.

二子玉川の,玉川高島屋ショッピングセンター屋上から,悠々と緑を連ねる世田谷の崖線を遠望し,あらためてその大きさを思いました. 野川合流点の兵庫島で見事な夕陽が落ちるのをぼんやりみてから研究室に行きました.

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コメント

初めまして。
定家はどんなことを思いながら書いたのでしょうか。
私もブログ書いていますが、定家の境地には
いつになっても辿り着けないような気がします。

投稿: Tak | 2004.11.24 14:36

Takさんこんにちは.実は偶然ながら,昨日Takさんのページを拝見しておりました.もちろん(?),曜変天目の話題です.実は今週末(展示最終日ですね)静嘉堂に行くのです. 等々力駅集合→成城学園前駅解散というお散歩ツアーを主催するので,その途中のお休みどころに静嘉堂を組み込んだわけです.

林恭助さんの個展がまた行われたということは昨晩Takさんのサイトではじめて知りました.もう終わっちゃたんですね.行けなかったのは残念です.


投稿: あがたし | 2004.11.24 14:56

お天気がいいと良いですね。
静かな世田谷区をお散歩&曜変天目鑑賞
最高じゃないですか!

見られたら感想聞かせてください。

林恭助さんはとても落ち着いていらして
どことなく品のある方でした。
静かな雰囲気の中に秘めた熱い想いが
曜変天目再現を実現させたのだと思います。

投稿: Tak | 2004.11.25 21:22

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